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【ゴルフ】

江里菜、2度目のQTで1位 「でも来年は絶対来ません!」

2018年12月1日 紙面から

最終日、通算9アンダーでQTトップ通過を果たした原江里菜。左は同組の脇元華=東急グランドオークGCで(伊藤遼撮影)

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◇LPGAツアーファイナルQT<最終日>

 ▽30日、兵庫県加東市・東急グランドオークGC(6456ヤード、パー72)▽晴れ、14度、西南西3・4メートル▽102選手

 原江里菜(31)=NEC=が最終ラウンドを70で回り、通算9アンダーで2011年以来2度目のトップ通過を果たした。7アンダー2位に浅井咲希(20)=小杉CC=が入り、三浦桃香(19)は6アンダー6位通過。35位を目安に来季前半戦のフル参戦が可能になる見込みで、22位の表純子(44)=中部衛生検査センター、27位の宮里美香(29)=NTTぷらら=が出場権を手に。西山ゆかり(36)=アマダHD、川岸史果(24)=加賀電子、堀琴音(22)=東芝、服部真夕(30)=朝日インテック=らは主催者推薦出場に頼ることになった。

 首位と2打差、7アンダー3位から最終組の1組前でスタートした原。来季前半のフル参戦権獲得の目安(35位前後)までにはかなり余裕のある位置だったが、あえて怖い顔をつくっていた。「疲れもピークに達していたし、楽な気持ちでいこうとも思ったけど、最後まで何があるかは分からない。気を引き締めていくために、そういう顔をしてたと思います」。各選手がしびれる最終ラウンドを3バーディー、1ボギーの70にまとめた。

 「2番で4メートルのバーディーパットが決まった時に、あぁ今日も大丈夫だと思った」という。ファイナルQT(最終予選会)最少スコア記録の12アンダーでトップ通過したのは2011年のこと。15年には完全復活を示す7年ぶりのツアー通算2勝目も果たしただけに、再び2年連続QTに戻るとは思わなかったが、これで自身2度目のQTランク1位となった。

 「この緊張感の中で修正しなければいけないポイントも分かったので、来季を考えればここに来て良かったと思う。でも来年は絶対来ません!」。笑顔満開でプロ12年目を締めた。 (月橋文美)

◆桃香 6位通過にホッ

 アイドル系女子プロ・三浦は2バーディー、1ボギーの71で回り、堂々の6位通過。「来年も職を失わなくて良かったです。今日はすごく緊張して、メッチャ大たたきする時の自分が出るんじゃないかと不安だった」と胸をなでおろした。ブヨに刺されたことで左耳下のリンパが腫れて前夜の体調は最悪だったというが、底力を見せた。「スイングが良くなってドライバーショットも曲がらず、飛距離も出てきた。来季は予選落ちを減らします!」と話した。

(上)通算2オーバーで終えたアン・シネ (下)通算2オーバーのユ・ヒョンジュ

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◆韓国美女共に伸びず…

 韓国で「セクシークイーン」と呼ばれるアン・シネとユ・ヒョンジュは51位と59位で終了。いずれも来季前半で出場権を得られる試合は5試合以下になりそう。下部のステップアップツアーの出場権は確保という立場になった。アン・シネは「ファイナルQTは私には合わないみたい。80センチの短いパットをいくつ外したか…。来年は出られる試合には出たい」と話し、ユ・ヒョンジュは「やっぱり緊張した。平常心でできなかった。来年は下部ツアーでも出たいです」と語った。

      ◇

 ▽宮里美香(27位。来季は日本を主戦場に)「なかなかパットを決められなくて…。アンダーで回りたかった。来年は優勝したいです、日本で」

 ▽川岸史果(79位)「この成績を受け入れて、来季は推薦出場に頼らず、ステップアップからやり直すつもりです」

 ▽堀琴音(83位)「自分のゴルフができなかった。でも、それが現実なので…。(何を言われても)今は人生の終わりな感じがします」

 ▽服部真夕(97位)「初めてのQTは、改めてゴルフの難しさを痛感した4日間だった」

 

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