精液検査
禁欲期間は3日から7日で以下の項目について検査を行います。
精液はコンドームにとるのではなく、精液検査の容器に全量を直接とっていただきます。
検査は射精後、30分~1時間以内に実施します。異常値がでた場合、2,3回再検査します。
精液はコンドームにとるのではなく、精液検査の容器に全量を直接とっていただきます。
検査は射精後、30分~1時間以内に実施します。異常値がでた場合、2,3回再検査します。
- 外 観
- 正常:乳白色、不透明
無精子症:透明
膿精液症:黄色
血精液症:茶褐色
- 精液量
- 目盛のついたピペットで計測します。
正常:1.5ml以上
精液減少症:1.5ml未満
無精液症:0ml (逆行性射精では精液量が0mlになることもあります。)
- 粘張性
- ピペットで精液を滴下すると、正常では水滴状に落下しますが、粘度が高いと糸を引くようになります。
正常:なし
- 精子濃度
- マクラー精子計算盤というもので行います。
正常:1500万/ml以上
乏精子症:1500万/ml未満
無精子症:精液中に一匹もいない場合
- 運動率
- 精子濃度同様、マクラー精子計算盤というもので行います。
正常:40%以上
精子無力症:40%未満
- 前進性運動率
- 正常:32%以上
- クルーガーテスト
- 精子の形態をみる検査ですが、その結果は体外受精の予後とよく相関します。
正常:Type1とされる精子が4%以上
- 白血球数
- 精液の中には、精子以外に未熟な精細胞、上皮細胞、白血球などの細胞成分がありこれらをまとめて円形細胞といいます。肉眼で観察しただけでは白血球と未熟な精細胞を区別することはできないので、染色をして白血球数を計測します。
正常:100万ml未満
- 精子の凝集の有無
- 運動している精子どうしがひっついていることを精子凝集といいます。
精子凝集が認められる場合には、抗精子抗体の検査をします。