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南アのライチョウ守れ 富士見で「サポーター」の養成講座

ライチョウ保護の必要性を訴える講師の話に耳を傾ける受講生たち=富士見町で

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 絶滅が危ぶまれている国特別天然記念物ニホンライチョウの保護を支援する「南アルプスライチョウサポーター」の養成講座が二日、富士見町で開かれ、県内外から百三十五人が受講した。今後はサポーターとして、南アでライチョウを目撃した際に環境省のサイトなどを通じて情報提供し、生息状況の把握や研究調査に協力する。

 長野、山梨、静岡三県の十市町村で構成する南ア自然環境保全活用連携協議会の主催。二〇一六年にサポーター制度を創設して以来、各地で養成講座を開き、前回までに七百四十二人を認定した。

 講師の環境省信越自然環境事務所自然保護官の福田真さんは、南アでは一九八〇年代後半に七百二十羽のライチョウが確認されたが、二〇〇〇年代初頭には三百六羽まで激減したと状況を説明。ライチョウを捕食するテンやキツネの捕獲、天敵と風雨からひなを守るケージ保護などの対策を紹介した。

 今後の課題として、無断でひなを手に取ったとみられる写真がインターネット上で公開された事例を示し、「こうしたことをやめてもらうために、サポーターとしてマナーを浸透させてほしい」と呼び掛けた。

 さいたま市から夫婦で受講した中沢祐次さん(41)、ゆきのさん(45)は「山登りで何度もライチョウを目撃している。個体数の減少が問題となっている中で、保護活動にかかわってみようかなと思い参加した。環境省の取り組みを初めて知り、一段と意識が高まった」と話した。

 (中沢稔之)

 

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