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【プロ野球】

筒香、来オフにもメジャー 球団に希望を伝えた

2018年12月1日 紙面から

将来的なメジャー移籍志望を表明したDeNA・筒香=横浜市内の球団事務所で(小林孝一郎撮影)

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 DeNAの筒香嘉智外野手(27)が30日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円増の年俸4億円でサインした。また、初めて将来的にメジャーリーグでプレーしたい意向を球団に伝え、早ければ来オフにもポスティングシステムによるメジャー移籍の可能性が出てきた。

 機は熟した。筒香はかねて温めていた思いを意を決して口にした。「小さいころからの夢であり、憧れであるメジャーリーグでプレーしたい思いがあることを伝えさせてもらいました。きょう言わせてもらったばかりなので、球団も答えはないですし、どういう形になるかは分からないですけど…」

 筒香のメジャー思考はもはや既成事実化。ある主力選手の「4~5年前から言っていますよ」との証言をまたずとも、海外志向は周囲に伝わっていた。2015年オフにドミニカ共和国のウインターリーグに参加。同僚のロペスはもちろん、他球団の外国人選手とスペイン語で会話を交わすことも多い。この日は同い年で今オフのメジャー移籍を目指す西武の菊池に「本当に素晴らしい投手。メジャーに行っても、国民に勇気、元気、感動を与えるような活躍をしてくれると思います」とエールを送った。

 交渉で対応した三原球団代表は「まだ何も決まっていない。彼の意向は分かったが、キャプテンであり、人気も高い選手。簡単な意思決定はできない」と慎重に言葉を選んだ。順調なら海外FA権を取得するのは2021年オフ。その前に渡米するならポスティングシステムを使うことになるが、球団としても初の事例となるだけに慎重に議論を進めていく。

 もちろん先のことだけ考えてはいられない。主砲は「来年は横浜でプレーすることが決まっている。今年は個人もチームも悔しい思いをした。身を削ってでも来年1年、まずしっかりやりたい」。海を渡るならば、周囲を納得させるだけの成績を残さねばならない。自らにもさらに大きなプレッシャーをかけ、来季に臨む。 (小林孝一郎)

◆温かく見守りたい 侍・稲葉監督がエール

 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)が30日、札幌市内で行われたイベントに参加後、将来的な大リーグ挑戦の意向を示したDeNA・筒香にエールを送った。自身も現役時代に大リーグ挑戦の夢を持ったことがあり「夢に向かってやっていくことが大事ですし。温かく見守りたい」と語った。筒香が来オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍した場合、五輪出場は難しくなるが、侍の将は快く応援する。

(金額は推定)

 

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