【芸能・社会】大江裕、初の故郷・岸和田凱旋 デビュー10周年「夢だった」2018年12月1日 紙面から
演歌歌手の大江裕(29)が30日、地元大阪府岸和田市の浪切ホールでデビュー10周年記念コンサートを開いた。生まれ故郷での初の凱旋(がいせん)ステージ。「待ってたよ!」「お帰り!」。1600人の地元ファンの大声援を浴びながら、大江は10年の足跡を振り返る全31曲を感謝の思いを込めて熱唱した。 演歌歌手を目指して上京したのが18歳だった。子供のころからのあこがれだったというステージに立った大江は「ここでコンサートをするのが夢でした。今日は思いっ切り、最後まで歌を届けます!」と万感の思いを込めてあいさつした。 ステージは2部構成。1部はデビュー曲「のろま大将」から歌い始め地元の「岸和田音頭」や師匠北島三郎(82)の「函館の女」などを披露。2部の「こころ雨」では女形にも初挑戦。また、演歌ユニット「北島兄弟」を組む兄弟子の北山たけし(44)がお祝いに駆け付け、同ユニットの「ブラザー」を力強くデュエットした。 後半では北島からのビデオメッセージも紹介された。「10年は一皮むけたばかり、20年、30年歌ってようやく自然体でうまく歌える歌手になれると思う。30年まで頑張ってほしい」。師匠の激励の言葉に大江は誓いを新たにした。 地元での初のステージを終え、大江は「地元の人たちに、良いところを見せたいという気持ちもあって緊張しましたが、皆さんの支えで無事務めることができて幸せです」と笑顔を見せた。 大みそかの「NHK紅白歌合戦」への初出場はかなわなかったが、「もっともっと頑張らなきゃいけない。来年は夢に向かって無我夢中でやって、師匠や地元の皆さんに恩返しできるようにしたい。結婚? 全く考えてません!」と意気込んだ。 (安崎和司) ◆観光大使の使命ステージでは大江の「岸和田観光大使」就任記念セレモニーも。観光大使には昨年6月に任命されたが、今年2月に新市長となった永野耕平岸和田市長(40)が、さらなるPR活動への期待を込めてあらためて大使のタスキを贈った。客席には、幼少の大江に演歌の魅力を教え、歌手を目指すきっかけを作った祖父の肥後熊蔵(83)さん夫妻の姿も。孫の晴れ姿に大きな拍手を送った。
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