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【首都スポ】

[大学野球]東海学院大、東日本連覇 二刀流三輪がMVP

2018年11月28日 紙面から

成蹊大を破り2連覇を達成し喜ぶ東海学院大ナインら=ダイワハウススタジアム八王子で(七森祐也撮影)

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◇東日本学生軟式野球選抜大会 東海学院大11-2成蹊大

 第39回東日本学生軟式野球選抜大会(東京中日スポーツ・東京新聞など後援)は27日、東京・ダイワハウススタジアム八王子で決勝を行い、東海学院大(岐阜県1位)が2年連続2度目の優勝を決めた。昨年と同じ顔合わせになった決勝は、序盤から得点を重ねた東海学院大が、初優勝を狙った成蹊大(首都1位)を投打に圧倒した。3試合すべてに先発登板し、決勝で先制打など3安打4打点の三輪俊輝投手(3年・海津明誠)が最高殊勲選手賞(MVP)と最優秀投手賞に輝いた。

 昨年に続いて優勝旗が岐阜に渡った。東海学院大は12安打で11得点を挙げ、左右両輪の必勝継投で3安打2失点。3連続先発登板で先制2点打も放ったMVP左腕の三輪は「点が取れなくて、きのうまでは苦しかった。きょうは調子も良かったし、1回に(打って)チームを勢いづけられました」と喜んだ。

 京都にある救急救命士の専門学校に勤務していた甲田智之監督(57)が監督に就任するとともに同好会から野球部に脱皮して5年目。救急救命士の講義をしながらの本格指導でチームは、岐阜では負けなしに成長した。岐阜県学生リーグで今秋まで春秋合わせて6連覇。三輪が入学してからリーグ戦は1試合も負けていない。

 昨年は左膝を痛めていた2年生の速球派、猪俣が復活。三輪-猪俣の必勝リレーも確立した。3戦連続救援の猪俣は130キロ後半の速球を軸に、決勝も6回以降を押し切った。初戦はなんとか2点をもぎ取り完封で逃げ切り、準決勝はタイブレークで競り勝ち。苦しい試合が続いたが決勝は序盤から大量リード。甲田監督は「この試合は楽だった。三輪の先制タイムリーが大きかった」と振り返った。

 学生時代に、消防士になることで野球をあきらめた甲田監督は、消防士も育てている。昨年の卒業部員は8人が消防の道に進んだ。その先輩たちと同じ夢を抱く三輪は来年のラストイヤーに向けて「この大会の3連覇はもちろんですが、来年は日本一を目指すしかない」と力強く誓った。チームは若い。決勝スタメンは、昨年MVPの1番打者の小倉、決勝でも2打点の2番の岡田健ら2年生5人に加え、1年生が2人。三輪に引っ張られた若い力が黄金時代をつくり上げる。 (小原栄二)

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