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とんちゃんの日記

2014-09-30

慰安婦強制連行

スマラン事件以外の日本軍部隊による強制連行事件の信頼できると思われる資料には、被害者の証言以外にも下記のようなものがあります。

林博史極東国際軍事裁判に各国が提出した日本軍の「慰安婦」強制動員示す資料(7点)
http://space.geocities.jp/ml1alt2/data/data5/data5-04.htm#02

林博史先生のあげている 【資料3】(PD5591/EX1794)インドネシア・モア島 オハラ・セイダイ陸軍中尉の宣誓陳述書 については、アジア女性基金基金のサイトにある次の報告書でも簡単に言及しています。

日本占領下インドネシアにおける慰安婦オランダ公文書館調査報告
http://www.awf.or.jp/pdf/0062_p107_141.pdf

「ここでも強制売春の戦犯裁判ケースがある。モア島の慰安所には5人の少女が、近隣のセルマタ島から連れて来られていた。彼女たちは、父親たちが憲兵隊に向って反抗行動をおこしたということの罰として連れてこられ慰安婦として働かされた。この慰安所の開設者だった日本人将校の説明から、彼女たちは1944年9月から8週間この慰安所に入れられていた。合計25人の男性がこの慰安所を使ったらしい。慰安所にはこの5人に加え、1人の少女の合計6人がいた。」

オランダ公文書館の資料調査は、河野談話の作成に先立ち行われたものとおもいます。

済州島における強制連行が虚偽であったことが判明しても、フィリピンインドネシアにおけるいくつかの強制連行事件が起きましたから、報告書の大要は変わりません。

www.awf.or.jp/pdf/0170.pdf

米国人宣教師であったミニー・ヴォートリンの日記には、次のような1937年12月の南京での出来事が記されています。

16日 丘や街路から時折銃声が聞こえ、夜、少女たちがトラックに載せられて「助けて」と叫びながら通りすぎていくのを目にした。

17日夜 キャンパスに大勢の日本兵がやってきて中国人の使用人を正門付近へ連行し、尋問を装ってヴォートリンら学院の責任者を拘束している間に、通用門から女性12人が連行される、という事件を体験した。日本兵が校舎に入るのを阻止しようとした際にヴォートリン自身も殴られ、また尋問に際して銃撃の恐怖にさらされた。

19日 教職員宿舎内で少女が強姦されている現場に駆け付け、兵士を追い払うという「ぞっとする話」を体験をした。

20日 日本軍の高級将校らが視察に訪れている最中に日本兵2人が女性を連行しようとしたのを引き止めたが、将校は兵士を叱責しただけで放免した。

同日夜 昼間の視察の影響もあってか憲兵が25名も派遣されてきた。その憲兵が女性2人を強姦する事件が起きた。

24日には日本軍師団の高級軍事顧問が訪れて避難民1万人の中から売春婦100人を選別することを要求し、兵士が利用するための正規の認可慰安所を開設することができれば、強姦事件はなくなるだろうと説明し、21人を選別していった。

2013-12-19

英語の勉強法

私の経験は例外的ですが、私が日本語の文章の良し悪しがわかるようになり、多少ともまともな日本語が書けるようになったのは、実は、英語の作文法を学んだからです。英語の文章構造には、日本語の文章に対するよりはるかに厳密な規則がありますので、作文法は学びやすいです。 私は、30才を過ぎてから米国の大学に留学しました。そして、研究者として生き残るには、とにかく論文を書かなくてはならないいわれ、ネタさえあれば論文を書くことにしました。(実際は、これはいいと思ったネタの多くは、既に論文になってました。) 幸運であったのは、英語の下手な外国人学生の原稿を、指導教官が読んで訂正することに時間を使うのはもったいないということで、大学は、英語学で UC Berkeley より博士号を修得した人をチュータとして雇ってくれました(米国でも、文科系博士号修得者は就職難でした)。そこで、毎週30分ほどチュータに会い、数ページの原稿を訂正してもらい、訂正理由を説明してもらいました。これは、2年ほど続きました。 こうして英語文の書き方を学んでいくうちに、学んだことの60%は言語によらないということに気がつき、日本文の良し悪しも分かるようになりました。 良い日本語についての規則がはっきりしないのが、日本語のひとつの問題だとおもっています。ただし、情緒的な文章には、日本語は適しています。英語の Haiku は、どうもしっくりしません。

今のところ、ニュースを聞いたり、新聞記事を読むには、日本語と英語で差はほとんどありません。しかし、英語の歌を聴くと、ほとんど分かりません。書かれた歌詞を見てはじめて、こんな歌詞だったのかと始めて理解します。英語の映画を観ても。せりふは半分ぐらいしか理解できません。しかし、明瞭な英語で解説された、ドキュメンタリーは、ほぼ完全に理解できます。 実は、日本語の車内放送もよく理解できません。耳医者に検査してもらったら、老齢のため。高い周波数の音、すなわち子音がよく聞けなくなっているのだそうです。英語の方が日本語より、子音が重要ですから、英語の会話を聞くときには困ります。それから、高校時代に確実に知っていた単語を思い出せなくて困ることがあります。年をとるのは、つらいものです。

2012-07-23

武者小路実篤の詩「この門に入る者は」

この記事の著者も他の多くのコメントを書いた人達も、「人権」の本当の意味は理解されていないようです。

武者小路実篤の詩「この門に入る者は」より抜粋

この門の内に入るものは自己と他人の生命を尊敬しなければならない。
他人と論争する時は他人の生命をいやが上に尊敬せよ。
自分の好きなことをするのはいいが、他人の生命の尊厳を犯してはならない。

自分の生命が正しく生きるために邪魔になるものとは争えるだけ争っていい。しかしその争いは自分の立場と他人の立場を出来るだけ理解し、又出来るだけ認めての話しである。

自分のいやなことは他人にせず、自分の求めることは同じく他人も求めることに深く思いやりの出来るものが平和な民である。

他人に要求したきことは先ず自分に要求せよ。

より正しき者は勝つが、愛なき正しさは折れ易い。

他人を非難する前に自己を反省せよ。自分に出来ないことを他人に強いるな。

2012-07-19

残留崩壊熱

これは誤解です。 稼働中の原子炉地震に襲われたとします。

何らかの理由で制御棒が挿入できず、またボロンの注入ができなければ、瞬時にチェルノブイリのような水蒸気爆発です。

制御棒が挿入かボロンの注入ができれば、核分裂連鎖反応は止まります。残るは残留崩壊熱です。これは、つぎのWebページのグラフと表に示されるように時間と共に減少していきます。
http://nagiwinds.blogspot.com/2011/12/blog-post_2019.html

緊急停止直後は炉内温度も圧力も高いし必要な冷却水量も多いので残留熱の発生する蒸気によるタービン駆動の冷却装置が使われますが、炉内温度と圧力が下がってくるとこれは電動機駆動のものに切り替わります。 さらに、圧力が下がれば低圧用の冷却装置が使えます。

温度が100度C以下になれば、冷却水は蒸発しませんので、必要な冷却装置はさらに簡単になります。

圧力容器の破壊は想定外ですが、定格運転中に圧力容器が壊れ、炉内の冷却水が短時間で失われるようなことがあれば、非常用冷却水を上からかけることは短時間しかできないはずです。過熱した炉心に冷却水をかければ水蒸気爆発が起きます。

運転中に地震が起きたときに、圧力容器まわりのパイプが破断すれば、そこから高圧蒸気および/冷却水が漏れれば、冷却はうまくいきません。圧力容器まわりのパイプの破断も想定外です。

2012-07-16

自由

> 「~からの自由」は拘束や制約を受けない自由で、「~への自由」は共同体を選びそして構成員として参加する自由

もうひとつの大切な自由があります。強制収容所経験にもとづいて「夜と霧」を書いたフランクルは、この自由を、http://logotherapy.univie.ac.at/e/logotherapy.html で次のように説明しています。

According to Logotherapy/Existential Analysis, humans are not fully subject to conditions but are basically free to decide and capable of taking their stance towards internal (psychological) and external (biological and social) conditions. Freedom is here defined as the space of shaping one's own life within the limits of the given possibilities. This freedom derives from the spiritual dimension of the person. (Logotherapy はフランクルの創始した心理療法の手法です)

仏教では、「自在」、「何事にもとらわれない」、「柔軟心(道元)」といった言葉をつかいます。

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