【一般スポーツ】姫野トップリーグ初Vへの決意 トヨタ自動車2日パナと決戦2018年12月1日 紙面から
ラグビー・トップリーグ(TL)のレッド・カンファレンス(紅組)とホワイト・カンファレンス(白組)の各組上位4チームによる決勝トーナメント1回戦が12月1、2日の両日に行われる。紅組3位のトヨタ自動車は2日、埼玉・熊谷ラグビー場で、白組2位のパナソニックと対戦。昨季の決勝トーナメント準決勝で11-17と惜敗した相手に、新たなチームで雪辱する。 日本代表の貴重な経験を胸に、トヨタの主将、ナンバー8・姫野和樹(24)がチームに戻ってきた。「代表初選出の昨季はチームに戻ってからのパフォーマンスが良くなかった。今季は精神的にも余裕ができて体も良い状態を保っている」と成長に自信を見せる。 2カ月前、右膝のケガを抱えたまま日本代表の合宿に入った。しかし、その後の1か月でリハビリを重ねたことが功を奏した。11月3日のニュージーランド戦で先発として復帰し、イングランド遠征のイングランド戦、ロシア戦でもフル回転。特に、8万人超えの敵地・トゥイッケナム競技場のイングランド戦では、「外的な要因に左右されず、自分のメンタルを保つことができた」。手応えは大きかった。 今季のトヨタはパナソニックとは初対戦で、昨季の決勝トーナメントを知るメンバーは23人中9人。特に、FWの同じポジションで出場するのはロックのジェンキンスだけで、新しいチームに生まれ変わったといえる。 姫野も「昨季の対戦はラインアウトでボールを取れなかったことが敗因の一つだった。今季は2メートル級の外国人も加わり、ラインアウトが安定した」と進化を感じている。 その一方、左右のプロップを務める三浦、木津のルーキーをはじめ、TLの大一番を経験していない選手も多い。「FWでは2年目の僕が中堅なので、経験値は足りない。チームが自信を持ってプレーできるように、攻守で、言葉でも行動でも僕が引っ張っていく」と姫野。 TL初優勝へ向けて負けられない強敵との初戦。心身ともに充実した主将が先頭に立つ。 (伊東朋子)
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