オリックスの金子千尋投手(35)が28日、球団に自由契約を申し入れ、了承された。長村裕之球団本部長(59)が大阪市内のホテルで取材に応じ「今朝、金子投手から電話で連絡がありました。保留者名簿から外すことになる。今後のことは何も決まっていない」と話した。
金子はシーズン終了後にプロ野球史上最大となる5億円減の年俸1億円を提示され、球団と交渉を続けてきた。5日には代理人を伴って約2時間、20日にも長村本部長らと約1時間交渉したが、合意には至らなかった。
12月2日の保留者名簿公示を受けて他球団との交渉が可能になるが、すでに楽天などが興味を示している。オリックスは金子に対し、自由契約を選択した場合でも残留を認めているが、その場合には提示額からの減額を含めた条件の見直しを検討することになっている。 (達野淳司)