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【コラム 撃戦記】

国士舘大空手の躍進は五輪効果

2018年11月27日 紙面から

女子団体形で9連覇するなどした帝京大の1強時代を崩せるか

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 男女の団体が争う第62回全日本大学空手道選手権が18日に東京・日本武道館で行われ、国士舘大がめざましい活躍を見せた。男子団体組手で帝京大との接戦を制して悲願の初優勝を飾り、女子団体組手も19年ぶり2度目の準優勝。決勝で近大に敗れたものの、8連覇中だった帝京大を準決勝で破ったのは見事だった。

 空手は2020年東京五輪の追加競技。五輪種目に団体はないが、2、3位に甘んじることが多かった国士舘大の躍進は五輪効果と言ってよさそうだ。11月にマドリードで行われた世界選手権で、金メダルは女子組手50キロ級の宮原美穂(帝京大4年)、男子形の喜友名諒(28)=劉衛流龍鳳会=だけだった。これまで帝京大の1強時代の様相だったが、国士舘大の活躍は、これに風穴をあけるきっかけにもなりそうだ。

 世界選手権で大活躍した宮原を破ったのは、近大の斎藤綾夏(4年)だった。力をつけてきた近大にも注目だ。12月9日に東京・日本武道館で行われる無差別の全日本選手権も楽しみだ。 (格闘技評論家)

 

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