25年間使い続けたInfinityのKappa8.1iを退役させて、Vienna AcousticsのBeethoven Baby Grand SEと入れ替えました。これに併せてスピーカーケーブルも新調したいと化考えました。ところが現在使っているアンプDENON PMA-S1のスピーカーターミナルはYラグの使えない万力式のターミナルです。末端処理に「ハンダあげ」をして、ケーブルの芯線の一部をハンダで浸す方式だと芯線が酸化してしまい、精神衛生上、非常に良くないです。
細かい事ですが、一度、ここに引っかかってしまうと、もう駄目です。そこで、買ってから25年も経って古くなり、そろそろオーバーホールもしなくてはならないPMA-S1に変えて、アンプも入れ替えようと考えました。狙うのは当然、中古品かオークションです。DENONのアンプはとても気に入っているので、買うとしたら、PMA-SXの中古あたりです。そう考えてショップの中古リストを検索するとPMA-SXの在庫のあるショップは直ぐに見つかり、29万円ほどでした。
そのショップの中古リストを見るとラックスのL-590AXIIが39万円で売っていました。DENONに比べるとまったく安くなってはいませんが、パワーメーターが格好いいです。それにラックスのプリメインアンプはバブル当時に欲しかったのですが高くて手が出なかった記憶があります。それがPMA-SXを買う分に10万円プラスすると手が届きます。
ここで考え方を変えてみます。手持ちのPMA-S1のオークションの落札価格を調べてみるとだいたい10万円です。つまり、プラス10万円はPMA-S1を処分すれば捻出可能なのです(笑) このように自分の物欲を正当化する屁理屈を繰り出すようになったらもう駄目です。本人は買う積もり満々です。気がついたら、ショップに電話をして値切っていました(笑)
こうして、青春時代のほろ苦い思い出もあるラックスのL-590AXIIの中古を買ってしまいました。出発点は、手持ちのアンプだとYラグ端子が使えないから、です。それが新しいアンプを買う口実になってしまうのですから、物欲に負けてしまった人間とは大変、恐ろしいものです。家内には事後報告で正面突破を図りました。