竜、最大警戒　丸が巨人へＦＡ移籍

　戦力拡大を進める宿敵への警戒レベルはマックスだ。３０人前後が体を動かしていた午前中のナゴヤ球場に一報が入る。２年連続セ・リーグＭＶＰに輝いた丸が広島から巨人へＦＡ移籍した。

　西武から炭谷、さらに新外国人・ビヤヌエバに続く大型補強。敏感に反応したのは竜の投手陣だ。今季、チーム全体として７０打数２４安打７本塁打１７打点で打率３割４分３厘と打ち込まれた相手。チームは変われど、同リーグとして来季も顔を合わせる相手だ。

　「（丸には）打たれた記憶しかないです」。声の主は笠原だ。今季の丸との対戦成績は１５打数６安打２本塁打。打率は４割と打ち込まれた。しかも移籍先が宿敵・巨人というのもややばつが悪い。２年目左腕は今季、巨人相手には１勝を挙げたものの防御率は７・４７。セ・リーグでは最も悪かった。そんな中に加わる“天敵”。「巨人は変わらず警戒を続けないといけません」と口元を引き締めた。