「新!」「パッケージ!」「爆!」「誕!」
先日に、
特撮のロケ現場で爆破結婚写真を撮る、という記事を書いた。
非常に多くの方に読んでいただけて嬉しかったのだが、その流れからちょっと妙な依頼があった。
具体的に言うと、編集安藤さんから「養命酒のパッケージが新しくなったんですが、あまり代わり映えしないんですよ。なので、爆破してやろうと思うんですが、きだてさんも行ってもらえませんか」という連絡が来たのだ。
何を言ってるんだろう、この人は。
事情はこういうことだった
まず分からないのが、「養命酒のパッケージが新しくなったのに、代わり映えしない」というところ。
養命酒と言えば、なんと創製は1602年(Wikipediaより)で、400年以上の歴史がある。その養命酒のパッケージ変更なんだから、これはもう日本史の教科書に載っていいレベルの大ごとである。
で、「このパッケージリニューアルの告知宣伝をデイリーポータルZでやって欲しい」ということで、編集安藤さんが養命酒製造さんに直接伺って話を聞いてきた、というのだ。
まずは担当の佐熊さん(左)と鳥山さん(右)に話を聞く。
というか、そもそもそんな歴史的大事業であるにも関わらずリニューアルが「代わり映えしない」とか、そんなことがあるはずがないだろう。
養命酒2017のパッケージは、もう未来感バリバリにサイバーで、光ったりARだったりスマホ対応になってたりするに違いないのだ。もしかしたら養命酒の瓶がドローン的に空を飛ぶ可能性すらある。
佐熊「まず外箱の赤色が鮮やかになりまして」鳥山「あと、この注ぎ口に液だれを防ぐ中栓を」
安藤「……これ、地味だぞ」
なるほど、事情は了解した。
これはあれだ。爆破した方がいい案件だ。新パッケージ、爆破しに行こう。
薬用養命酒、新容器採用とパッケージ変更のお知らせ
薬用養命酒ご愛飲者およびデイリーポータル読者各位。
「いいちこ」に対抗して、かっこいい風景に溶け込む新しい養命酒の写真。
養命酒製造株式会社(代表取締役社長 塩澤太朗)は、お客様の利便性向上のため、「薬用養命酒」の容器をリニューアルいたしました。また、あわせてパッケージデザインの変更も行います。
なお、成分、効能、容量には変更ございません。
新・養命酒のビンくんと、新ハコさん。これから僕たちをよろしくね!
容器に関しましては、まず、キャップの形状を変更し、開けやすい形にしました。
新ボトルのキャップシールをはがしてキャップを見せる鳥山さん。そこ取れるのか、と現場で驚いた。
かっこいい重機に囲まれて淡々と説明する養命酒マーケティング部のお二人。ビンくんたちが所在なさげ。
また、お客様からのお問い合わせが多くあったキャップの固着を改善する目的で、養命酒を注ぐ際の液だれを防止する「中栓」をつけました。
これにより液切れが良く注ぎやすくなると同時に、瓶口についた液が固着してキャップが開けにくくなることを防ぎます。
崖から失礼します!養命酒の新ラベルです!
ラベルもデザインを刷新いたしました。大切な情報を正しくお伝えするため、表記用フォントを視認性の高いユニバーサルフォントに変更しております。ただ、現在は崖の上からなのでその辺りはわかりにくくて申し訳ありません。
もちろんパッケージのデザインも変更しております!赤色が前より鮮やかになりました!
外箱の表記もユニバーサルフォントになっております。
さらに文字色を黒から白に変更するなど、より読みやすい配色に改善しました。
新・養命酒のビンくんと新ハコさんを今後ともよろしくね!
以上、新容器採用とパッケージ変更をお知らせしました。
「新しくなった養命酒!」
「爆!」
「誕!」
爆誕した新・養命酒を今後ともよろしくおねがいいたします。
あまりにかっこいいのででかい写真も置いておきます。壁紙にどうぞ。
どうだろう、リニューアルが派手に伝わっただろうか。
メイキングは次のページで。