男子ゴルフの最終戦、日本シリーズJT杯に初の賞金王がかかる今平周吾(26)が開幕前日の28日、記者会見した。賞金王の可能性があるのは今平とランク2位のショーン・ノリス(南アフリカ)のみで、その差は3340万円。今大会の優勝賞金は4000万円で今平は絶対的に優位な立場だが、本人は「それよりも今季2勝目を」と、目標にブレはない。
ノリスが逆転するには優勝しかない。ノリスが優勝しても、今平が3人までの3位タイ以上なら逃げ切れる。しかし、今平はシーズン前に立てた「年間2勝」に届いていないことが不満そう。「自分の中の賞金王のイメージは、年間3~4勝する人。だから、今年賞金王になっても自分でいいのかなと思う」という。
だが、今大会が成長を見せつける格好の舞台であることは変わらない。「昨年のオフからパッティングでインサイドアウトに打つ癖を直した。それが今季の安定感につながっている」
一方、ノリスは「自分もショット、パットとも調子がいい。賞金王には優勝しかないというのは、逆にシンプルでいい」と自信ありげに語った。大会は今季優勝者や賞金ランク上位者ら30人で争う。予選落ちはない。 (大西洋和)