先日、ある友人の女優と呑んで話したのだが、彼女が出演しているインディーズのアニメ映画が『カメ止め』のごとく劇場を席捲しているようで、
「もうね、全然アニメオタクっぽくないフツーのサラリーマンが、毎日来るの!平日どうやって来てるの?っていうくらいね。あと単館系の劇場は、そのハコにかかってるものは全部観る!っていう人がいるのね。そういう人達の勢いが凄い訳!」

それを聞いて、ピンときた。
「それは、マニアだね。オタクじゃないんだよ。マニア。そういう人々は作品を支えるね」


そして先週、母校アニメーション同好会のOB達で飲んでた時、ひとつ下の後輩(非業界人)が、
「今のオタクはお金落としませんから」
と言い切ったのには、解っちゃいたけど、ショックだった。

そこで先の話をくっつけて、「俺達は実はオタクではなく、マニアだったんじゃないか?」という話に膨らんだ。
違う人種なのだと。

いや、やはり思想・イデオロギーがだいぶ違うのだ。
要は保守と右翼とネトウヨくらい違う。


よしりん先生が「今真の保守はほとんどいなくなった!」と嘆いているが、つまり本義本懐を貫く層と、なんとなく周囲で騒いでいるだけのキチガイが、明らかに乖離しているということだろう。
それはもちろんSNSの力が多大なる影響を及ぼしているのだ(こういうところだぞ!LINE!)。

僕は「アニフィルとポタク」という、まぁ造語で強引な線引きをしようとしてきたが、意外と「マニアとオタク」で、簡単に区別できるものなのかも知れない。
そこで改めて言っておこう。

「マニア」はアニメを支え、護り、「オタク」はアニメを弄び、壊す。
それは「保守」と「ネトウヨ」くらいの差があると思うべきだ。

今はSNSのせいで、あらゆる層が分断され続けているのだ。