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畜産センターの豚コレラ感染は「岐阜市の対応に不備」 検証チームが点検結果

対策会議で今後の対応を指示する古田知事(前列右から2人目)=県庁で

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 岐阜市畜産センター公園の豚が家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した問題で、県は三十日、県の指導と市の防疫対応についての緊急点検結果を公表した。市の豚舎の衛生管理に対する意識が低かったと指摘した。

 同日の対策会議で県と市の検証チームが報告した。市は豚コレラに関する対応マニュアルがなく、同公園の運営が市の都市建設部、農林部と指定管理者の民間業者の三者にまたがっていたため、役割が不明確だったと指摘した。その結果、衛生管理基準が守られなかった。

 県については、他の養豚場よりも多く立ち入り検査をして指導していたものの、同公園で十一月十六日に発生する前の十月二十一日と十一月十日に豚が一頭衰弱死していたことから「立ち入り検査などによる確認をしておく必要があった」とした。

 対策として県は、各養豚場を指導する際は詳細な記録を残し、必要に応じて文書で指導するようにして対処すべき措置を具体的に示す。感染イノシシが近くで見つかり豚への感染の危険性が高まっている場合は、防鳥ネットの設置など小動物対策を指導。観光農場については飼育頭数を必要最小限にするようアドバイスする。

 このほか、同公園に併設する堆肥センターの運営自粛を一日に解除するほか、一例目が発生した養豚場が堆肥を搬入していたJAぎふ堆肥センターについても、二日に運営自粛を解除する方針を決めた。JAのセンターについては国と県、市による立ち入り検査を実施し、堆肥に豚の死骸を混ぜていたかどうかを検証する。

 (稲田雅文)

 

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