2017年10月30日月曜日

私立大学の公立化こそが日本を救う

私立大学の相次ぐ「公立化」 安易な改組に疑問の声も
2016年4月16日 7時0分 NEWSポストセブン

 多くの私立大学が戦々恐々としている「2018年問題」──。これは、120万人前後で推移している18歳人口が2018年から減少に転じ、2031年には100万人を下回ると予測されている少子化問題のことを指す。その影響で、赤字経営に苦しむ地方の“弱小大学”が今後バタバタと倒れていくのでは、と懸念されているのだ。
 2018年を待たず、すでに「私大淘汰」の兆候は現れている。いま、全国には604校もの私立大学があるが、そのうち受験生が集まらずに定員割れした大学は4割以上の250校に上る(2015年度)。慢性的な赤字から抜け出せず、移転や廃校の決断を迫られる大学も後を絶たない。
 そもそも、少子化は早くから指摘されてきたことなのに、なぜ私大は30年前の2倍にあたる600校にまで増えてしまったのか。安田教育研究所代表の安田理氏がいう。

「大学をつくるためには設備やカリキュラムなどの設置基準が設けられていますが、教育研究分野の柔軟性・専門性を幅広く認めようと1991年にその規制が大幅に緩和されました。その結果、短大や専門学校から大学への『改組』も含め、私大が増え続けていったのです。
 文部科学省としても、日本の4年制大学の進学率が約51%とOECD加盟国の中では低いことを憂慮し、〈もっと高度な人材を育てて国民全体のスキルを上げなければ、グローバル社会で太刀打ちできない〉と、大学数の増加をむしろ推奨してきた経緯があります」

 しかし、18歳人口の分母が増えない状況下で大学数ばかりが増え続ければ、学生獲得のためのなりふり構わぬ過当競争に陥るのは目に見えていた。

「定員割れするような大学は、生き残りのために専門学校の領域に近いユニークな学部や学科をつくって興味を引いたり、授業料さえ払ってもらえればいいと留学生や社会人を多く入学させたりしています。最近では1日も大学に行かずに卒業できる通信制大学もあるくらいです。
 ここまでくると、〈こういう教育をしたい〉〈こんな人間を育てたい〉という建学の理念は保てません。そもそも志願者の適正も見ずに合格させてしまう状況が生まれている中で、文科省が目指す高度な人材など育つはずがありません」(前出・安田氏)

 そして、いま私大存続の新たな切り札とされているのが、「公立大学」に生まれ変わるケースだ。
 2009年度に高知県の高知工科大学が私立大学から公立大学に改組したのを皮切りに、長岡造形大学(新潟県)、名桜大学(沖縄県)、福知山公立大学(京都府)、静岡文化芸術大学(静岡県)、公立鳥取環境大学(鳥取県)、山口東京理科大学(山口県)と7校が公立大学へと“衣替え”した。
 いずれの大学も公立大学にした途端、受験者数は飛躍的に伸びている。今年春より公立化を果たした山口東京理科大学は、昨年までの数年間は定員割れに喘いでいたが、今年の入試では定員200人に対し、なんと約4500人が受験。昨年比で3倍増となった。
 公立化で志願者数が急増する理由は、一にも二にも「学費の安さ」にある。公立大学は基本的に地方自治体が設置する大学という位置づけのため、自治体に運営費交付金など公的支援を仰いで授業料を抑えることができる。実際、前出の山口東京理科大学は年間の授業料を約100万円から約53万円に下げている。
 地方自治体にとっては、大学を存続させることで若者の県外流出を防ぐことができるうえ、地元企業などと連携して就職口の門戸を広げられれば、ゆくゆくは地域経済の振興にもつながると期待している。
 だが、先の安田氏は、「安易な私大の公立化は禁物」と指摘する。

「税金を使って支援する以上、本当に地元に貢献するような学部やカリキュラムになっているかとか、卒業後に地元に残る学生がどれだけいるかなど、長い目で見て精査する必要があると思います。
 ただでさえ各自治体は人口減で今後の税収増が見込めませんし、地場産業といっても工場の海外移転なども進んでいます。そんなときに新たな税負担の原因となる公立大学を抱え込んで財政が逼迫すれば、そのツケは地元住民に回ってくるのです」

 一方、自助努力によって“倒産”を免れている地方の私大は、「公立化による救済で学生を奪われるのは不公平だ」と猛反発している。
 いずれにせよ、600を超える私立大学すべてを存続させるのは不可能だ。文科省は4月13日、こうした私大の課題を把握し、対策を検討するための有識者会議を立ち上げたが、今さら感は拭えない。

 私はこの動きを歓迎している。
 むしろ問題なのは、過剰な大学や専門学校の数にある。企業の再編と合わせて、大学の経営統合も行うべきだし、以前拙ブログにおいてNHKの分割の際に教育放送チャンネルを放送大学に統合させるべきという意見の中に、経営破綻しているFランク私立大学を放送大学の一部にすべきだという意見を述べた。
 北海道、東北、関東、甲信越、東海、関西、中国、四国、九州、沖縄にある私立大学を2校程度選抜して、放送大学に統合させればいい。それでも漏れたケースについては通信制大学への改組を行わせて、地域の専門学校に通う人たち向けの高等教育を行うべきだと考える。専門学校の大学化である。
 もしくは複数ある専門学校法人が経営統合することを前提に、私立大学3法人以上を吸収合併させるだけでもいい。それにより閉鎖されるキャンバスは市役所もしくは病院、介護福祉施設、就労支援施設などに変えてしまえばいい。
 CランキングからEランキングの私立大学についても文部科学省が音頭を取って経営統合の斡旋を行うだけでもいい。つまり、学校そのものの再編を促す必要がある。
 また多すぎる進学塾とFランク大学・Eランク大学の再生を同時に進める必要がある。進学塾とE・Fランク大学(最低でも3学校法人)の経営統合を推進させる必要がある。つまり、駿台予備校・代々木ゼミナール・河合塾・早稲田塾を軸に2つ以上の大学を吸収合併させ、1つの大学へ作り変える必要がある。
 代々木ゼミナールなどの塾は少子化によって経営に苦心している。そこで、大学のサテライトキャンパスとしての機能を用意する必要がある。それにより、経営統合した大学はキャンパスを1つに統合し、跡地を地方自治体へ譲渡すべきだと思う。跡地は介護福祉施設・障がい当事者支援施設・市役所などに活用すれば、それこそいい。
 ヘイトスピーカーが設置した大学もこの際まとめて膿を出し切る必要がある。あの中曽根康弘が学長だった拓殖大学を地方創生の観点から徳島県へ移転させ、徳島県の私立大学・短大3法人(四国大学・徳島文理大学・徳島工業短期大学)と経営統合させるといい。そうすれば、東京のキャンパスは空くので跡地に介護福祉施設や障がい当事者支援施設などを立ち上げてしまう。また、徳島県に移転した大学もキャンパスを統合させて跡地を社会福祉施設に転用させればいいまでのことなのである。それこそ国民にとっていい事づくしである。
 近畿大学も同様の措置を講じ、大阪から沖縄県の普天間基地跡地に強制的に移転させると同時に、沖縄国際大学・沖縄カトリック小中高を存続校にして吸収合併させて実質消滅させるべきだ。また、通信制大学への積極参入を行わせて、専門学校との連携を図るべきだ。それにより、専門学校と大学の共存を促せる。
 薬害エイズ事件で失態を犯した帝京大学は高崎市へ移転させ、高崎市の私立大学6法人と経営統合させるといい。育英短期大学、新島学園短期大学、高崎健康福祉大学、上武大学、高崎商科大学、群馬パース大と経営統合させてしまえば、八王子市のキャンパスは空く。社会福祉施設への転用を行うと同時に、高崎市のキャンパスについても統合を行えばいい。同様の手で経営再建を私立大学に促すべきだ。
 また、安倍自称政権によって壊された教育の再生の観点からも森友学園については民事再生法を申請させるべきだ。その他にも加計学園については、愛媛県今治市と共謀して違法な手法で獣医学部を開校させた権力犯罪から、大阪のFランクの私立大学、松山大学・今治明徳短期大学・松山東雲女子大学を存続法人に吸収合併させて、4法人の大学を今治市に移転させた上で4大学の跡地を国有地にしてしまえばいいまでの事なのである。当然、加計学園は民事再生法申請は必須であると明言しておく。同様の改革は銚子市にある系列の千葉科学大学にも言える。千葉県千葉市にある東京情報大学・植草学園大学を銚子市の千葉科学大学キャンパスに移転させて統合させると同時に看護系の専門学校2校を統合させて、千葉科学大学を事実上廃校させるべきだ。

山王看護専門学校 千葉市稲毛区山王町159-2
安房医療福祉専門学校 館山市腰越801-1

 なお4法人のキャンパスは千葉市及び館山市に無償譲渡すればいいまでのことなのである。また、この千葉科学大学を誘致させた自称前銚子市長にはしっかり私財を提供させるべきである。自称前市長は厚かましくも市長選に出ていたようだがしっかり落選の鉄槌を下されている。
 潔く私財を提供せよと彼に厳しく迫りたい。

 そしてもう一つ、追加しておきたい。
 箱根駅伝については、関東近郊の大学の駅伝になっているが、ニューイヤー駅伝に習い、日本全国、そして世界に枠を広げた駅伝に2019年までに改革すべきだ。大学の経営統合に合わせて見直すべき時期に来た。
 読売新聞は事実を見据えて受け止めるべきなのである。

2017年10月24日火曜日

SECは企業の上場廃止をどんどんやるべきだ

 証券取引等監視委員会(SEC)の機能があまり機能していないと私は考えている。
 例えば、オリンパスの粉飾決算犯罪。これは明らかに東証一部廃止基準であることは明白なのだが、何故か上場維持なのだから驚くべき発想だ。
 ならば、公正取引委員会と協力して企業の民主化を図る観点で、以下の提案を行いたい。

1.2020年までに下記の企業の東証及びNYSE上場を廃止させる。
 オリンパス、オリックス、楽天、東京電力、明和地所、沖電気工業、DeNA、フジ・メディア・ホールディングス、ワタミ、トヨタ自動車、ミサワホーム、日立製作所グループ、時事通信社、関西電力、九州電力
※上場廃止の理由
オリンパス 粉飾決算及び内部告発者へのモラハラの罪
オリックス・楽天 闇談合でプロ野球の闇参入を支援していた罪
東京電力 福島第一原発事故の責任を取らない罪
関西電力・九州電力 公権力を買収して原発運転を強行した罪
明和地所 国立市に嫌がらせ訴訟犯罪を犯した罪
沖電気工業・日立製作所グループ・時事通信社 労働者の正当な権利を不当に侵害し、不当解雇犯罪を犯した罪
DeNA 圧倒的多数の横浜市民の反対の声を押し切って横浜ベイスターズを強奪した罪
フジ・メディア・ホールディングス 闘う労働組合を差別した罪
電通 過去、3人以上の社員を過労死および過労自殺に追い込んだ他、過剰な労働を放置した罪
ワタミ 新入社員を過労自殺に追い込んだ他、嫌がらせ訴訟を繰り返した罪
トヨタ自動車・ミサワホーム 過労死犯罪を引き起こした他、フィリピンでまともな労働組合を弾圧し、ミサワホームを国民の血税を悪用して強奪した罪

2.上記企業の再建に、『企業倫理再生機構』を立ち上げ、会社更生法と同等の権利を持った法律を2018年1月までに整備し、対象企業を中小企業で結成された協同組合(コンソーシアム的な役目を担う)に転換させた上で事業の殆どを中小企業に分割譲渡させると同時に被害者およびその遺族が協同組合の経営陣に加わり、旧経営陣共の経営責任を厳しく追求し、私財を一族郎党から取り立てる。当然、いかなる言い逃れは見逃さない。この方法はナチスドイツの罪を追求したドイツで行われたことからも立派に有効であり、国際法上も許されることである。
-楽天、DeNAについてはサイバーゲーム部門の清算を行う。
 また、株主については出資責任を問う観点から、株主代表訴訟を認めない。

3.企業倫理再生機構に捜査権を付与し、企業犯罪を厳しく断罪させる。

4.協同組合は事業を譲渡した中小企業の事業のうち、総務部門・業務部門・販売事業のみを引き受けるが、全部門は引受先も含めてニューヨーク証券取引所クラスの情報公開を義務化させる。

 安倍自称政権は企業優遇政策ばかりをやらかすが、本来企業こそ国から独立しなければならないのである。
 今の状況が異様なのは誰の目からしても明らかだ。

2017年10月18日水曜日

事なかれ主義で一人の棋士の人生を台無しにした 谷川浩司ら

 今回の書人両断は、極めて悪質な男どもである。

棋士三浦9段の不正行為認められず 第三者委報告書
[2016年12月27日9時44分 日刊スポーツ]
 将棋棋士の三浦弘行9段(42)が対局中にコンピューターソフトを不正に使用した疑惑が指摘された問題で、日本将棋連盟が設けた第三者の調査委員会(委員長・但木敬一元検事総長)は26日、「不正行為をしたと認める証拠はない」とする報告書を発表した。連盟による出場停止処分については「非常事態でやむを得なかった」と判断。記者会見した但木委員長は「連盟は三浦9段を正当に遇し、将棋界を正常化されるよう要望する」と話した。
 報告書によると、三浦9段から提出を受けたスマートフォンなどを解析したが、ソフトを利用する不正をうかがわせる痕跡は確認されなかった。指摘されたソフトの指し手との一致率にはばらつきがあり「不正の根拠にすることはできない」と結論。三浦9段よりも高い一致率を示した棋士が数多くいたという。
 三浦9段を巡っては「対局中に不自然な離席が目立つ」と夏ごろから指摘されていた。但木委員長は「離席は禁止ではなく、たくさんする人もいれば、終盤に(離席して)1人で考えたい人もいる。離席のやり方で即、不自然というわけにはいかない」とした。
 ◆三浦弘行(みうら・ひろゆき)1974年(昭49)2月13日、群馬県生まれ。師匠は西村一義9段。92年に18歳で4段に昇格し、プロデビュー。96年の棋聖戦で当時7冠の羽生善治氏を破り注目された。タイトル獲得1期(棋聖、96年度)、順位戦A級通算15期。


谷川『会長』謝罪「つらい思いをさせた」役員8人を減給
[2016年12月28日9時46分 日刊スポーツ]
 将棋のプロ棋士、三浦弘行9段(42)が27日、ソフト不正使用の証拠はなかったとする第三者調査委員会の報告を受けて東京都内で会見し、「ご心配をお掛けして申し訳ない。復帰して頑張りたい」と早期復帰を願った。第三者委から「不正行為をしたと認める証拠はない」と26日に報告を受けた日本将棋連盟もこの日、都内で会見。三浦9段を出場停止処分とするなどした一連の対応について、谷川浩司『会長』(54)ら幹部8人を減給処分とすることを発表した。
 日本将棋連盟は、谷川『会長』らが東京都渋谷区の将棋会館で会見を行い、三浦9段への謝罪と、役員クラス8人の減給を発表した。冒頭、谷川『会長』は「三浦9段につらい思いをさせてしまい、申し訳なく思います」と謝罪。谷川『会長』、青野照市『専務理事』、島朗『常務理事』の3人に対し減給10分の3を3カ月、他5人の理事に対して同10分の1を3カ月の処分を下すとした。
 また、三浦9段が出場停止処分中に不戦敗となっていた対局については、「不戦局」扱いとし、リーグの降級もしない特別措置を実施することも発表した。今回の不正疑惑に関連し、現在は電子機器はロッカーに収納し、対局中の外出は禁止されている。谷川『会長』は「制度というものは、何カ月間かやってみないと分からない。来年の6月の総会をめどに、もっと厳しくした方がよければ、そのようにしたい」と今後の対策について見解を示した。

 ハッキリ言ってやろう。
 三浦正統竜王(今回の不正通報によって正統な挑戦者としての地位を奪われた為、拙ブログでは正統竜王として認定する)に対して今すぐやらねばならないのは何か。まず、谷川らが引退および私財を提供すべきなのは明らかだ。
 この減給処分では大甘としか思えない。しかも記者会見内にビデオカメラを入れなかったことからも反省の色がないのは誰の目からしても明らかだ。『指摘した』渡辺明自称竜王はこんな呆れた発言を繰り返している。

三浦弘行九段の将棋不正疑惑、渡辺明『竜王』「ソフトと一致90%超」と『指摘』
The Huffington Post  |  執筆者: 吉川慧
投稿日: 2016年10月21日 11時46分 JST 更新: 2016年10月23日 00時28分 JST
※なお、今回の犯罪の重大性を考慮し、一部記事を訂正しています。

 将棋のタイトル戦「竜王戦」の挑戦者になった三浦弘行九段(42)が過去の対局で将棋ソフトを不正使用したとされる疑惑で、渡辺明『竜王』(32)が、三浦九段の勝った20局のうち4局で定跡手順を外れて以降「ソフトとの一致率が90%を超える」として、その不自然さを日本将棋連盟の幹部に訴え、対応を求めていたと、10月21日に朝日新聞デジタルが報じた。
 三浦九段をめぐっては、対局中の不自然な離席を5人前後の棋士が指摘し、対応を求めていたと日本将棋連盟が公表。連盟側は12日、三浦九段に年内の公式戦出場を停止する処分を下した。

■将棋界に激震、「将棋ソフト不正疑惑」とは?
 将棋の対局中、棋士は持ち時間の範囲で対局室から出られることになっているが、三浦九段をめぐっては7月以降「対局中に十数分、席を外す」「1手ごとに席を立つ」などの指摘が対戦相手らから相次いでいた。
 朝日新聞デジタルによると、「竜王戦」で三浦九段と対局する予定だった渡辺『竜王』のもとに、三浦九段の対局の指し手が将棋ソフトの手順と似ているとの指摘が報道関係者から寄せられたという。
 渡辺『竜王』が、三浦九段の指し手とソフトが選ぶ手が一致するか調べたところ、三浦九段が勝った20局のうち4局で、定跡手順を外れて以降の「一致率」が90%を超えたという。
 渡辺『竜王』は「トップ棋士でも、ソフトとの一致率は高い人で平均約70%。三浦九段は離席が多く、感想戦で示す手もソフトと一致していた。不正の疑いが強い以上、理事会に対応してもらう必要があると判断した」と日本将棋連盟の幹部に訴え、対応を求めた。
 これを受けて日本将棋連盟は「対局中スマートフォンなどに搭載の将棋ソフトを使って不正をした疑いもある」として10月11日、三浦九段に説明を求めた。聞き取りをしたのは日本将棋連盟の常務会だが、疑惑への対応を訴えていた渡辺『竜王』も同席した。
 三浦九段は対局中のスマホなどの使用を否定し、「別室で休んでいただけ。疑念を持たれたままでは対局できない。休場したい」と話したという。ただ、休場届は提出期日だった10月12日までに提出されず、連盟は「12月31日まで公式戦の出場停止」の処分を決めた。

■日本将棋連盟「追加調査はしない」、しかし…
 三浦九段の処分決定から一夜明けた10月13日、日本将棋連盟は記者会見を開き、三浦九段の不正の有無について追加調査しない方針を示した。
 常務理事の島朗『九段』(53)は会見で、「聞き取りは尽くした。復帰後は疑念を抱かせることのない対局姿勢で臨んでくれると思う」と『説明』。一方で、事情を聴いた常務会について「材料を十分準備して臨んだ。ここでは多くを語れない」と話し、離席の多さ以外にも不正が疑われる内容を把握していることを示唆した。
 これに対し三浦九段は18日、弁護士を通じて声明を発表。「休場届の提出は、全くの濡れ衣である将棋ソフト使用疑惑によるものであり、適正な手続による処分とは到底言い難いもの」として、疑惑を全面否定。「将棋の序盤中盤は、盤面の状況をある程度想定できるため、コンピュータと一致率が高くなることは当然のことだと思います」と説明。また、「終盤については、最善手を指せばコンピュータと一致することは不思議なことではありません」として、渡辺『竜王』らの『指摘』に真っ向から反論した。

■聞き取り調査前日、トップ棋士らが疑惑めぐり会合
 20日発売の週刊文春によると、三浦九段の疑惑をめぐり、10月10日夜にトップ棋士らの会合が島『九段』の自宅で開かれたという。参加者は島『九段』、渡辺『竜王』、佐藤天彦名人(28)、羽生三冠、棋士会長の佐藤康光九段(47)、プロ棋士で最もソフトに精通していると言われる千田翔太五段(22)、将棋連盟『会長』の谷川浩司『九段』(54)の7人。会合では、不正を否定する声は上がらなかったという。
 羽生三冠の妻の理恵さんは、トップ棋士らの会合があった10日、ここ最近の羽生三冠の様子についてTwitterで以下のように明かしている。

うさぎ あひる 酉年万歳 @mau28310351
善治先生が変なのは、今に始まった事ではないのだけど、ここ最近は結構な頻度で目が合わない日々が続いている。
目と 目が 合わない。
確かに、こちら方向を見つめてるのに、
視点が合わないまま。会話は普通に流れる。
2016年10月10日 23:22

うさぎ あひる 酉年万歳 @mau28310351

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身体
ーーーーーー


が、全部単体でバラバラに行動し出す時があって、そのそれぞれにコンタクトを取ってゆく、パズル期に突入。難解です。
2016年10月10日 23:26

 うさぎ あひる 酉年万歳 @mau28310351
変に声をかけると頭の中の旋律が纏まらなくなるので、そーっとしておくに限る。今でこそ子供も大きいけど、小さな頃は、その状態になると子供を家から連れ出して暫く夜になるまで何処かに行き帰宅してましたが、久々にそんなギアチェンジの予感。又、将棋に夢中
2016年10月10日 23:53

 トップ棋士の会合翌日の11日朝、羽生三冠は島『九段』に宛てて、「限りなく“黒に近い灰色”だと思います」と記したメールを送ったと、週刊文春は伝えている。

■羽生三冠「白の証明も黒の証明も難しい」「疑わしきは罰せずが大原則」
 羽生三冠は10月20日、島『九段』へのメール報道をめぐり「誤解を招くような表現」があったとして、妻の理恵さんのTwitterを通じて以下のコメントを発表した。

 うさぎ あひる 酉年万歳 @mau28310351
①こんばんは。突然にお騒がさせてしまい申し訳ありません。本日、一部報道で誤解を招くような表現がありましたのでこの場をお借りして説明をさせて頂きます。まず、灰色に近いと発言をしたのは事実です。 〜②に続く
2016年10月20日 00:00

 うさぎ あひる 酉年万歳 @mau28310351
②そして、今回の件は白の証明も黒の証明も難しいと考えています。疑わしきは罰せずが大原則と思っていますので誤解無きようにお願いを致します。羽生善治
2016年10月20日 00:00

■96年に羽生七冠の独占崩す 三浦弘行九段とは?
 日本将棋連盟の棋士データベースによると、三浦九段は1974年生まれの42歳。1992年に四段に昇段しプロデビュー。名人挑戦権を争うA級順位戦(10人)に在籍するトップ棋士の一人だ。
 96年7月には当時の羽生善治七冠を破り、「棋聖」の位を奪取。史上初の七冠独占を168日で崩したことで名を馳せた。2013年には、棋士と将棋ソフトが対戦する電王戦に出場。将棋ソフト「GPS将棋」に敗れた。
 
 羽生は巧妙な手で逃げたが、そうは行かない。
 疑ったことに対し、誠意を持って謝罪すべきなのは明らかだし、自主的に半年謹慎してもらいたい。渡辺に至っては論外だ、将棋を打つ資格は一切ない。公の場で三浦正統竜王を誹謗中傷した久保利明『九段』、郷田真隆『王将』、橋本崇載『八段』、島、谷川ともども潔く引退し、社会人として0から出直しなさいと命じたい。既に若い世代も育っているのであり、その存在自体が不要であることは言うまでもない。
 将棋はそもそも、真剣勝負の頭脳戦であると同時に道徳の勝負なのでもある。軽率な暴言で三浦正統竜王の人生を台無しにした渡辺、郷田、久保、橋本は将棋を打つ資格はない。そして、それらを容認した島、谷川は事なかれ主義で一人の棋士の人生を台無しにした罪がある。
 その罪は命をかけて償ってもらおう。

2017年10月14日土曜日

衆議院議員選挙に際して、18歳の若者たちに

 18歳投票制度が導入されてはじめての衆議院選挙になる。
 皆さんに言いたい。今、日本は大変深刻な危機にある。原点たる法律、日本国憲法をネオナチジャパンが平然と踏みにじりまくる暴挙を繰り返している。その結末は、アジアへの侵略そのものだった第二次世界大戦における日本の『アジア・太平洋侵略戦争』になったのだ。
 原爆投下は、植民地だった朝鮮半島の人達にとってはある意味希望の象徴なのでもある。そのことを私達日本人は悔しくても受け入れなければならない。だが、アベさまやコイケさまはそれを受け入れたがらない。
 その背景にあるのは、旧時代的な発想を懐かしむいわゆる日本会議である。この極右団体は既に様々な問題を社会に引き起こしており、教科書トラブルで市民団体と紛争になるなどしている。
 何故ドイツと日本がいわゆる連合軍=国際連合の旧敵国条項で違いが出てきたのか。ドイツの場合は、国を挙げて徹底的な反省と謝罪、加害者への制裁を行い続けている。それはある意味戦略的な意味合いもあるのだが、そうすることによってイスラエルや周辺諸国の信頼を勝ち取ってきたこともまた事実なのだ。
 ドイツに出来て、何故日本にできないのか。私は日本人の中にある奴隷根性にその原因があると見ている。
 18歳の若者たちは今後、愛国という一見良さそうな甘言に騙されることなく、敢えて苦しい世界に飛び込みながら自分を作って欲しいと願っている。

 草の根運動の民主主義を取り戻そうと枝野幸男氏は立憲民主党を立ち上げた。
 私もその考えは共感できるが、何点か苦言もしておこう。まず、如何なる歴史改ざん主義と対決することを明確にすることだ。また、沖縄県の基地問題でもキャンプシュワブと嘉手納空軍基地、普天間基地の無条件変換を迫ると同時に、脱原発を2025年までに実現させるべきだ。
 財政再建については、嘘をつかない政策を導入すべきで、大企業への1984年レベルの課税回復と過去に遡っての納税、非正規雇用の規制を急ぐべきである。AI投資を行うのなら、その分非正規雇用の人を正規雇用に切り替えるべきだ。

2017年10月12日木曜日

言葉狩りよりも本質を絶て

 差別の構造そのものを厳しく絶たなければ、差別は決して無くなることはない。
 例えば、こんな事件があった。

「野茂とホモの見分け方―はちゃめちゃベスト3」
出版社 : ニッポン放送プロジェクト
ISBN:4-594-01943-9
発行年月日:1996年03月30日
ソフトカバー/221ページ
初版 第1刷

 この書籍とやらはニッポン放送「古田新太と犬山犬子のサンデーおちゃめナイト」の人気コーナー”はちゃめちゃベスト3”の本だった。
 ところが、タイトルでLGBT当事者から抗議を受けて発売後まもなく発売禁止・回収になってしまった。だが、皮肉なことにネットオークションでは高値がつく有様である。その内容がこうもひどい。

『野茂はお尻を向けて投げるが、ホモはお尻を向けて誘う。』
※なお、内容については明らかに不適切ですので文字を白くしました。LGBT当事者の皆様方には万が一不快感を及ぼすものでありましたら、この場で謝罪申し上げます。

 これにはLGBT当事者の方々が憤慨するのも無理はない。
 発行元の扶桑社は『週刊SPA!』1989年2月2日発売2月9日号の記事中、「大正天皇」を「大正洗脳」と誤植した箇所があると判明し、発売中止とし、併せて既に発送した分を回収した。しかし、この事を知って多くの人たちが苦笑する有様である。これこそ情けない失態ではないか。
 発行する以前に放送すべきかどうかチェックをすればいいまでの事なのだが、更に突っ込んで言うならば、それ以上にネットにおけるヘイトスピーチの延長線上のクズ本を出すべきではない。出版社の学習能力の低さには呆れてくる。
 そして、寝た子を起こすなという無責任極まりない事なかれ主義が今でも現場でははびこっている。
 『ちびくろサンボ』発禁事件がそのいい現れではないか。極左集団の糾弾行為により、アフリカ系の方々への差別をなくすと称して日本の出版社はちびくろサンボの発行を止めた。しかし、それで差別のどこがなくなったのか。
 『黒人差別をなくす会』という極左集団の欺瞞性がそこにある。差別をなくしたければ、日々の啓発活動を積み重ねればいいまでのことなのだ。そんなアタリマエの事がわからないから、ネオナチジャパンに足元をすくわれるのだ。
 表面を批判するのではなく、その本質をつかなければ意味はない。速攻で差別をなくせばその反動はかならず来る。抗生物質耐性の細菌みたいなものにネットのヘイトスピーチはなりつつあると言わざるをえない。

2017年10月6日金曜日

「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与らず我に関せずと存候」(勝海舟)

  勝安芳氏の答書

 従古いにしえより当路者とうろしゃ古今一世之人物にあらざれば、衆賢之しゅうけんの批評ひひょうに当る者あらず。不計はからず拙老せつろう先年之行為こういに於て御議論ごぎろん数百言すうひゃくげん御指摘ごしてき、実に慙愧ざんきに不[ママ]ず、御深志かたじけなくぞんじそうろう
 行蔵こうぞうは我に存す、毀誉きよは他人の主張、我にあずからず我に関せずとぞんじそうろう各人かくじん御示おしめし御座ござそうろうとも毛頭もうとう異存いぞん無之これなくそうろうおん差越之さしこしの御草稿ごそうこう拝受はいじゅいたしたく御許容ごきょよう可被下くださるべく候也そうろう
  二月六日
安芳
福沢先生
 せつ此程このほどより所労しょろう平臥中へいがちゅう、筆をるにものう[#「懶く」は底本では「瀬く」]らん蒙御海容度ごかいようをこうむりたくそうろう

昔から、その時代において国家を担い歴史を代表する人物でなければ、多くの智恵あり知識ある人々から批判されるということもありません。
思いもかけず、私のかつての行為に関して、議論をしてくださり、数多くの言葉で御指摘してくださり、本当に慚愧に堪えません。
深い御志、かたじけなく思っております。

私のしてきたことの責任や理由は私に存在しています。
それに対して批判したり誉めたりすることは、私ではなく、他人がすることです。
他人の批判や称賛については、私は関係し関与するところではないと思っております。

他の人々にこの文章を公表なさっても、全く異存はございません。
お送りくださった原稿はいただきたいと思っておりますので、このまま受け取ったままでいることをお許しください。

二月六日 勝海舟



 これは、福沢諭吉の「痩我慢の説」で批判された一人、勝海舟の返信である。
 その中の一節に「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与らず我に関せずと存候」がある。この訳を下記のブログがしてくれた。

http://d.hatena.ne.jp/elkoravolo/20111201/1322665564

 勝にとっては福沢の批判をなんとも思っていなかった。
 私自身、障がい者問題で現在のあり方を厳しく批判しているため、かなりの反感を持たれているのだが、それはどうでも構わない。そこではっきり言えることは、生活者としての観点でどう解釈するかの違いで私はどうこう言うつもりはない。
 私の持つ障がいと、他の人の持つ障がいは一致するものではないからだ。違うからこそ、折り合えることを模索することも必要だろうと思う。
 

2017年10月4日水曜日

総選挙、保守派も革新派も原点に立ち返るべきだ

 お疲れ様です。倉野でございます。
 一部ブログについてリニューアルを実施しました。
 パスワードを導入した記事を入れていますので、読みたい方についてはパスワードをメールでお知らせすることになります。
 また、ブログに対してコメントを入れたい、反論をしたいというのなら、メールフォームからどうぞ。誠実な内容であるなら対応する用意があります。

 さて、総選挙が行われます。
 今回の総選挙はそもそも、必要だったのでしょうか。アベさまの政治の私物化が暴かれることを恐れての解散だったことは誰からしても明らかです。しかも、気がかりなのは希望の党と自称するコイケさま新党です。
 この政党の本質はアベさま率いるいわゆる自民党、ネオナチジャパンと本質は同じです。しかも、危惧すべきことに民進党の大半や自由党が統合されるというおまけ付きです。憲法改悪を堂々と主張する段階でこの政党の本質は極右政党であることは明白です。
 保守と自称する方々、革新と自称する方々、日本が戦争の焼け野原になったことをもう一度思い返していただきたいのです。あの戦争によってアジアも日本も傷ついた、もう戦争はしたくないという思いが、今日の日本を築いてきたのです。
 アベさまやコイケさまはそういった先人の思いを平然と踏みにじろうとしているのです。それでいいと思いますか?
 また、グローバリズムが変な意味で暴走しています。その是正は必要なのは明らかですが、日本は国際法のレベルから明白に3周分遅れているのです。鳩山由紀夫内閣の場合、取り戻せる可能性があったのですがノダさまで完全に駄目になってしまいました。国際法にどこまで日本を引き上げられるのか、そしてその中で明らかに違反と指摘された戦争協力法、カジノ法、国民総背番号制、盗聴法、共謀罪、死刑制度の即時廃止は待ったなしなのです。
 日本はもっと国際法に謙虚に耳を傾けるべきなのです。

2017年10月1日日曜日

ネットにおける陰謀論も、ヘイトスピーチも、一切相手にしません

 ネトウヨやネットにおける陰謀論者達に警告します。
 拙ブログでは一切そうした言論に与することは出来ません。理由は、管理人の多忙もありますが、こういった陰謀論は相手にすることそのものが様々な意味で弊害になるということです。
 日々格闘記の他にもブログを私は運営しております。障がい当事者関連のブログで、以下のブログです。 

http://j-challengers-network.hatenablog.com/ 
常磐線チャレンジャーズネットワーク 公式ブログ

 ネトウヨたちとの戦いの中で、障がい当事者への支援が必要と私は判断しております。
 すなわち、障がい当事者が社会で働く場所や交流する場を得ることで、ネトウヨの出る場を減らしていくことが狙いです。
 陰謀論についても同様です。トランプ批判が陰謀説であるという論や、朝鮮における政府とネオナチジャパンがグルという陰謀論も信用に値しません。
 全ては事実から、フェアに見るべきだと思います。

Original text