タイトルの通りです。
名探偵コナン ゼロの執行人が公開されて1ヶ月以上が経ちました。
流石の安室人気というところでしょうか。興行収入は去年のから紅の恋歌を超え、更新し続けています。
今回はそんな今はやりのコナンについてです。この2年、純黒の悪夢が放映されてからずっと心に溜めてきたことをこの機会に吐き出そうと思います。
どうして昔からコナン界隈にいた人間が、はっきり言ってしまえば赤安界隈を好きになれないのか、ある意味傍観者でいた私から少しお話ししたいと思います。
私は別に今のコナン界隈についてマイナスなイメージを持っているわけではありません。あくまで中立的、傍観者的な立場からお話しします。
この件に関して5ちゃんねるなどで追っていたわけではない上にだいぶ主観が入っていると思いますので色々とずれていたら申し訳ないです。
また、今回は分かりやすくするためにあくまで腐女子を軸に赤安と昔からの腐女子を対比させて話しますが、単純にミステリーが好きなファンやあの方をファン同士で考察しあう推理オタクなどいろんなファンがいます。
※事前に書いておきますが、あえてこの記事では伏せ字は使用しません。
ここまでコナンがオープンになってしまった今、ここで伏せ字を使用したところで無駄だと考えるからです。不快に思われた方いらっしゃいましたらブラウザバックでお願いします。
まず、コナンに関して私の説明から。
私は今から7年ほど前から快新が好きな腐女子です。当時は高校生でした。
私は申し訳ないのですがコナンというよりまじっく快斗のオタクです。今でこそ分かれましたが二次創作は青山作品として一括で扱っていた時代でしたので珍しいオタクだと自負しています(勿論一定数いるのですが)。
とはいっても新一くんが大好きですし、いかんせんまじ快の連載が30年止まっていますので供給が主にコナンしかありません。勿論昔からコナンも大好きでした。
しかも、青山作品に関しては超ライトなオタクです申し訳ないんですけど(笑)
毎年映画の時期だけ盛り上がるんですよね私。
原作は漫画のみ小学生の頃から追っています(コナンのBLにハマったのが高校の頃)。アニメは見たり見なかったりです。再放送分は飛ばしながら新しいもので見たい話だけ見ています。我ながらすごくライト。
年に2、3回ふと私の中でブームが来てPixivとサイトを徘徊しまくります。
ですから特に最近開催されまくってるイベントなどに行くつもりもないですし、正直興味もありません。
と、いうくらい本当にライトなオタクやってます。だからこそ飽きっぽい私が7年も飽きずに追っていられた唯一のコンテンツが青山作品なのだと思います。
7年前、当時の青山作品界隈は、「隠れた」コンテンツでした。
どういうことか。腐女子たちはとにかく、一般人に見えないように徹底的に考慮して活動していました。
らしんばんやKブにいくと、他作品とは異なり「コナン」ではなく「コ●ン」と表記されていますよね。
理由は、名探偵コナンは小学館少年サンデーで連載するちびっこ向けの作品だから。小さい子が名探偵コナンで検索してエッチな漫画が出てきたらどんな気持ちになるだろう。そもそも二次創作なんて物凄くグレーゾーンなものです。小学館という大きなバック。面倒ごとを避けるために、青山作品のオタクはとにかく表に出ないように、隠れて青山作品を応援していたように当時は思いました。
7年前はもうサイトよりもPixivの時代でしたが、サイトはほとんどパスワードが付いていたように思います。(そもそもサイトはどのコンテンツも伏せたり検索よけをしますので青山作品に限定できる話ではありませんが…)。また、Pixivはなまものほど厳しくないので全てR-18をつけるほどではありませんでしたが、それでもキャプションなどで作品名を出すときは検索よけをしていた印象です。
特にツイッターは徹底的で、BLを描く際はほとんどが鍵をつけるかプライベッターでした。
それが、コナン界隈での暗黙の了解でした。
当時一定数はいながらもメジャーな二次創作コンテンツではなかったコナン。小さな界隈でしたし、少し独特でしたがそんな独特さも心地よかった記憶があります。
ツイッターの青山垢がありますので、私はそこで何人かの絵師さんをフォローして、よく観賞していました。
界隈が狭いため、絵師さん同士も仲が良かった覚えがあります。
しかし、その暗黙の了解が2年前に破られることになります。
かの有名な「純黒の悪夢」からくる赤安ブームです。
あ〜成る程そう流行るか。
当時の私はまぁびっくりしました。
正直、コナンが流行るなんて夢にも思っていませんでした。あんなに小さな界隈だったのに、TLが赤安一色。勿論鍵なんかかけずにエッチな漫画もイラストも超オープンに回ってくる。
しかも赤安?今更??割と前からいなかったあいつら??と、当時の私はふつうに混乱。
とにかく、流行りました。赤安。
ですが、いかんせん元々コナンに関してはライトなオタクなので特にフラストレーションが溜まることもなく、流行ってんな〜(笑)ウケる赤安最高!くらいの気持ちで私は楽しく例年通り二次創作を徘徊していました。(赤安二次創作はレベルが高くて楽しいですよね)
しかし、その時期から私のコナン垢(という名の快新絵師フォロー垢)が荒れるようになります。
理由は主に、「名探偵コナンのBLが検索よけも何もなくふつうにTLに流れてくるのが許せない」でした。
彼女たちは、ずっと隠れて隠れて小さな界隈のコナンを十数年、何十年と追いかけてきた猛者です。彼女たちがコンテンツを守ってきたというのは過言かもしれませんが、大きな支えになっていたのは間違い無いと思います。
暗黙の了解を守りながら。ずっとずっと、コナンを応援してきたのです。人気がない時も、世間から忘れ去られそうになっていた時も、彼女たちはずっと応援し続けていたのです。
しかしその暗黙の了解が一瞬で破られた。ずっとずっと彼女たちが守ってきたものを、今までコナンのコの字も出さなかった新規のオタクが言葉は悪いのですが踏み荒らしたのです。
そりゃあ怒るな。
ツイッターで日々呟かれる愚痴を見ながら思いました。
いつのまにか、赤安に対してマイナスイメージしか持たないオタクも出てきました。赤井や安室が悪いわけではないのは分かりつつも許せない、と彼女たちは呟きます。
それと同時に、そんないわゆる古参、いわゆる快新オタクを純黒からのオタクがよく思うはずもなく、そこで完全に対立していきました。
快新のオタク、原作のオタク、純黒からのオタク…水面下でさまざまな対立が起き続けました。
しかし、ここからが面白くないようで面白い話。
原作が赤安ブームに乗っかってさまざまなキャンペーンを行ったんですよね。
普通に赤安という言葉を使用する運営。赤井×安室じゃねえよ(笑)
便乗していろんなイベントやるしとにかく前面に出る赤安。公式が最王手とはこのことか。
つまり、公式が赤安ブームを利用したんです。
腐女子たちはずっと隠れて隠れて活動してきたのに。小学館だから、サンデーだから、目に見える場所に出てはいけないと必死で隠れて活動してきたのに。
公式、普通に腐女子媚びる営業を始める。
気を遣っていた腐女子ガン無視で公式が赤安を利用して営業を始めてしまったわけです。
それからも一旦純黒の赤安ブームは落ち着きましたがまた最近原作で赤安が盛り上がったのと映画の影響で降新界隈が盛り上がっています。普通に鍵なんてかけずに、みんなの目に触れる場所で、コナンのBLがまわってくる。3年前はありえない光景でした。
感情論からいくと、本当に昔からのオタクは可哀想です。
ずっと守ってきたものが言い方は悪いですが新規に踏み荒らされたのです。
許せるはずないと思います。彼女たちのことをこれだから快新オタクババアは…と頭から否定するのはあまりにも可哀想です。純黒からのオタクに彼女たちの気持ちは正直分からないと思います。私だって都合のいいオタクしてたので何も言う権利はありませんが、ただ彼女たちを否定しないで欲しい。
ただ。
ライトな視点でずっと青山作品を応援してきた人間から今の現状を見た結論としては、もうこの環境が許せない昔からのオタクは、正直界隈を離れるしか方法がないと思います。
このコナンブームはもう止められないと思います。公式が安室透を前面に出して営業をしている今、実際に数字が出ている今、恐らくもうあと数年はこのブームが続くと思うんです。おまけに物語は終わりに行きつつある。私としては世間から忘れ去られそうになっていたコナンがどういう形であれ陽の目を見ることになったのはいい話だと思っています。
可哀想だとは思う。でも、離れるしか方法はないとも思うのです。
コンテンツを離れる時、大きく3つ原因があると思っています。
1つは飽き、2つ目はコンテンツ原作運営に疑問を覚えた時、3つ目はファンが嫌いになった時。
2、3に関しては、もうコンテンツを離れるしか逃れる方法はないと思っています。そして絶対に遅かれ早かれこうなった人間はコンテンツを離れます。
現にあんなに長い間快新を応援していたDC垢の住民、2年前に愚痴垢へと化し、今は違うコンテンツにいる人がほとんどです。
それにそもそも、コナン以外のコンテンツはふつうにエッチなBL二次創作がツイッターで流れてきますよね。別にこれってBLに限らず、むしろ男性向けのイラストの方がよっぽどエッチなものが出てきます。
だから、ツイッターで一切BLを流すな、というのも時代にそぐわないと個人的には思うのです。
エッチなものを公共の場に鍵なしで流すな問題はよく見るので置いておきますね。今更どれだけ学級会をしたところでエッチなものを晒さないようにするなんてオタク文化を50年遡ったって難しいと思いますしね。
さて、文章がまとまらなくなってきたので結論とします。
私個人としては、純黒ブームによって結果二次創作作家がコナンを離れてしまったのは悲しくて仕方ありません。
それも、ただ飽きて離れたのではなく、ファン含め作品を嫌いになってしまったのです。
ずっとずっと守ってきたコンテンツを言い方はきついですが新規に踏み荒らされた彼女たちの気持ちを考えると、今のコナンの在り方全てを肯定することは私には出来ません。
しかし、打開策があるとも思えないのも事実です。
時代には抗えない。ツイッターがオタク文化の中心となった今、おまけに小学館も赤安ブームを利用している今、このブームは止まりません。BLを一切ツイートするななんて言いません。不可能です。
だって元々コナンのオタクではなく他の畑にいたオタクにはBLをTLに流してはいけないなんて意識がないのです。これを責めるのも私は違うと思います。
じゃあどうするか。
結論から言えば、昔のオタクが我慢するしかもう方法はないとも思うのです。
だって現状は変わらないんですから。変わらないものを嘆くのはもうやめてほしいです。
もうここは大人になってほしい。もっと他に好きなものを見つけたほうが絶対にお互い幸せです。
これは論理的な意見で、感情論でこうはいかないのは分かりきっています。
でも、愚痴を聞くのだって辛いんです。
だって今回の場合は、コナン原作には大きな罪がないんですから。
昔から青山剛昌は全力で私たちに名探偵コナンを届けてくれています。
その原作を、コンテンツごと否定するのは私は違うと思うし見たくありません。
名探偵コナンは天才が描いた漫画なんです。それを2ちゃんねる等でオタクがあぁだこうだ推理する文化が昔から大好きでした。
だから個人的な意見を述べていいのだとした、愚痴るくらいなら離れてほしいとすら思ってしまう。我儘なオタクなんです、私は。
今更隠れろなんて無理だと思うし言いません。でも、少しでも、エッチなものを隠す努力はしてもいいのかもしれません。少し歩み寄ってくれると助かります。
中には苦しい思いをしている人がいることをわかった上で、この作品を愛してくれるとちょっとだけ救われる人も出てくると思います。
もう一度言いますが、主観や個人の意見も満載なので間違っていたら本当に申し訳ありません。
ゆうて私も青山オタクとしてはぺーぺーなので、これからもライトにハマり続けられたらいいなぁという謎の抱負を最後にこの記事を終わりにしたいと思います。