ボクシングの元IBFスーパーバンタム級王者で、昨年初防衛に失敗し、いったん引退を表明していた小国以載(30)=角海老宝石=のノンタイトル8回戦が1日、東京・後楽園ホールで行われ、アレガ・ユニアン(30)=インドネシア=を4回2分25秒、3度目のダウンを奪ってKO勝ちし、復帰戦を飾った。戦績は20勝(8KO)2敗1分け。
小国は序盤からボディーを攻め、4回にすべて左のボディーブローで3度のダウンを奪った。昨年9月、岩佐亮佑(セレス)に敗れて王座を失い、その後痛めていた右拳を手術。今年4月には結婚。8月には長男も誕生した。手術後の経過も良く、「稼がなくては」と復帰を決意した。
パンチに威力を取り戻したのも復帰につながった。小国は「正直、判定でもいいと思った。リングの感触を試したかった。内容は全然だめ」と試合を振り返り、「4月に強い相手とやって来年中にできればいい」と世界戦への返り咲きに意欲を見せた。 (山崎照朝)