金細工師の弟子 - 異世界アンチテーゼの君に捧げる宝石商からの招待状 -

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こういう作品を書ける人を「鬼才」と呼ぶのだと素直に思う。読んでいて鳥肌が立った。ファンタジー文学の新しいテンプレになりえる作品、一読の価値はあるかと思います。

投稿者: 狼煙 [2018年 11月 28日 23時 20分]
天才や鬼才が本当にいるのだとすれば、こういう作家をいうのだろうと今日知った。

初めて読むタイプの異世界ファンタジー小説です。これは今まで慣れ親しんできたテンプレ異世界ファンタジーじゃない。地の文がしっかりしていて、読んでいくうちに徐々に世界観に引き込まれていきます。もしかしたら異世界ファンタジーに革命を起こすか、新しいテンプレになるかもしれない。

ちなみに文章表現が女性的というか詩的です。書き慣れている方だと思いますが、小説を読んで初めて「美しい作品」と感じました。情景表現が詩的ですし、行間がすごく計算されていて、章話ごとの読後感が素晴らしい。まさに純白のファンタジー小説です。

序章のドラマティックな場面展開が個人的には好きです。

本格派ファンタジーに飢えている方には一読の価値があるかと思います。
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