丸の内の尾﨑神社で1日、同神社の冬の風物詩である雪囲いが設置された。朱塗りの社殿に合わせて赤い杉板が取り付けられ、冬本番に備えた。
雪囲いは積雪や風雨で漆が劣化したり、剥げ落ちたりするのを防ぐため、1931(昭和6)年ごろから毎年12月上旬に実施している。
この日は作業員7人が国重要文化財の本殿や拝殿、幣殿に78枚の杉板を次々と設置し、鮮やかな赤の色彩に染めた。
永井隆宮司(69)は「昨冬の大雪時も雪囲いのおかげで建物被害はなかった。これがないと年を越せない」と話した。雪囲いは来年3月初旬に取り外される。