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 シンガポールのミス・ユニバース代表ザラ・カナムさんが29日、12月の世界大会で、6月に同国で開かれた米朝首脳会談を記念した米朝の国旗入りドレスを着ると発表したところ、ネット上でデザインへの批判が殺到した。「シンガポールが誇れるのは会談場所になったことだけなのか」などと自嘲的な声も出ている。

 ドレスはスカートの中央部に、トランプ米大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の握手をイメージした図柄があり、裾付近にマーライオン像などシンガポールの観光名所が描かれている。背中にはハトを模した羽が付けられ、デザイナーは地元メディアに「平和への願いを込めた」と説明した。

 だが、大手紙ストレーツ・タイムズがドレスを紹介する記事をネットに掲載すると、6時間で約500件のコメントが殺到。「話題性狙いで俗っぽい」「こんな恥ずかしいドレスを着る代表がかわいそう」など、ほぼ全てが批判する内容だった。一方、握手の絵がドレスの下半身部分に位置するため、トランプ氏が過去に女性の尻を触ったと報じられたことを念頭に、「ある意味で正しい」などと揶揄(やゆ)する声も出ている。(シンガポール=守真弓)