【サッカー】マンU、薄氷16強 後半ロスタイムにフェライニ決勝弾2018年11月29日 紙面から
◇欧州チャンピオンズリーグ マンチェスターU1-0ヤングボーイズ【ローマ共同】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は27日、各地で1次リーグE-H組の8試合が行われ、H組のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)は後半ロスタイムに決勝点を奪い、格下のヤングボーイズ(スイス)から薄氷の勝利で2季連続の16強入り。ほかにG組で4連覇を狙うレアル・マドリード(スペイン)とローマ(イタリア)E組のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)アヤックス(オランダ)F組のマンチェスター・シティー(イングランド)H組のユベントス(イタリア)が16強による決勝トーナメントに進出した。 マンUは0-0のままロスタイムに突入し、引き分けを覚悟した。左からのロングボールをゴール前でルカクが頭で落とす。するともじゃもじゃ頭を短髪にしたフェライニが、相手DFを背負いながら反転して右足シュート。ゴール左下隅に千金の決勝弾を突き刺した。フェライニは反転したとき、右手でボールに触ったように見えたが、主審は得点を認めた。場内は割れんばかりの大歓声に包まれた。 「ハンドじゃない。僕はボールをコントロールしていた。もし手で触っていたとしても、わざとじゃない。最後に決定的なゴールを決めた」とフェライニは語り、マンUの16強入りへ押し上げた自らのゴールを喜んだ。 今季のマンUはリーグ戦はすでに4敗して7位。モウリーニョ監督が解任される可能性があったが、欧州CLの前戦は敵地でユベントス(イタリア)を下し、復調の兆しを見せた。しかし、この日もヤングボーイズ相手にゴールが割れず、不振の今季を象徴するような苦戦だった。 決勝点の直後、ベンチ前でウオーターボトルを蹴り上げ、さらにそのかごをたたきつけ、派手に喜んだモウリーニョ監督。その態度について聞かれたが答えず、代わりに「私は監督として14季、欧州CLで指揮し、これが14度目の16強進出だ。一度も1次リーグ敗退はない」と自らの経歴をひけらかし、記者から失笑を買った。 (原田公樹)
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