▽25日、鹿児島県指宿市、いぶすきGC開聞C(7022ヤード、パー72)▽晴れ、気温19・1度、北北西1・2メートル▽賞金総額6000万円、優勝1200万円▽72選手▽観衆1220人
今季最終戦の最終日は8位タイから出た鈴木亨(52)=ミズノ=が8バーディー、1ボギーの65をマーク、通算10アンダーに伸ばして逆転で今季3勝目を挙げた。3打差の通算7アンダー2位に金鍾徳(キム・ジョンドク、57)=韓国=とグレゴリー・マイヤー(57)=米国=の2人。さらに1打差の通算6アンダー4位には杉原敏一(54)=ユニテックス、田村尚之(54)=ダイクレ、清水洋一(55)の3人が入った。
2メートルのウイニングパットを沈めた鈴木は、シーズン終盤での3勝目に「出来過ぎですね」と漏らした。今季前半はパットに苦しみ、夏場のコマツOP後から「良くなった」。パターを「昔使っていたものを持ち出す」など試行錯誤。「我慢して練習して取り組んだことが結果につながったのでうれしい」と話した。
2000年カシオワールドで優勝。シニア入り後は春に“ミニキャンプ”を張るなど縁のある地でのVで、賞金ランキングが9位から2位にアップし、来季の海外メジャー参戦も視野に入った。「全然考えてなかったですけど、どうしましょう。いろいろあるのでゆっくり考えます」。うれしい悲鳴をあげた。 (櫛谷和夫)