――――――少女たちは女神の夢を観た。

 全てを包む月光色の髪をした美しい女神を。

生と死の狭間で女神を見た少女たちは

不思議な能力に目覚めていた。



ある時期を境に少女たちは

何かに導かれるように歩き出した。

目的は違っていたし

能力も違っていたし

『同じ』なんてことはなかったのだけれども

一つ、『同じ』だといえるのは

女神を目指していると言うことだった。



 少女たちが女神に向かって歩み始めた頃

涅槃と言う組織が動き出したという情報が何処からか流れてきた。

実体は良く解らない組織だったのだが

誰かが言うには人類を滅ぼそうとしている組織らしい

水面下で動いていた涅槃は

ここに来て本格的に動き出した。



世間がガイア共和国で開催される格闘大会に目を向けていた時にあったもう一つの格闘大会。

誰も知らないと言うわけではなく、知るものが少ないだけ。

話は誰かが見聞きしなければ存在しないのだから。

女神を追うものも居れば、涅槃という組織を追うものも居た。

どちらも行き着く先は同じようで違う。

彼等は輝いていたし、輝こうとしていた。

久遠のような光ではなくても、刹那のような光であったとしても

光であることは変わらないのだから。

輝こうとした彼等が一体どうなったのかは解らない。

全部を解っている者など、誰も居ないのだから。



ただ、言えることは

目指していたのは、光。

どんな光を目指していたのはそれぞれ異なる。



たどり着いた先にあったのがもっと強い光であったとしても

全てを包み込む闇であったとしても

それでも、それでも、

彼等は目指すことを辞めなかったし、諦めなかったのだ。

だって、それが輝くと言うことなのだから―――――――。

Yahoo!繧ク繧ェ繧キ繝�ぅ繝シ繧コ
Yahoo!繧ク繧ェ繧キ繝�ぅ繝シ繧コ