CentOS7にPython3.6をインストールし、pipを使えるようにする。
Index
1. Python3.6のインストール
1.1 インストール手順
Python3系は、yumのデフォルトのリポジトリに入っていないので、IUS Community Projectのリポジトリを追加する必要がある。
IUSは、PythonやPHPの最新バージョンの RPM packages を配布しているコミュニティである。
$ sudo yum install -y https://centos7.iuscommunity.org/ius-release.rpm
Python3.6と適当なパッケージをインストールする。
$ sudo yum install -y python36u python36u-devel python36u-libs
1.2 インストールの確認
python3.6がインストールされたかタブ補完で確認する。
$ python python python2 python2.7 python3.6 python3.6m
また、上記にある python3.6m は、--with-pymalloc オプションを設定されたものである。
このオプションは、小さなオブジェクト(512バイト以下)に最適化されたPython専用のメモリアロケータを使用するもので、 メモリの割当を効率よく行えるようになる。
pymalloc アロケータについてはこちらを参照
1.3 名前の変更
python3.6 を python3 と打っても実行出来るようにする。
$ which python3.6 /usr/bin/python3.6 $ sudo ln -s /usr/bin/python3.6 /usr/bin/python3 $ python3 --version Python 3.6.2
2. pipのインストール
2.1 pipのインストール方法
PIPのインストール方法は2つある。
まずは、yumでインストールする方法である。
$ sudo yum install -y python36u-pip
もうひとつは、ensurepip モジュールを使用する方法である。
$ sudo python3 -m ensurepip
このモジュールは、インターネットにアクセスしないとドキュメントに記されている。
どうやらpython3.6にはpipのインストーラも同胞されており、 このモジュールによってpipがインストールされるらしい。
また、インストールされているpipのバージョンを更新するには、以下のコマンドを入力すればよい。
$ python3 -m ensurepip --upgrade
2.2 pipの実行方法
pipの実行方法も二種類ある。
ひとつは、pipコマンドを使用する方法である。
$ pip3 --version pip 9.0.1 from /usr/lib/python3.6/site-packages (python 3.6)
もうひとつはpythonコマンドのモジュール指定で実行する方法である。
$ python3 -m pip --version pip 9.0.1 from /usr/lib/python3.6/site-packages (python 3.6)
コマンドは上記のどちらでも良いと思うが、タイプ数の少ない前者を使用すればいいような気がする。
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