運命の９０分　きょう満員の瑞穂で残留決める

　勝って残留＆得点王だ。名古屋グランパスは３０日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開練習。勝てば残留が決まる１日の湘南戦に向けて、今季２２得点で得点ランク首位のＦＷジョー（３１）は「全てを出し切りたい」と気合十分。満員のサポーターに歓喜の瞬間を届ける。

　期待を裏切るつもりはない。勝てば残留が決まる大一番を前に、ジョーは静かに燃えていた。ウェズレイ（２００３年）、ケネディ（１０、１１年）に続くクラブ史上３人目の得点王はもちろん、残留を確定させる勝ち点３に意識を集中させた。

　「点を取って得点王になることができればうれしいが、気持ちは落ち着いている。とにかくチームに貢献したい」

　最終節、パロマ瑞穂スタジアム、湘南戦。チケットが完売したのも一昨年と同じだが、サポーターの熱気と熱意は明らかに違う。今回はクラブ史上初めて需要に応じてチケット価格が変動する「ダイナミックプライシング」を導入。席種によっては定価の約２倍までチケットが高騰したが、最終的に完売した。しかもＪ１にいた一昨年は最終節の１度きりだったホームの完売は今季６度目。何としてもサポーターの思いに応えたい。