国内FA権を行使し、24日に巨人と初交渉した広島・丸佳浩外野手(29)が25日、マツダスタジアムを訪れ、「まだ考えています。早期結論? それは当然(頭に)あります」としたが、リミットは「考えていない」と続け、熟考する姿勢を強調した。
都内のホテルで行われた巨人との初交渉では、条件面に加えて環境面など話題は多岐にわたったようだ。丸自身も疑問点をぶつけ「いろいろ誠意を持ってお話ししていただいたし、よりプレーに専念できるようにサポートできる態勢を整えると言っていただきました」と明かした。
同席した原監督からは「ジャイアンツに新しい血を入れてくれ。カープでやってきた、いいものをジャイアンツに持ち込んでやってもらいたい」と熱い言葉で口説かれた。
心に響いたかと問われ「そういうことを言われてうれしいですけど」。殺し文句に悩みはより深まったようだ。
3球団との交渉を終えて「(材料は)ある程度はそろったのかなと思います。(決め手は)難しい。どの選択においても、いろんな考えというか、いろんな方向性があると思うし」と、悩める心境を吐露。今後は家族ともじっくり相談しながら、納得の結論を導き出す。 (杉原史恭)