WEDGE REPORT

2018年5月10日

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崔 碩栄 (チェ・ソギョン)

ジャーナリスト

1972年韓国ソウル生まれ。韓国の大学で日本学を専攻し、1999年渡日。関東地方の国立大学で教育学修士号を取得。日本のミュージカル劇団、IT会社などで日韓の橋渡しをする業務に従事する。現在、フリーライターとして活動、日本に関する紹介記事を中心に雑誌などに寄稿。著書に『韓国人が書いた 韓国で行われている「反日教育」の実態』(彩図社刊)、『「反日モンスター」はこうして作られた-狂暴化する韓国人の心の中の怪物〈ケムル〉』(講談社刊)がある。

一度騙されるのはミス、二度騙されるのは馬鹿だが、三度騙されたら?

 文大統領の支持率は南北首脳会談後に上昇し、現在83%という高い支持率を記録している。文大統領は高い支持を背景に北朝鮮融和政策を引き続き推進するだろう。南北首脳会談以後、支持率と韓国内の報道だけを見ると歓迎一色である。だが、北朝鮮に対して不安と不信を感じる国民も存在する。過去、金正日時代にも北朝鮮が非核化の意志を表明し、核施設を廃棄したと発表したことがあったのだが、これが全部嘘だったことをまだ覚えている人々である。

 その中の一人だろうか。インターネットに掲載された南北共同宣言のニュースのコメント欄で最も多い「支持」(「いいね!」)を得たコメントが話題になった。あまりにも性急に対北朝鮮融和政策を進める韓国政府を皮肉るそのコメントは、以下のようなものだった。

 「一度騙されたらミス、二度騙されたら馬鹿だが、三度騙されたら共犯である」

  
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