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54年の歴史に幕 黒部ダムのトロリーバス

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 関電トンネルトロリーバスのラストランを前に記念撮影する乗客=30日午後、富山県立山町  関電トンネルトロリーバスのラストランを前に記念撮影する乗客=30日午後、富山県立山町

 黒部ダム駅(富山県立山町)と扇沢駅(長野県大町市)の約6キロを結ぶ関電トンネルトロリーバスが30日、運行を終え、54年の歴史に幕を閉じた。両駅には大勢のファンらが集まり、「トロバス」の愛称で親しまれたグレーの車体との別れを惜しんだ。

 トロバスは1964年8月、運転を始めた。見た目はバスだが、「無軌条電車」に分類される鉄道の一種で、毎年4月中旬から11月末まで運行。

 累計6162万人を運び、無事故だったが、老朽化や維持費高のため廃止し、来年から電気バスに切り替える。

 最終運行を迎えた今年は、映画「黒部の太陽」に絡むイベントなどもあり、昨年同期比約11万人増の約104万7千人が訪れた。

 最終便を運転した蟹沢秀人さん(60)は「最後のアナウンスをしたら拍手が起き、泣いてしまいそうだった。もう少し乗っていたかった」と名残を惜しんだ。

 関電トンネルトロリーバスのラストランを前に行われた出発式=30日午後、富山県立山町
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 関電トンネルトロリーバスのラストランを前に行われた出発式=30日午後、富山県立山町フルスクリーンで見る 閉じる
 関電トンネルトロリーバスの最終便を運転した蟹沢秀人さん(左)と記念撮影するファン=30日午後、長野県大町市
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 関電トンネルトロリーバスの最終便を運転した蟹沢秀人さん(左)と記念撮影するファン=30日午後、長野県大町市フルスクリーンで見る 閉じる

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