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【競馬・ボート・競輪】

[ボート]馬場、SG初優出いきなり初制覇 芦屋SG「チャレンジC」優勝戦

2018年11月26日 紙面から

SG初優勝を果たした馬場貴也(下)にヘッドロックで祝福する守田俊介=芦屋で

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 福岡県・芦屋ボートのSG「第21回チャレンジカップ」は25日、最終日の12Rで優勝戦が行われ1号艇の馬場貴也(34)=滋賀=がトップSで逃げを決めSG初優勝。賞金2700万円を獲得して同ランクは9位に浮上し、グランプリ初出場を決めた。GII「第5回レディースチャレンジカップ」は守屋美穂(29)=岡山=がイン速攻でGII初優勝。これで「グランプリ」(12月19~24日・住之江)、「クイーンズクライマックス」(12月26~31日・平和島)ともに出場メンバーが出そろった。

 ニューヒーロー誕生だ。インからコンマ08のトップS。初動で若干流れた馬場だが1Mを先に回る。そこへ峰が差して迫るが、節イチパワーを誇る馬場はターン出口で猛加速。終わってみれば圧倒劇のSG初タイトルに「信じられない。まさか優勝できるとは」。10月のダービーを制し、グランプリ出場を先に決めていた同支部の先輩・守田とピットで抱き合うと、目にはうっすら光るものがあった。

 ピット内で悲鳴があがった1Mの攻防。「トップスタートで逆に緊張して固くなってしまった。1マークを外して、峰君が差さったのは見えたので『(舟が)返ってこい』と祈っていました」。追いつかれそうになった瞬間、うなりを上げる44号機。5日目の準優で出力低減エンジン最速の1分44秒4を叩き出した快速機は、最後も変わることなくライバルを蹴散らした。

 7月から滋賀支部長に就任。温和な性格で誰からも好かれる好青年は、他の選手や関係者などたくさんの人に支えられたことを感謝。「これで少しは恩返しができたと思う。人生で一番うれしい日です」と少し照れくさそうに笑った。

 この優勝で賞金ランクは9位に急浮上。初のGP切符を手にした。「守田さんと一緒に行けるのはすごい幸せなこと。出場するからには優勝を狙う。守田さんと2人で狙っていきたい」。タイトルホルダーとして臨む初の大舞台で平成最後のグランプリウイナーへ。この勢いはもう誰にも止められない。 (島田清二)

<馬場貴也(ばば・よしや)> 1984(昭和59)年3月26日生まれの34歳。167センチ、54キロ、血液はA型。京都府出身。府立東陵高等学校卒業。選手養成93期生、滋賀支部所属。同期には渡辺浩司、真庭明志、中越博紀、岡祐臣、長田頼宗、杉山裕也らがいる。03年11月・三国でデビュー(5着)。07年5月・びわこで初優勝。SGは12年・メモリアル(桐生)で初出場。18年・チャレンジC(芦屋)でSG初優勝。通算優勝は31回。

 

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