日本ハムの清宮幸太郎内野手(19)が29日、札幌市内の球団事務所で初の契約更改交渉に臨み、300万円増の1800万円で更改した。
「言わなくても良いと言われてるんで」。来季年俸を聞かれると、いつもどおり笑顔を振りまき会見場を後にした清宮。ただ「ケガとか病気で迷惑をかけた。それでも評価してもらってうれしく思います」と納得の表情を浮かべていた。
高卒2年目野手としては巨人・松井秀喜の2100万円には及ばなかったが、同じ左のスラッガーのロッテ・安田(1300万円)やヤクルト・村上(800万円)ら、逸材が集う同学年ではトップだ。「素晴らしい選手ばかりの中で先頭を走るというのは良いモチベーションになる。自分の成長のためにもそこは意識してやりたい」。出世レースで一歩も引くつもりはない。
今季は53試合で打率2割、7本塁打、18打点。本塁打は目標にする早実の先輩、ソフトバンクの王貞治球団会長の新人年に並ぶなど潜在能力の高さをみせた。
一方で春先には限局性腹膜炎による入院生活を余儀なくされるなどアクシデントにも見舞われた。「今年の成績じゃ満足していない。自分の数字というよりはリーグ優勝、日本一に貢献できる選手になるのが一番」。飛躍の2019年にする。 (土屋善文)