【プロ野球】日本ハム・輝星、新人王獲る 金足農野球部に県民栄誉章2018年11月29日 紙面から
日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(17)=秋田・金足農=が28日、秋田市内で行われた「秋田県県民栄誉章顕彰式」に同校野球部の一員として出席した。プロ野球界では過去に三冠王3度の落合博満さんと、通算284勝の山田久志さんが受章。吉田は新人王を獲得し、プロの世界でも秋田が生んだレジェンドに続く決意を語った。 黄色い声、声、声。会場の秋田市文化会館は熱気ムンムン。ときおり司会者の声がかき消されるほどの歓声が降り注がれた。「今までやってきたことがすごいことなんだなと実感がわきました。うれしかった」 この日は観覧800人の募集に対し、応募は1万人を超えた。久々となる金足農のユニホーム姿でチームメートと登壇し、メダルなどを授与された。「トレーニングしてるんで胸のあたりとか少し小さいですね」と照れくさそうに笑った。 同章は、プロ野球界では1987年に落合さん、89年に山田さんが受章している。吉田にとっては生まれる前に活躍したレジェンド。それでも、夏の甲子園大会準優勝が評価され、プロ入り前に肩を並べることになった。 「(2人が)すごいというのは知ってます。球場に名前をつけられるくらい有名ですし。自分もそのくらい活躍したい」。能代球場は「山田久志サブマリンスタジアム」の愛称がついている。吉田もいずれ-。「さすがにそこまでは」とタジタジになっていたが、「でもそれくらいの活躍ができれば」と笑顔をみせていた。 1年目に掲げるのは新人王だ。「自分が登板した試合は全力でやりたい。がむしゃらにがんばりたい」。あえて具体的な数字は口にしなかったが、期するものはある。「北海道から熱いニュースを届けたい」。有言実行を実現させ、1年後に凱旋(がいせん)する。 (土屋善文)
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