ソフトバンクを支える人々にスポットを当て、随時掲載する「支えタカとよ」。今回は球団広報部オフィシャルリポーターの加藤和子さん(40)です。

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11月27日に40歳の誕生日を迎えた。加藤さんは「もう40歳か…自分が思っていた40歳とは違いますね」。選手たちの身近な表情を伝える役目のオフィシャルリポーター。気づけば年上の選手は誰もいなくなっていた。もとは地元テレビ局のスポーツ番組のキャスター。「初めて取材したのが入団前の和田投手だったんです」。2年間務めた。

ソフトバンク1年目のシーズンが終わった05年秋、球団内から情報が発信できる「オフィシャルメディア」を作ることになり、立ち上げから球団入り。来季は14年目のシーズンになる。

ベンチ裏や選手サロンなど、通常のメディアが報じない場所から、動画や写真で選手たちの素顔を撮影し毎日、ファンへ届けている。「最初の5年は受け入れてもらうのに必死でした」。男だけの空間に当時20代の女性がウロウロ…。大学時代までバスケットボール部だった体育会系女子の加藤さんが堂々と振る舞っていたこともあり、受け入れられていった。

ホークスのジャージー姿が仕事着だ。ここ2、3年で選手の姉から選手の母のような感覚に変わってきた。「選手のお母さんの年も若い。入団から引退までたくさんの選手を見てきた」。実際は3歳年下のサファテからは「オレの妹」と呼ばれている。