2016年7月30日土曜日

相模原事件を受けての緊急コメント:全体主義が日本を破滅させる

容疑者 オカルトに傾倒「ヒトラーの思想が降りてきた」


 相模原市の知的障がい者施設で19人が刺殺された事件で、殺人容疑などで送検されたA容疑者(20代後半)が「昔見た同級生が重い障がい者で幸せに思え ず、見ると嫌な気持ちになった。不幸だから障がい者の面倒を見ようと思い施設で働いた」と供述していることが28日、捜査関係者への取材で分かった。一方 で「今は抹殺することが救う方法」と供述。神奈川県警津久井署捜査本部は、極めて独善的な考えに傾いた経緯を調べている。
 司法解剖の結果、犠牲者19人のうち17人の死因が首を刺されたことによる失血死だった。強固な殺意で執ように攻撃したとみられる。
  容疑者が犯行に及んだ背景には、オカルトに傾倒し、身勝手な選民思想を先鋭化させた可能性がある。2月19日に措置入院した際、事前に聞き取り調査し た同市精神保健福祉課によると、あるカードゲームに心酔していたとみられ、「カードには全世界のことが予言されている」などと説明。「自分はフリーメイソ ンの信者だ」「ヒトラーの思想が2週間前に降りてきた」とも話していた。容疑者が話したカードはオカルト愛好者の間で世界中の陰謀事件を予言している との噂がある。フリーメイソンは、世界規模の親睦団体。多くの人には活動の詳細を知られていない。
 ナチスドイツは、精神障がい者や知的 障がい者を「生きるに値しない生命」と呼び、20万人以上虐殺。容疑者は「思想」の詳細は話さなかったが、この虐殺をまねた可能性もある。精神保健福 祉課の調べに「世界には8億人の障がい者がいる。その人たちにお金を使っているが、他に充てるべき」と話していた。
 今年2月、衆院議長に書いた手紙には「UFOを2回見た」。目と鼻を美容整形したことを「進化の先にある大きい瞳、小さい顔、宇宙人が代表するイメージ」と書いていた。
  措置入院では、大麻の陽性反応が出ており、その後「大麻精神病」「妄想性障がい」などと診断された。薬物の使用で思想が過激化したとみる識者もいる。日本 犯罪学会の影山任佐理事長は「性格的なゆがみで生じた危険な考えが、薬物で増強され妄想的になったのではないか」と推測した。

 とうとうこの事件が起きてしまったのかという思いがある。
 私は以前からヘイトスピーチの法的規制を行うべきという考えを持っていた。在日コリアンへのヘイトスピーチを規制するのはもちろん、社会的マイノリティへのヘイトスピーチは許してはいけないと私は何度も繰り返してきたが、被疑者は完全にレイシズムに傾斜していた。
 その証明に彼が運営していたツイッターではヘイトスピーチを繰り返す自称文化人共がフォローされていた。彼らのレベルの低さは目を覆いたくなるシロモノである。その彼らによって被疑者は歪んだ傾向をさらに歪ませてしまったのではないか。
 ネットは現実の一部にすぎない。サイバー空間の出来事がリアルであるかのように思い込み、現実に持ち込まれたらもう目が当てられない結果になる。私は多くのバカウヨどもを見てきたが、今回の事件はこの種のバカウヨを生み出す構造そのものが断ち切られないかぎりはびこることはないと指摘しておきたい。
 また、私は以前このようなコラムを書いた。この指摘は今でも間違っていないと思っている。


ダークヒーロー大量発生注意報発動!!
テーマ:ブログ
2010-11-26 11:59:55
石巻3人殺傷 少年に死刑判決 裁判員裁判で初
毎日新聞 11月25日(木)17時29分配信
 宮城県石巻市の3人殺傷事件で殺人罪などに問われ、少年事件の裁判員裁判で初めて死刑を求刑された同市の元解体作業員の少年(19)に対し、仙台地裁(鈴木信行『裁判長』)は25日、求刑通り死刑を言い渡した。
 少年に対する死刑判決は、光市母子『殺害』(実態は光市母子暴行致死事件)事件の差し戻し控訴審(08年)以来。裁判員裁判の死刑判決は16日の横浜地裁に次いで2例目。
 少年は3人殺傷の起訴内容をほぼ認め、検察側は裁判員裁判4例目の死刑を求刑、弁護側は極刑回避を求めていた。【須藤唯哉】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101125-00000025-maip-soci
最終更新:11月25日(木)17時31分

 率直に言おう。
  この判決は完全に国際法違反であり無効である。理由は被告の少年がなぜ荒んでいったのかを分析し、ドメスティックバイオレンスに走ったのかが完全に解明さ れたとは言えない。単に正義か悪かで裁かれたにすぎないのだ。それでは社会に犯罪の闇の教訓を反映させ、再発防止させる裁判の本来の役割がないのだ。鈴木は猛反省すべきである。
 日弁連は早速コメントを寄せ、事実上この国際法違反の暴挙を厳しく批判している。

「死刑の評決、再検討を」日弁連がコメント 宮城の3人殺傷判決
2010.11.25 20:46
 少年(19)に対する仙台地裁の死刑判決を受け、日本弁護士連合会(日弁連)は25日、「改めて死刑判決の評決のあり方について再検討がなされるべきで、死刑制度の存廃を含む国民的議論が一層深められる必要がある」などとするコメントを発表した。
 コメントは「少年に対する死刑は、より慎重な検討・議論が求められている」と指摘。「政府に対し、重大な少年事件の背景と要因、少年に対する矯正処遇の実情と効果などについて、国民に広く情報公開することを求める」とした。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101125/trl1011252048013-n1.htm

  事件の内容は私も承知であり、被害者及び遺族にはお悔やみ及びお見舞いの言葉を述べたいが、感情で死刑を求める発言を平然と法廷で言うならば、私も容赦な く遺族及び被害者に法律の立場から正々堂々と反論させてもらおう。それぐらいは法廷で喋った以上、黙って聞いてもらう義務がある。
 まず、裁判の本来の機能は何かを考えてもらいたい。後に続く人達に同様の被害を繰り返すことのないように社会が何を出来るのかではないのか。その上での刑罰であり、それは現実的かつ効果的でなければ意味がないのだ。それを、感情で刑罰を決めるというなら、それは本来の裁判の役割を逸脱するばかりか、感情で判決が決まるに等しいのである。その最悪の形はナチス・ドイツだったではないのか。
 被害者及び遺族の思いだけを優先するならば、それはポピュリズムそのものである。意見を述べる場所はあっていいが、だからとてもそれに裁判が流されていいわけがない。ちなみに私はドメスティックバイオレンスにはハラスメント罪を導入し、逮捕するなどして、裁判を経て懲役刑・接近及び居住禁止と強制避妊を組み合わせてしまえば、効果的であると考える。もう少し客観的に下がって事件を眺めるべきである。
 また、Yahoo!掲示板ではこの暴挙を絶賛する愚か者どもの書き込みが目立った。これは極めて恐ろしい。私のように疑問を投げかける良識のある人達には誹謗中傷が目立った。愚か者どもは、犯罪には死刑にすればいいと単純な発想らしいが、そんなものではない。愚か者どもは犯罪をなくせる自信があるというなら、抜本的な対策を出してみろと言いたい。恐らく出せないのがオチであろう。
 それよりも、発生構造を分析し、 その欠陥を埋める努力がなされていないのだから問題である。今回の暴挙は、その欠陥を埋めないまま感情で裁いた結果、ダークヒーローを大量発生させるだけ であり、物騒な事態になりかねない危機感を覚える。それでは社会は犯罪を多く生み出すだけである。更に、被告人が死刑執行となっても、被害者や遺族の悪夢は終わらない。彼らへのカウンセリングや生活支援などが必要であり、最悪の場合彼らが犯罪者に転落する危険性すらあるのだ。「死刑執行で犯罪は終わり」ではない、むしろ被告人による最悪の完全犯罪の完成に政府が手を貸したに等しいのだ。被告人は自動自殺装置で自殺でき、被害者や遺族は死ぬまで悪夢、そんな馬鹿なことがあっていいのだろうか。今回の暴挙はそんな事態を招く結果になる。山地悠紀夫の後を追ったのが金川某ではないのか。
 よって、『ダークヒーロー大量発生注意報発動!』というタイトルにしたのである。被害者及び遺族には、一刻も早く今回の事の重大性に気がついてもらいたい。なお、個人的にはこの事件の判決は仮釈放のない終身懲役刑で処すべきであると考える。
※この被告人はその後国際法違反の死刑判決を不当に押し付けられたが、毅然とした姿勢で受け入れた。彼の筋の通し方には頭を下げると同時に被害者や遺族には「今回の相模原の事件を起こしたのはお前らの法定でのヘイトスピーチが原因なのだ」と厳しく糾弾させてもらう。

 そして、この種の事件で被告人を単純に死刑にしろと喚いていた愚か者どもに聞きたい。
 この事件で何を学んだのだろうか。何も学ばず、単純に死刑にしろと言っても意味は無い。この種の犯罪者は社会的構造が生み出しているものなのである。アベシンゾーの独裁が産んだ闇であると私ははっきり言い切る。
 少年法以前に国際法である北京ルールズでは青少年への死刑を厳しく禁止している。その現実を直視せず、ネットで無責任にヘイトを喚いていただけで、意味は無い。

2016年7月24日日曜日

奴隷根性芸人 太田光

 今回の書人両断はまさしく無自覚の奴隷男である。


爆笑問題・太田光に大橋巨泉氏が忠告「安倍一味に悪用されている」


 19日放送の「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ)にタレントの大橋巨泉氏がゲスト出演し、太田光と白熱した「議論」を展開した。
 この日の放送では、以前に太田が同番組で安倍晋三自称首相(以降被告)を「バカ」などと批判したにも関わらず、被告主催の「桜を見る会」に出席したことに話が及んだ。
 これについて大橋氏は「お前利用されているんだよ」と指摘した。
 大橋氏は、安倍被告が自身を批判した太田を会に招いたことで、心が広いことをアピールできると述べ、爆笑問題が安倍一味に利用されたのだという見方を示した。
 これに太田は、「桜を見る会」の招待状は安倍被告を批判する前に届いていたと釈明した上で、直接本人に会うことに意義があるのではないかと「主張」した。大橋氏はこの「主張」もあっさり一蹴、「あれはそういう席じゃないから行っても無駄」と指摘した。
 太田と大橋氏のトークは、自民党がテレビ朝日とNHKの幹部を呼びつけ、「事情聴取」(という名前の思想弾圧犯罪)した問題にも及んだ。大橋氏は放送局側が一政党に呼び出される異常な事態を厳しく批判し、圧力をかけていないとの太田の「言い分」を「これが影ながらの圧力なんだよ」と指摘した。大橋氏の指摘に理解も納得もできない太田に、「それが言論の自由ってもんだ」と諭すように述べた。
 大橋氏はさらに「報道ステーション」(テレビ朝日系)での降板騒動があった古賀茂明氏についても言及した。「大変優れた人」だと評し、「(降板をめぐる暴露は)職をかけ、命をかけ言ったんだよ」と絶賛していた。


山本剛志氏のツイートより。

大橋巨泉氏「キンキン(愛川欣也氏)の趣味はおしゃべりで、仕事が好き。一番喋ってたのはあいつだね。一人でいるのが嫌だった奴だから。11pmでは俺でキンキンが別の曜日をやってたけど、ライバル心はなかったよ。僕や藤本義一は老成している感じで、キンキンは同じ歳なのに若手のような印象だった」
「11pmは違う曜日で面白い物があれば共有しても構わない感じでやってた。彼は俳優座にいたし、吹き替えと役者、ラジオで前半はすごく忙しかった。トラック野郎で共演した文ちゃん(菅原文太氏)との影響もあるのかな、晩年は凄く日本を憂いていた。文ちゃんもそうだったんだよね」
「僕や永(永六輔)ちゃん、井上ひさしはずっと言い続けてきたけど、キンキンや文ちゃんといった芸能人が、中年過ぎてから、日本が右傾化してから言い出した事は非常に意味がある」
「今の安倍一味は非常に危険で、真綿で首を締めるような状況。NHKやテレ朝を自民党が呼びつけて、それを"問題ない"と言うけど、一政党がそういう事を言うのは非常に危険」

太田「僕に政治家が圧力をかけてきた事はない。僕らがいつも圧力を感じるのは一般の人達。圧力を感じるのは民衆なんです」

大橋氏「政治家が直接出演者に圧力をかければ、お前はばらすだろ?だから放送局の役員を呼んで、脅しをかける。そうすると自粛するんだよ」

太田「桜を見る会に出席した事に色々言われるけど、安倍だって翁長知事に会おうとしなかった。意見が違うからと会わないのは卑怯だと思うんですよ。巨泉さんも桜を見る会に行くべきだった」

大橋氏「葉の出た桜を男と見に行くなら、女の子のいる店に行くよ」

太田「大江健三郎が脱原発でシュプレヒコールをした時にも思ったけど、古い事をやっても効果がない」

大橋氏「正しい事をするのに、古いも新しいもないんだよ」
「お前利用されてるんだよ。今日のスポーツ紙見て見ろ。"安倍は心が広い人だ"ってなっちゃう」

太田「これは言い訳になっちゃうけど、バカ発言する前から招待状来てたんですよ。巨泉さんも利用すればいい」

大橋氏「あればそういう席じゃない。俺は番組持ってないし」
「こっちが尊敬できる人なら、こうべを垂れて会いに行くよ。でも、翁長 雄志(おながたけし)知事が来ても会おうとしない、自民党関係者が誰も会わない。そんな人に会う必要はない」

太田「会おうとしない所は一緒じゃないですか」

大橋氏「俺は野人。翁長さんは公人。彼(翁長知事及び伊波洋一(いはよういち)・正統宜野湾市長(前・正統沖縄県知事))の影響力に総理が怯えて逃げた」
「自民党に呼ばれて出て行ったテレ朝とNHKの役員、あれはいかん。呼ばれて行くべきじゃなかった。聴きたい事があるならこっちに来いと言うべきだった。あれは陰の圧力だ」

太田「行くくらいいいじゃないですか」

大橋氏「言論の自由は命をかけて守るべきもの」
「古賀さんとは同じ雑誌で連載を持ってるけど、大変優れた人。職を賭け命を賭けて言ったんだ」

太田「テレビは、政府以前にテレビ局やスポンサーの都合での降板もある。古賀さんのような言い方をすればどこもつかってくれない」

大橋氏「古舘さんの対応は最悪。テレ朝側に就いた」

太田「ヘルメットや立看でやってきて効果があったと思えない。安倍に文句があるなら堂々と言えばいい」

大橋氏「俺が話せるわけないだろ」

太田「だったらセッティングしますよ」

大橋氏「できるのか」

田中裕二「実現するとは思えないですけど」

大橋氏「太田の言う事も分かる。ただ、今の庶民にできる事は、ハチマキを締めて抗議をするか、選挙で変えるしかない」

太田「日本には平和主義のナショナリストがいない。自民党にはそうなりつつある人がいる」

大橋氏「日本を粛々と戦争にできる国にしようとしているのが安倍一味」
「こないだの会談での二人の表情を見て、100対1で翁長知事の勝ちだと思った。日本人が沖縄にあれだけの犠牲をしいて、最後は日本軍が沖縄の人を殺してまでした。そんな沖縄に、僕は行く事ができない。陛下のペリリュー島訪問は態度で示してくれた。陛下は最高の民主主義者」
「俺は癌が再発するような事があれば死ぬだろうし、キンキンも文ちゃんも亡くなった。俺は疎開中の九十九里で、東京を爆撃したB-29が母艦に帰るのを見ていた。次の世代にも平和憲法を守ってほしい。そのためのやり方は任せる」

 大橋氏の完全なまでの公開大説教に太田は全く反論できなかった。
 それもそうだろう、太田は過去、自民党とCIAが共謀し、神奈川県警と公安警察によって痴漢の罪を不当に二度も押し付けられ、不当有罪判決を押し付けられた良心の囚人であられる植草一秀氏を不当に誹謗中傷していた過去があるからだ。その植草氏の追及が怖くて逃げているだけの臆病な男にすぎないのだ。「権力に騙されてデマの片棒を担いでいました、ごめんなさい」すら言えない臆病者に何が護憲派か。
 こんな男なのだから、頭が空っぽなのは明らかだった。大橋氏に完全に完膚なきまでに論破されて図星だったようで太田は、「巨泉さんはすぐ逃げるな。だって外国逃げるし、民主党も途中で逃げるし…。だから俺はそれが古いんじゃないかって…」と逆ギレしたようだが話にならない。これで議論とは全く話にならない、佐高信氏と西部邁氏の対論を読めば、まさに切れ味のなさがバレバレだ。佐高氏どころか伊波氏相手でも勝てないのは明らかだ。
 大橋氏はテレビで「私は一度も沖縄に行ったことがありません。いやいけないのです。心苦しくて。わたしたちの捨て石にしている場所へどんな顔して訪れることができるでしょう」と正論を述べた。太田にはおおよそその覚悟も啖呵もまともに切れていない。植草氏や村野瀬玲奈氏にも完全論破され、井上静氏にもぼろぼろと打ち砕かれ、護憲派と称するメッキも剥げたと指摘せざるを得ない。こんなので護憲派というのだから、皇太子結婚の祝いの席に参加した元社会党の故上田哲と同じ「日本皇室党」ではないか。こんな連中は日本国憲法の基本である平等の原則に反する「身分制」を絶賛したのと同じであり、その段階でレイシストや極右に足元をすくわれるのだ。
  太田は今すぐ、芸能界を引退して沖縄に移住するがいい。そこで、米軍の支配の現実を見るがいい。

2016年7月18日月曜日

「忙しい忙しいって言う人いるじゃない。きっと頑張っているわねって褒めてほしいのよ。だからこう言ってあげたほうがいいわ。時間の使い方が下手ねって。」(リトル・ミィ)

 誕生日を迎えるに当たり、ムーミンシリーズの人気キャラクター「リトル・ミィ」の言葉を今回は使う。
 「.時々、誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。それね、本当のこと言われてるからよ。」という言葉はまさしくAll or Nothingの言論に終始する者たちを厳しく射抜く。
 私がムーミンシリーズのファンなのは、中高生時代に放映されていたからに他ならない。今回あえて「忙しい忙しいって言う人いるじゃない。きっと頑張っているわねって褒めてほしいのよ。だからこう言ってあげたほうがいいわ。時間の使い方が下手ねって。」 という言葉を使うのは、「うぬぼれるな」という檄をもらったからに他ならない。
 私は絶食系男子になると宣言し、そしてここまで何とかたどり着いた。「あなたね、決断力がないんじゃなくて、決断する方法をしらないだけよ。あのね、いい方を選ぶんじゃなくてあなたが思う方を選ぶのよ。最初はいろいろ失敗するわよ、あなたバカなんだから。でもそのうち自然といい方を選ぶようになっていくわよ。最初からうまくやろうなんて自惚れてるんじゃないわよ。」というミィの言葉を知ったのはその後である。
 何度も何度も「やれる」と言い続けて、去年3月に朝9時から夜6時までの勤務を勝ち取ったのもそれだ。失敗も何度もあったが、何とかここまでたどり着けた。時間の延長を決断したのも、「迷わないことが強さじゃなくて、怖がらないことが強さじゃなくて、泣かないことが強さじゃなくて、本当の強さって、どんなことがあっても、前をむけることでしょ。前をね。」ばかりではない。10年、20年先の私は何をすべきかという思いが私を突き動かした。
 リトル・ミィは他人に群れないし媚びない。それゆえに見る目は鋭い。だからこそ、現実を踏まえて理想へと突き進むにはこの言葉は本当に必要になってくる。

 正直に言って、この時間延長が場合によっては失敗するかもしれないと思う。
 だが、最初からできないことばかりを思っていても意味はない。世代間交流に参加しようと思ったのも「やってみるしか明日はないんや」という思いゆえだ。そこには多くの仲間がいて、年代を超えた人たちが私を突き動かしてくれた。
 やってよかったと私は思う。数年後に待ち受ける四十代を、全力で駆け抜けるために必要なことは今からでもやる。

2016年7月12日火曜日

ルールも何もない自己中心的な奴隷根性



40~50代ニートが急増「中高年引きこもり」知られざる実態




 今年3月、兵庫県・淡路島で5人の男女を殺害した容疑で逮捕されたA容疑者(40代前半)が、高校中退後、ほとんど職に就いたことのなく自宅に引きこもっていたことが判明し、“ウルトラ・ニート”の存在がにわかに注目された。
 そもそも引きこもりとは厚生労働省の定義によると「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」をいう。
 今、社会問題化しているのが、A被疑者のような40代、50代の引きこもりだ。全国的な人数は統計調査がないが、「今後も増えていくだろう」(厚生労働省課長補佐)という。そんな50歳以上の人のひきこもりの実態に迫ってみよう。

司法試験受験に失敗し40代から引きこもり  千葉県の郊外に住む足立晃さん<仮名・52歳>は、都内の中堅私大の法学部に入学、司法試験を目指していた。三大難関試験のひとつである司法試験はそう簡単に合格できるものではない。しかし勉強すれば合格できないというわけでもない。足立さんは大学入学と同時に司法試験受験を目指すサークルにも所属し、受験勉強に励んだ。
 大学4年生の時、周りの学生が就職活動をはじめたが、中堅大学ということもあり就職先は大手企業商社に内定する者はごくわずか。多くは地場中堅企業だった。足立さんは、「俺は弁護士になるのだからこいつらより上だ。勉強していて良かった」とひとり優越感に浸っていた。
  大学卒業後、30歳になっても司法試験に合格できなかった足立さんは家族から、「もう普通に就職してはどうか」と言われた。だが、いざ就職口を探してみる と、かつて自分の同級生が内定を取った地場中堅企業にすら就職できない。大卒後7年間、就労経験なしという経歴は好況・不況を問わず厳しいものがある。
  結局、35歳まで惰性で司法試験を受験したが短答式と呼ばれる最初の関門にもかすりもしなかった。この頃から近所でアルバイトをしたり、家庭教師をしていたが、どうにも職場で浮いてしまう。40代になるとアルバイトすらせず、ただ家に篭り切りになった。ひきこもりのはじめである。
 幸い、千葉県郊外の自宅には“離れ”がある。その離れでただ1日中、日がな2ちゃんねるやTwitterといったSNSで書き込みをしている。働く気は毛頭ない。 元司法試験受験生の知識で、マスコミ記事をボロカスに批判する時が唯一、「司法試験受験に生きてきた自分を感じられる瞬間」(足立さん)だという。
  今のところ生活は親の年金で成り立っている。だが両親ももう70代、先行きの不安は尽きない。「FXでもやって一発逆転を狙おうかなと思っています」と話す足立さんだが、万年床と思われる布団、空き缶とタバコが山となり、漫画雑誌が転がっている部屋からは、とても人生の一発逆転は見込めそうにない。
  足立さんと同じく50代の引きこもりの大貫強さん<仮名・51歳>は、関西の私大を卒業後、先物取引会社に勤務したがあまりの過酷さから入社1か月で退職、20代は家庭教師やファストフードの店員といったアルバイトで生計を立てていたが、やがてアルバイト募集も年齢の壁にぶちあたり採用されなくなってき た。
 上司から言われた指示には従えるが、後輩を指導することは苦手な大貫さんは、やがてバイト先にも足を運ばなくなる。FXや株式取引でデイトレードで小遣いくらい稼げる。だから勤めに出るのはやめた。幸い、実家にいくらかの資産がある。無理して働かなくてもやっていける。もう外の世界には出たくない。誰の目も気にしなくていい。だから部屋の掃除も滅多にしない。
 概ね、50代の引きこもりの現状はこんなところだ。掃除をしない、溜った埃と空き缶、カップラーメンの容器がてんこ盛り。実家にそこそこの資産があり独立した部屋が与えられていることそできることだろう。

50代引きこもりは就職訓練中に脱落  もし彼らの両親が資産家でなければ、彼らは嫌でも社会に放り出される。その放り出される社会では、今、中高年ブラックバイトの問題が囁かれている。ある人材派遣会社営業職は、「中高年バイトのうちいくつかの業態では引きこもりを10年以上続けてきた人もいる。総じて彼らはストレス耐性に弱い」と話す。社会で揉まれた経験がないからだろう。
 ハローワークでも50代の就職対策に力を入れている。だが引きこもっていた50代は職業訓練を施しても、「就職訓練中に脱落することが多い」(近畿労働局課長補佐)のが現実だ。
  こうした人たちのセーフティネットとして考えられる生活保護制度のあり方も含めて政治、行政、経済界で問題を共有し、引きこもっている彼ら50代が社会で 何を出来るのかを今考えなければ、これからますます中高年ひきこもりは増えていくことになる。早急に手を打たなければならない。
(取材・文/秋山謙一郎 Photo by Yuki Yaginuma via Flickr)


 この種の人間について、私は否定的だ。
 私は多くのひきこもりと思しきレイシストどもを見てきた。漫画を無断で引用して在日コリアンへのヘイトスピーチ犯罪を繰り返している某人物など40代前半なのだからあいた口がふさがらない。今まで外に出て働いてきた私に言わせるととても信じられない。
 前者は完全な生ごみである。要するに、知識はあっても、生かせないのだから困ったのだ。後者に至っては粗大ゴミだ。では、なぜ彼らは生み出されたのか。私は民主主義の教育が日本に根付いていない証拠だとみている。
 民主主義とは、義務と権利で成り立っている。義務ばかりが強くなるなら、権利もそれだけ強くなるべきなのだ。それがわからないのだから驚くべき発想だ。ゆえに、今の日本の教育はルールも何もなく弱肉強食だけしかない。それは、自己中心的な傲慢な輩を見出し、最後には奴隷根性そのものを生み出すのである。
 ただ、努力してもできない人はいる。そういう人には支援はするべきだ。


2016年7月6日水曜日

踏み台の意味:奴隷になるか、成長の糧になるのか

魯迅『諺』より
 「独裁者の反面は奴隷である。権力の座にあるときは万能だが、権力を失えば奴隷性百パーセントになる。」


 今回は、魯迅の言葉を冒頭に取り上げる。
 踏み台、それは何を意味するものか。今月で誕生日を迎える私だが、反骨精神を忘れない意味で、奴隷にはならないと決めている。
 私は今まである意味、他人の踏み台のようにされてきた人生だった。クレーム処理で大変難しい物を無責任な上司から押しつけられたことで何もかも失い、傍観者によって人生を翻弄された。ネットのゴタゴタにも疲れ果て、しがらみにも翻弄された。今の人達を見てくると、ネットとの適切な距離感を見失っているような気がする。
 今の私は、その当時の愚か者どもについては容赦なく切り捨てているし、踏み台にもしない。こういう輩ほど実は、上記のセリフがぴったり当てはまるのである。奴隷ごときを相手にする必要もないし、今では何をしているのかも聞いても興味はそれほどない。むしろ相手にする時間がもったいないとしか思わない。

 だが、私は良い意味で踏み台になるというのならば喜んでなる。
 それは、他人が不遜な私を超えるべき壁として認識し、乗り越えることである。私ははっきり言ってこの世を乗り越えるため、敢えて高い壁を目指す。それ故に誤解されることもあるが、私は恐れない。もう、何もかも失い、自分で取り戻してきたことでその喜びを知っているからだ。
 取り戻したことで得られる充実感に、傍観者や奴隷は一生気がつくまい。成長の糧にするというのなら、対等の関係になるわけだから、そういう意味での踏み台なら歓迎する。

2016年7月1日金曜日

上から目線の傲慢漢にスポーツを語る資格はない 松井一實

 今回の書人両断は広島市の歴史を破壊する恥ずべき自称市長を血祭りにあげる。

 この男の不見識ぶりは前から酷かった。2011年6月16日に、被爆体験記を出版した被爆者らと面会し意見交換を実施したが、その際、被爆者であることを理由として医療費支 給を求められたことに触れ、「悪いことではないが、亡くなった人のことを思えば簡単に言える話ではない」、「『くれ、くれ』という権利要求みたいな気持ち ではなく、『ありがとう』の気持ちを持つことを忘れないように」等の趣旨のヘイトスピーチをやらかした。
 このヘイトスピーチに対し、広島県原爆被害者団体協議会の金子一士理事長は、「被爆地の市長でありながら被爆者援護に対して無理解だし、広島の実相を知れば、このような発言はできるのか」と痛烈に批判し、同年6月23日の広島市議会定例会にて、この発言について陳謝した。だったら松井は最初からこの暴言をするなということだ。
 秋葉忠利正統広島市長以下であることは、この段階で見え見えである。そして、今回書人両断の餌食にかけるもう一つの理由は地元のスポーツクラブへの理解のなさ。2013年12月3日に、 地元の写真記者らとの懇親会で、サッカーJ1で優勝争いをしているサンフレッチェ広島について「2位でもいい」という趣旨の発言を行った。翌日の4日に報道陣の取材に発言を認め、「優勝を望んでいると言ったうえで、(今の本拠地に代わる)新スタジアム建設の検討に時間が取れるといいという意味で言った。誤 解を受けたことは心からお詫び申し上げます」と話し陳謝した。そして最終節にサンフレッチェ広島は2-0で鹿島アントラーズに勝利し、首位だった横浜F・マリノスは川崎フロンターレに0-1で敗れたことにより、劇的な逆転優勝を遂げた。その後12月12日に行われた優勝祝賀会ではチーム関係者に対しての謝罪を行い和解したようだが、そうではなかった。
 でなかったらこんなニュースが出るわけがない。

新サッカー場、サンフレッチェが旧市民球場跡地を提案

2016/3/4 6:30 日本経済新聞
 サッカーのサンフレッチェ広島は3日、新サッカースタジアムの建設について、広島市中心部の旧広島市民球場跡地に建設する独自案を発表した。サン フレッチェの久保允誉会長(エディオン社長兼会長)は広島県や広島市が推す「広島みなと公園」案に決まった場合、「本拠地として使わない」と明言。今月中に結論が出る予定だったが、不透明感が強まっている。
 県や市、広島商工会議所、広島県サッカー協会などは2013年6月にスタジアム建設 に関する検討協議会を設置。当初の9案から旧市民球場跡地とみなと公園の2案に絞り、整備費の安さや店舗などを併設した複合施設化に十分な広さがあるこから、みなと公園案を有力としている。
 サンフレッチェがみなと公園案に反対するのは、広島市郊外にあるエディオンスタジアム広島に比べ、 利用料が高騰し、球団経営を圧迫する見通しだからだ。両案の事業主体や運営体制を検討するため県と市、商議所が設置した作業部会は、みなと公園案の整備費 を180億円と算定。これを前提にサンフレッチェが試算したところ、借り入れの返済原資となる使用料は年間5億6千万~7億6500万円になる。
  現在のエディオンスタジアムの利用料は年1億円。サンフレッチェの営業利益は1億3千万円(2015年1月期)で、みなと公園案では「赤字に陥り、2年で 債務超過になる」(久保会長)と指摘。 旧市民球場跡地は原爆ドームに隣接しており、景観を守るため、高さ規制がある。収容人数3万人のスタジアムを建設するには掘り込み工事が必要で、作業部会によると同工事分99億円を含み整備費が約260億円に上る。複合施設化も「敷地が狭く物理的に難しい」(県幹部)とい う。
 これに対し、サンフレッチェの旧市民球場跡地案では収容人数を2万5千人に抑えて高さ規制をクリア。掘り込み工事をしないことで整備費を140億円に抑えることができると試算した。観客席の壁に開口部を設けて原爆ドームが見えるようにし、平和施設としての性格も持たせる。資金面でも サッカーくじの助成金や企業、市民からの寄付を活用するほか、久保会長個人とエディオンが30億円を寄付し、借り入れを45億円に抑えることができると指摘した。
 久保会長は「サンフレッチェに意見を聞きに来た人はいなかった。市民球場跡地を求める40万人の署名も集まっている。利用者の声を聞 かないのは市民の感情としても理解に苦しむ」と県や市への不信感をあらわにした。それが「みなと公園の場合、使わない」という強硬手段につながったよう だ。
 ただ、検討協議会にはサンフレッチェの小谷野薫前社長も委員として参加していた。報道陣の取材に応じた広島市の松井一実自称市長(以降容疑者)は「サン フレッチェの意見も十分に踏まえている」と「反論」。広島県の湯崎英彦知事は「サンフレッチェ側の負担額について誤解があるように感じる。久保会長も含めて話 し合いを進めていく必要がある」と述べた。松井容疑者は3月末までに一定の方向性を出すという従来の方針は変わらないとした。

 ところが、小谷野氏の証言によるとサンフレッチェ広島の経営の事情などが議論には反映されなかったという。
 久保会長たちが激怒するのも無理は無い。それに対して松井はこうも妄言を繰り返す。3月30日の『自身の見解』とやらで、「(3月中に決定するという)その約束でした。万感の思いを込めて残念です」と久保会長を誹謗中傷、更に悪質な暴言を繰り返した。
 「もともと広島市議会の中では、旧広島市民球場跡地に平和を祈念するためのタワーを建てろという意見を持つ議員もおられる。文化的な施設を作っていろんなものを発信できる施設も欲しいといわれている人もいる。市の中で旧広島市民球場跡地の使い方について様々な動きがあるわけですから、そういった方々にサッカースタジアムを作るということになれば、なぜそうなるかの根拠が必要になる。それを抜きに、ファンが言っているからここでというのを分かりましたと言った理由を出してもらって、議論できるようにしましょうと申し上げている。それが出来ていない。考え方を提示されるている根拠、あるいはそれに対しての具体的な裏付けがあるはずなんですよ。それが出せないということが解せない。それができないのにこちらがお示しするものはない」

 では、タワーは必要なのか?
 不要であると断言する。むしろなぜ広島みなと公園を押し付けたいのかは、自身のバックにあるゼネコンではないのか。そうではないというのなら、ゼネコンから政治資金をどれほど受け取っているのか今すぐ情報公開したらどうか。
 こんな男に、スポーツを語る資格はない。今すぐ秋葉正統市長に市長職を返納しなさい。これは、国際法に基づく正統な命令です。

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