□魔王アリス



「アリス。あなたを一日魔界神に任命します」
「……は?」
「じゃ、後のことはよろしくねぇ~」

 ふよふよと揺れるあほ毛が私の横を通り過ぎて行こうとしましたので、私はそれをむんずと掴んで引き絞りました。痛いいたいと神綺様が暴れましたがそんなの私の知ったことではありません。ずいと正面に体を引き寄せて、私はその眼をじっと覗き込みました。涙目でした。割と本気で痛がっているようです。
「色々と言いたいことはあるんですけれど、」
「な、なによぉ……アリスちゃん、こわい……」
「久しぶりに帰ってきたのに、私の顔を見てまず言うことがそれですか? もっと他にかけるべき言葉ってあるじゃないですかおかえりとか久しぶりとか大きくなったわねぇとか!」
「おぉう、すっかり忘れてたわ」
「あほがるのは髪の毛だけにしてくださいよ……」
 毛を掴んでいた手を放します。自由を得た神綺様はそそくさと私から距離をとり、数メートル離れたところでファイティングポーズを構えてみせました。下克上のつもりか俗物めっ! などと戯言を口にしておられます。その一言にはさすがの私もカチンときましたので、魔法の糸に指をかけ、くい、と糸を引こうとしたところでまた神綺様の声がしました。
「ちょ、ま、待ってよアリスちゃん暴力はよくないわよここはひとつ平和的友好的にッ、ね?」
「――――あるるかぁぁぁん!!」
「おおお、おかえりっ! ほんとうしばらくみないうちに大きくなったわねぇまぁ私が大きくしてから送り出してあげたんだけれどさぁっ」
 にっこりと笑顔など浮かべております。ああ言えばこう言う。頭の痛くなる話です。ひょこひょこ動くあほ毛はおそらく喜怒哀楽バロメータ。現在は犬の尻尾のように揺れております。私をからかうのがそんなに楽しいのかこのやろう。
「はぁ……。アリスです、ただいま戻りました」
「うむ、ご苦労。それじゃあ私はこれで」
「だから、どこへ行かれるつもりですかって訊いてるんですよ。あと、一日魔界神って……冗談もほどほどにしてくださいよほんとに」
「私はいつだって大真面目よ! ばかにしないでちょうだい!」
 大真面目に馬鹿なことを言っているから困ってるんです。なまじ、その馬鹿を実行できるだけの力が神綺様に備わっているから尚更なのです。神綺様がなにを考えているのか私には皆目検討などつきませんしつけたくもありませんが、このまま放っておくと世界がろくなことにならないと私の第六感が警鐘を打ち鳴らしていますので、彼女に向けた眼を瞑るわけにも行かないというのが現状でございます。ちくしょうあたまいたい。
「神なら神らしく、そこの玉座で踏ん反りかえっていてくださいよ。あちこち好き勝手にうろつかれると、はっきり言って迷惑なんですよ」
「だってぇ、私だってアリスちゃんの住んでるところ行ってみたいもの。民間人ばっかり旅行してずるい! 私だって幻想郷観光してみたいわ!」
 そんなのダメ。絶対! 八坂の神が降りてきた時だって相当な騒ぎになったものだと白黒から聞き及んでおりますのに、その上うちのどーしようもない神様まで送り込んだらどんな混沌が生ずることでしょう。もちろん神綺様の全てを疑っているわけではありません。これでも一応魔界の神です。私、いやいや魔界に住む皆の生みの親でございます。身内の前でこそこのような傍若無人ぶりを発揮しておりますが、外で振舞う時のお顔はそれなりにカリスマを帯びていた……ような気がします。なにぶん遠い日の記憶ですので、あまりよく憶えてはおりません。
 ……もっとも、神綺様に旅立たれたくない理由は、それだけではなかったのですが……

「神綺様!!」

 そんな折ふと甲高い声が飛んできました。思わず声のした方を振り返りますと、廊下の方から赤いメイド服を着た女がスカートのプリーツを乱しながら駆けてくるところでした。見覚えのある顔です。記憶の奥底から彼女のことを思い出そうとしたところで、しかし彼女が再度咆哮しました。
「アリスちゃん神綺様を捕まえて!」
「え、あっ――」
 はっとなって私は踵を返しました。私ともあろうものが失態……彼女に気を捕らわれている間、神綺様はノーマークではないですかっ……! 案の定、慌てて振り向いた先には神綺様の姿はどこにもなく、ただねじれた空間の“ひずみ”だけがそこにありまして、もやもやとした渦の向こう側からは、こんな言葉が聞こえてきました。
『アリスちゃん、夢子ちゃん、聞こえる~?』
「神綺様ッ、また逃げ出すおつもりですか! 議会はどうするんですまた力ずくで可決とかされますよ?!」
『大丈夫よぉ、アリスちゃんに代役任せておいたから。それじゃあね~』
「そういう問題じゃないでしょう! ちょっと神綺様ぁ?! しんきぃぃいいい!!」
 彼女の叫びも虚しく、ひずみはそれからあっというまに空間に溶けて消えてしまいました。神綺様がどこへ行かれたのかなど、そんなことは考えるまでもありません。幻想郷……かつてほんの短い間だけ、魔界と繋がっていたもう一つの世界。
 彼女はがっくりと肩を落とし、深い深い溜息を吐きながらこめかみを押さえました。その手には雑巾が握られたままでした。私と神綺様の会話を聞いて、なにかよくない予感を覚えて掃除の途中で駆けつけてきたのでしょう。もっともその行動は裏目に出てしまったようでした。私がしっかりしていなかったのが、原因でもありますが……
「あの、……夢子、よね?」
 うな垂れる彼女に私は声をかけました。私の記憶違いでなければ、彼女の名は夢子……神綺様の創られた魔界人の中でも傑作のひとつであり、神綺様のお傍に仕えているメイドの一人だったはずです。
「アリスちゃん……久しいわね、お帰りなさい。……それはそうとしてどうして神綺様羽交い絞めにしといてくれなかったのよ! あの方ったらすぐ面倒ごとから逃げ出して、今年度予算案だってまぁだ未決だっていうのに!」
「魔界の事情なんて私の知ったことじゃないわよ! それに、そのアリス“ちゃん”って言うのやめてくれない? もう子供じゃないんだから」
「は。私からしてみれば貴女なんてまだまだひよひよひよっ子よ」
 言うこと言ってくれるじゃないのダメイド、と反駁してやりたい気持ちはぐっと押さえ込みます。私はもう昔の私とは違うのです、つまらないことでいちいち腹を立てていては、器の底が知れてしまいます。特に、どうしてか夢子には負けたくないと、そんなふうに思ってしまう自分がいました。彼女との付き合いは最近こそさっぱりでしたが、小さい頃はよく神綺様の隣を競って四六時中喧嘩していたものです。そうしてだいたい、私がいつも負けていました。私にとって初めての“ライバル”は彼女でした。昔も、そしてたぶん、今だって。
「それにしても、今までなんの音沙汰もなかったのに、急に帰ってきたもんだからびっくりしたわ。向こうでなにか嫌なことでもあったの?」
「……別に、そういうわけじゃないわ。ただ、ね、昔のものを整理してたら、少し懐かしくなってきただけよ」
「あら、ホームシック?」
「かもね」
 そう言って私は、片手に携えていたグリモワールの表紙を彼女にそっと見せました。いつも肌身離さず持っている、七色の魔導書。それを見て彼女は、わかったようなわかっていないような不思議な顔をしてみせて、それから目を細めて微笑んでみせました。その笑顔がなにを意味しているのか私にはさっぱりわかりませんでしたが、でも、少なくとも私をばかにしたものではなかったと思います。
 その顔を見ていて思い出したことがあります。そういえば昔は、彼女のその金色の眼を、いつも見上げてばかりいたこと。……彼女の姿はどこも変わっていないはずなのです。なのに彼女の背丈が記憶の中にあるものよりも小さく見えるというのは、それはつまり私だけが成長してしまったということです。成長、というのも語弊がありますが……とかくここは、ここに住む人はなにも変わっていないのに、私ばかりずいぶんと様変わりしてしまったようで、それがなんとなく、私を寂しい気持ちにさせました。
 すっかり同じ高さになってしまった目線……神綺様に“今のからだ”をいただいた後、彼女には努めて会うことのないようにしていました。大した理由ではありません。ただ、少しばかり時間を置かないと、私がずるをして大きくなったように思われそうでイヤだったのです。
「ほんと、なにをしに帰ってきたんだか」
 溜息まじりの声で彼女はそう言いましたが、それを嫌味だとは思いませんでした。むしろ、内心私の帰省を喜んでくれているのではないかと、そんな気もしました。自惚れだとは思います。けれどそれでもいいではありませんか。懐かしいところに居る時ぐらい、アリスはアリスでいたいのです。
 だから……正直言って、神綺様のアレにはちょっとへこまされました。
「アリスちゃん」
「ちゃんはいらない」
「向こうは、楽しい?」
 改めて彼女に向き直ります。眉根を下げた優しい顔で、彼女は私を見据えていました。
「私なんかずっとここにいるから、幻想郷がどんなところかだなんて、そんなことは全然わからないのだけれど。うちに攻め込んできた連中はどう? 元気にしているかしら? 巫女と魔法使いと、悪霊と、妖怪と……アリスちゃんがまたいじめられてないか、お姉さん不安だわぁ」
「……上手くやってるわよ。夢子が心配するようなことなんか、なんにもない」
 すらすらと、勝手に口がすべります。普段の私はこんなにお喋りだったでしょうか。よくわかりません。あまり客人の訪れない家に一人暮らしで、話す相手と言えば人形ばかりでしたから。独りでいることには慣れました。慣れてしまいました。寂しくなんてありません。寂しいとかそういうところは、ずぅっと前に通り過ぎてしまっているのです。
「退屈なところよ、幻想郷は。面白い娯楽があるわけでもないし、楽しいイベントも開かれないし。あぁ、宴会だけは毎日のようにやってるけれどね。でも私、そんなにお酒強くないから。いっつも酔い潰れる前に帰るのよ、みんながまだ馬鹿みたいに騒いでる中、こっそりとね」
「………」
「なによ、その目……頑張ってるって、平気だって、この前だってね――」
 それから私はとくとくと自身を語り始めました。強くなりたい、強くなってあいつらを見返してやりたい! そんなことを言って私が魔界を飛び出してきてから、もうずいぶんと時間が経ちました。楽しいことも嫌なこともたくさんありました。時には、ひっそりと涙に濡れた日だってありました。紡いできた日々の端々を、私はぽつぽつと言葉に変えて綴っていきました。その間彼女はなにも言いませんでした。ただじっと押し黙ったまま、静かに耳を傾けてくれている、ただそれだけでした。

 素敵な七色人形を造れるようになったこと。
 雪と桜が一度に降った日のこと。
 夜が終わらなかった日のこと。

 Margatroidとして生まれ変わってから今日に至るまで、私はいったいどのような私に成り変ったのでしょうか。アリスは、どこへ行ってしまったのでしょうか。それは私にはわからないことです。自分ではなかなか気がつけないことです。だから私はここに来ました。変わってしまった――変わることのできた自分を、見てもらおうと思った。きっかけはつまらないことです。「なんだかお前、変わったよなぁ」と、一番変わってしまった人間にそう言われたからです。
 それだけです。
 それだけ。
「でね、その時のあいつの顔って言ったらね、そりゃあもう」
「……アリスちゃん」
 ふと沈黙を保っていた彼女が静かに口を開きました。相反するようにして、私の口は閉ざされます。
「話す相手、間違えてるわよ」
 たおやかな笑みを浮かべて見せました。なにもかもわかっているんだと言いたげなそのひとみに、私はもうぐうの音も出ませんでした。
「その話、神綺様に聞かせたかったんでしょう?」
「……ふん」
「追いかけてきなさいよ。追いかけて、捕まえて連れ戻してきてちょうだい。ね?」
「で、でも、今からだったら相当時間かかるわよ? ここのこと、放っておいてもいいの?」
 完全に成り行きですが、今の私はいちおう一日魔界神です。もちろん神綺様は遊び半分で言ったのでしょうから、それを真に受けてほんとうに政治を取り仕切るつもりなんて私にはありません。それよりも心配なのは夢子のことです。ただでさえ多忙を極めているだろう彼女に、これ以上厄介な仕事を押し付けてもいいものかと、私は戸惑っていました。
 しかし彼女はといえば、こんなの慣れっこだからと言って私の背中を押すのでした。なにか手伝えることはないのかと訊ねても、かえって邪魔になるだけというその一点張りでした。頑固な女です。それなのにどこか、やわらかい感じのする人です。
「ほんとは私が行ければいいんだけれど、ま、メイド稼業に暇はなし、ってね」
「ふぅん、どこの世界でも忙しいのね、あんたの職業は」
「あら、幻想郷にもいるの、メイド?」
 ナイフを投げてくるのが、と言いかけてやめました。それを言ったら今度は彼女までついてきそうだと思ったからです。報告したいことは山ほどありますが、それと同じくらい言いたくない、言わなくていいこともあるのです。
 それから彼女に会釈をして、私は踵を返して歩き始めました。せっかく来てくれたのに残念だわ、と彼女の最後の言葉はそんなものでした。私を送り出したいのか引き止めたいのか、どちらが本心なのでしょう、どちらも当っているような気がします。見送る彼女の顔は優しい表情をしていました。そういえば私が幻想郷へと旅立って行った日も、彼女と、そして神綺様が、あんなふうに穏やかな笑顔で送り出してくれたことを思い出しました。
 ――半日にも満たない滞在でしたが、まぁ、悪くはなかったと思います。そもそも長居するつもりはありませんでしたし、神綺様の有り余る元気ぶりも眼にできましたから、大方の目的は果たしたと言えるでしょう。欲を言えば、香ばしいアッサムティーに、レモンパイでも齧りながら近頃のことを語らえたらとでも思ったのですが、それはあの無駄にたくましいあほ毛をとっ捕まえてからのことになるでしょう。今頃どこでなにをしているのやら。勢い余って神社に特攻など、やらかさないでいてくれると気が楽なのですが。
「まったくもう、あの人は」
 ……かつて、幻想郷と魔界が、今よりももっとずっと密な距離にあったころ。そのことを一番喜んでいたのは他ならぬ神綺様だったのではないかと思います。自分の世界しか知らなかったあの人が、自分以外の誰かが創った世界に惹かれないはずがないのです。個々に自我を持っているとしても、私や夢子は神綺様の創作物……時には他者の作品に触れて、感受性を養いたいなどと考えているかのかもしれません。考えすぎかもしれませんが。神なんて呼ばれる人種は、だいたい常人には及びもつかない思考をしているものです。お子様脳、と言えば片が付きそうな気もします。案外それが真相なのやも。
 神綺様も、変わっていない。変わってしまったのはアリスだけ。それならもうこれでもかと言わんばかりに、変わることのできた“アリス”をあの人に見せ付けてやろうかと思います。飽き飽きするほどに。私はこんなに変われたのだ、強くなれたのだ! もう誰にも負けないほどに、強くなった私を見てほしい!
 我ながら、子どもっぽい考えだとは思います。それも仕方ない。私は子どもなのですから。
 子どもなのです、神綺様の。だから、誉められたら、どうしようもなく嬉しいに決まってるじゃないですか。

 

 

 

 なんて考えていられたのは夕方まででした。

 トンネルを抜けるとそこは幻想郷でした。もっと突き詰めて言えば森の真ん中です。そこからぐぐんと飛翔して、どこか騒動でも起きてはいないかとあちこち飛んで回りましたところ、案の定博麗神社の境内に見慣れたあほ毛のひよひよしているのを見つけましたので飛んで向かった次第です。何気にこの距離からでも視認できたというのは、私の視力がいいせいでしょうか、それともあの毛になにかしらの力が秘められているからでしょうか。
「うげ……」
 そうしてまた私の予感は悪い方ばかりよく当ります。運はつかずに厄がつく。なにかこう、私の周りには呪わしいオーラでも渦巻いているのでしょうか。引き寄せてる気がします、いろいろと。なにが原因でしょうかね、拾い物の流し雛?
 とかく状況は劣勢というか劣悪。鳥居の下で腕を組み、不敵な笑みを浮かべている神綺様。その目の前にある姿は、紅白、黒白、フォト鴉……うわぁ、そこで天狗なのぉ……
「神綺様っ!」
「あら、アリスちゃん戻ってきたの?」
「そんなことどうでもいいじゃないですか。早く魔界に帰ってくださいよ、夢子が困ってるんですから」
「いやぁよ、今面白くなってきたところなのに。……あぁ、もっと面白くなったわね。アリスちゃん、今あなたのことをお話してたところなのよ」
「……ぇ、」
 さぁっ、と、そんな音が確かに聞こえてきました。血の気の引く音、背筋といわず全身の神経の凍りつく音。
 ゆっくりと、ゆっくりと三人の方へと振り向きました。冷や汗が頬を伝い落ちます。止め処なく、溢れてきます。きっと今の私は白粉を塗った和人形のような真っ白な顔色をしていることでしょう。頭の中も真っ白なのだから、きっとそうに決まってます。
「アリスちゃん」
 霊夢でした。穏やかな笑顔でしたが、箒を持つ手が小刻み震えていたのを見逃すはずはありませんでした。
「アリスちゃん」
 魔理沙でした。こっちは実にわかりやすく、にんまりと歪んだ頬を隠そうともしていませんでした。
「いやぁ七色の人形師にもずいぶんと可愛い昔話が……あ、もちろん記事にはしませんからねプライバシーに関わることだしいやでもほんとう可愛いですねぇこれはもうそっち路線で売り出した方がいいんじゃないですかね協力しますよえぇいくらでもいつまでも枯れ果てるまで!」
 天狗でした。一眼レフを私に向けて、一枚シャッターを切りました。カメラの下で弧を描いた口の、邪悪な形が印象的でした。
「可愛いでしょううちのアリスちゃん。ちっちゃいころはねーそりゃねーわたしがまかいでいちばんつよいんだって言ってばかりでねー。アリスちゃんはいっつも一生懸命で全力なのよね、ね?」

 

 子どもなのです、神綺様の。
 だけどね、子ども扱いしてくれとまではね、思ってないんですよ何様貴様神綺様。


「ぁ……」
「うん? なぁにアリスちゃ、」

 

「あほがるのは髪の毛だけにしろって言ったじゃないですかぁぁあああッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらアリスちゃんおかえり。神綺様は見つかった?」
「……ド、……」
「ぇ、アリスちゃんあなたなに言って、」
「ハード、ズィハァァアドッ! 私のことは“閣下”と呼べ!!」
「ちょ、待っ、えぇぇ?!」


「お母さんのバカぁ! うわぁぁぁああん!!!」


 後日、アリス閣下率いる新生魔界神軍が幻想郷に宣戦布告したとかしてないとか、それはまたぜんぜん別のお話なのである。

 魔王アリス立志編~完~



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