赤木さんの訃報を受けて、1979年にスタートしたTBS系ドラマ「3年B組金八先生」シリーズで赤木さんと共演した歌手で俳優の武田鉄矢(69)が29日、東京都内で取材に応じ「良き先輩でした。かわいがってもらった」と思い出を涙で語った。
同ドラマで赤木さんは中学の校長、武田は教師の坂本金八を演じた。プライベートでも「赤木校長」「金八先生」と呼び合う仲だったという。
武田はこの日朝にラジオ番組で訃報を知り、「悲鳴をあげた」。赤木さんと初めて会ったのは自身が30歳になったばかりだった。同ドラマの撮影を振り返り、演技経験の乏しい30人に及ぶ生徒たちとの共演の大変さを「最も深く理解してくれたのが赤木校長でした」と感謝を述べた。
また「若さもあってリハーサルでカーッとなって泣いたりした。心情芝居をすると(赤木さんが)感動して泣いてくれてありがたかった。泣いてる赤木校長を見ると泣けてくるんです」と語った際は感極まって涙をぬぐった。
最後に会ったのは7、8年前といい、「私の印象は元気なころ。笑い転げながら『金八先生!』って言いながら…。あの笑顔は生涯のわが宝にしたい」と天を仰いだ。
「ビッグママ」とも慕う大先輩に向けて、「赤木さんの後ろ姿に負けないようにしっかり芸を背負って、私も赤木さんの年まで頑張ろうと思います。どうぞ安らかに。お疲れさまでございました」と“贈る言葉”でしめくくった。