三陸の海の特産物として知られるホヤをモチーフにしたアート作品「HOYAPAI(ホヤパイ)」が、来月13日から16日までパリで行われる美術展に招かれ、パフォーマンスを披露する。
HOYAPAIは、仙台出身のアーティスト太田和美さんが、東京造形大学の卒業制作で作った作品を元に、東日本大震災後に完成させ、2014年にお披露目した。15年には宮城県石巻市に移住、民宿「めぐろ」を拠点に、自らかぶり物をしてHOYAPAI女将として活動、ホヤの宣伝に一役買ってきた。
今春、東京・青山で若手芸術家の登竜門と言われるSICF19で披露したパフォーマンスが、フランス人作家の目に留まり、展覧会に招かれた。
会場の「カルーセル・ドゥ・ルーブル」は地下展示会場で、太田さんは、観客を巻き込んだパフォーマンスも計画中だ。最終日には、「たべもの建築家」として活動する宮川園さんが、さまざまなホヤ料理をふるまう。
海外進出は初めての太田さんは、「一つのアナログ作品として認められたらいい。これを機会に日本代表として世界を回れたら」と話している。
なお、制作費を含めた渡航費用をクラウドファンディングで呼び掛けており、賛同者には帰国後の凱旋(がいせん)展覧会への招待券などを送る。問い合わせなどメールの宛先は、micro.1460@gmail.com