孤独な支配者   作:栗の原
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激動の日に

ペロロンチーノの頭がグルグルと混乱していた。

 

濁った水の中に更に絵の具を混ぜたような、不快さと困惑に包まれ、目的も無く ただ歩く。

 

どれぐらい時間が経っただろうか。

一時間、それとも二時間。

ペロロンチーノが思うほど時間は経っていないだろうが、それぐらい経ったのかも知れない。

 

ペロロンチーノは歩く。

止まりたくなかったからだ。

 

止まってしまえば、先程のモモンガの事を思い出してしまいそうで恐ろしかった。

 

「こんなの、あんまりですよ。……モモンガさん。」

ペロロンチーノは呻く。

 

本当はこれがペロロンチーノに対するドッキリで、皆が一口噛んでいるのだ。実際、今までもドッキリを仕掛けられたことは沢山あるのだから。

 

そう思って、小さな笑いが漏れたペロロンチーノだったが、自分のやけに冷静な部分が、淡い考えを否定する。

 

ドッキリの為だけに、ここまでするか?

モモンガさんのは演技じゃないだろ?

全て現実の話だ。そうだろ?ペロロンチーノ。

 

『認めろ』と何かが叫ぶ。

 

ペロロンチーノは、何かを払いのけるように頭を振る。

 

何を認めろというのか。

モモンガさんがアインズと名乗ること?

いや、違う。

 

ペロロンチーノの友人 モモンガがいなくなってしまった事実を。

 

「クソっ――。」

 

ペロロンチーノは感情のまま、拳を壁に叩きつけた。

 

壁は拳の大きさに砕け、亀裂が走る。

ガラガラと破片が床に落ちる様を眺めながら、ペロロンチーノはあることに気付く。

 

痛みが無いのだ。

 

これだけの勢いで壁を殴れば、拳を痛めるどころの話ではない。

骨が砕け、肉に刺さるはずだ。ペロロンチーノが見たこともないような大きさに膨れ上がり、痛みが走るはずだ。

 

ペロロンチーノは自分の肉体を眺める。

 

ゲームで作り上げた外装、そのままだ。

低位の攻撃の一切を無効化するスキルがあったが、それが理由だろうか。

 

『精神も悪魔化したってことですかね?』

 

ふいに、ペロロンチーノの脳内にウルベルトの言葉が過る。

 

なら、自分は?

バードマンであるペロロンチーノの感情はどうなってしまうのだろうか。

 

「―――っ。」

ペロロンチーノは足元の破片を蹴り上げると再び歩き始める。

 

止まるな。歩き続けろ。

ペロロンチーノはそれだけを自分に言い聞かせる。

 

何かの冗談であれば良いと、あるはずも無い希望にすがりながらペロロンチーノは歩き続けた。

 

 

しばらく歩き続けていると、ペロロンチーノの鋭敏な感覚が何かを捉えた。

 

ペロロンチーノがピタリと止まるとその人物も同じように止まる。

一定の距離を保ちつつ、壁に身を隠すように後をつけてくるのだ。

 

「俺に何かようか?シャルティア。」

 

振り向かず、ペロロンチーノが問う。

問いかけられたシャルティアはビクッと体を強張らせ、ゆっくりと壁から現れた。

 

モジモジと指を絡めて、上目遣いに見上げてくるシャルティアは恐る恐る口を開いた。

「ペロロンチーノ様、ようこそ第一階層に。」

「一階層?」

 

シャルティアの言葉にペロロンチーノは初めて気付く。

九階層から適当に転移し、何も考えずに歩き続けて、いつの間にか第一階層にまで来ていたらしい。

 

シャルティアは小走りでペロロンチーノの一歩後ろまで駆け寄る。

従者の態度にペロロンチーノは寂しさを覚える。

シャルティアに悪気は無いのだろうが、その態度が先程のモモンガとアインズとの差異を感じさせるようで、ペロロンチーノは顔を歪めた。

 

「ペロロンチーノ様?」

「なんでも無い。」

 

ペロロンチーノはそう言うと歩き始める。

だが、シャルティアが付いてきていることに気付き、立ち止まる。

 

「なんで付いてくるんだ?」

シャルティアは体を震わす。

「…ペロロンチーノ様に御付きの者がいらっしゃらないようでしたので。」

緊張しているのか、いつもの口調を忘れ、シャルティアは必死に言葉を発する。

 

なんとなくだが、ペロロンチーノがシャルティアにどう言おうが、このまま付いてくるだろうと思えた。

「はあ…、好きにしたら?」

ペロロンチーノはシャルティアを無視し、羽根を広げる。

 

一気に置いていってやる。

付いて来られるのなら来てみろ とペロロンチーノはナザリックへの入り口へと飛び立った。

 

 

 

 

 

不思議なものだ。

羽根を使い飛んだ経験なんてペロロンチーノには無い。

 

だが、いままでそれで飛んでいたかのように羽根を動かすことが出来た。

簡単だった。指を曲げるかのように、当たり前に出来るのだ。

 

 

「ほら…やっぱり、現実じゃないか。」

ペロロンチーノは広がる草原を見て、片手で顔を覆った。

 

そのまま羽根を休めることなく、ただ上空へと向かう。

 

冷たい夜風が頬へと刺さる。

人間であれば、耐えられないような寒さも、バードマンには関係ないようだ。

 

バフンと音を立てて、雲を突き抜ける。

雲を越え、更に上空を目指す。

 

爽快だった。

 

かなりのスピードが出ていた為か、一瞬で過ぎる光景が嫌なことを全て忘れさせてくれるようで、心地よかった。

顔を向けると、月が近いことに気付く。

 

「キレイだな…。」

ペロロンチーノは呟く。

月の美しさに見とれていると、ようやくシャルティアが追い付いたようだ。

 

「月も美しいとは思いんすが、この世で一番美しいのはペロロンチーノ様でありんす。」

当然だと言わんばかりのシャルティアにペロロンチーノは苦笑する。

 

成人男性を掴まえて、美しいとは。出来れば格好いいと言ってくれたほうが良いのだが、シャルティアの賛辞の仕方に一々ツッコミを入れてもしょうがないだろう。

 

「なあ、シャルティア。」

「はい、なんでありんしょう?」

 

ペロロンチーノは月を見上げたまま呟く。

 

「アインズ、……いやモモンガさんについてどう思う?」

ペロロンチーノは言いながら月に向かって手を伸ばした。

何かを捕まえるように、何かを取り戻すように、掌を伸ばす。

 

「ア―…モモンガ様はペロロンチーノ様の一番の御友人でありんす。」

「はははっ……友人か。そのときの記憶が無かったとしても、そう言えるか?」

ペロロンチーノは自嘲気味に笑う。

 

ペロロンチーノの手は、ただ空を切り割いただけだった。

手を伸ばしても届かない。

モモンガもこんな気持ちだったのだろうか。

 

手を戻し、顔を覆うペロロンチーノにシャルティアの声がかかる。

「記憶が重要でありんしょうか?」

シャルティアはそう言って 顎に指を当て、小首を傾げる。

「えっ?」

思ってもいなかった返答にペロロンチーノは戸惑う。

「いや、だってさ、友達だった頃の記憶がモモンガさんには無いんだよ?」

わたわたと慌てて状況を説明するペロロンチーノをシャルティアは愛おしそうに眺め、口を開いた。

 

「たとえ、そうだとしても。モモンガ様とペロロンチーノ様が御友人だった事実は変えられないのではありんせんか?」

ふふふ、と笑うシャルティアの言葉に、ペロロンチーノの顎が落ちた。

 

そして、急に笑いが込み上げてきた。

 

「ははははははははははっ!」

フルフルと震える手で、シャルティアを抱き締め、ペロロンチーノは言う。

「お前の言う通りだ。シャルティア、ありがとう。」

シャルティアは答えるようにペロロンチーノと抱き合う。

 

 

ペロロンチーノは笑う。

そうだ。何を迷うことがあったのだろうか。

モモンガが何者になろうと、モモンガは友人だ。

何も変わらない。

 

そこはアインズだって言っていたじゃないか。

『どう思おうが、事実は変えられない』と。

 

なら、ペロロンチーノとモモンガが友人なのも変えられない事実。

たとえ、アインズが否定しようとも変えられないのだ。

 

「ありがとう、シャルティア。大好きだ。」

「あぁ、ペロロンチーノ様っ!!」

突然の愛の告白にシャルティアの頬がアンデッドだというのに赤く染まる。

息が荒いのも気のせいではないだろう。現に太股を擦り合わせ、ねだるようにペロロンチーノを見上げてくる。

 

「…シ、シャルティア?」

「ああ、私はここで初めてを迎えるのでありんすね。」

「はい?」

 

ペロロンチーノは首を傾げる。

おかしい。そんなピンク色の雰囲気では無かったはずだ。

確かに、さっきまでは死にそうなほど苦しみ、悩んでいたのだから。

 

ペロロンチーノにはそんなつもりは毛頭無かったのだが、シャルティアを焚き付けたらしい。

男として、責任を取らなければ―という風な言い訳が無数に浮かぶ。

 

しかし、さすがのペロロンチーノもこんな場所で事を行う気は無かった。

外、ましては空中だ。

それに今は異常事態なのだ。

ペロロンチーノの下半身では無く、アインズ・ウール・ゴウンの異常なのだ。

 

とてつもなくエロイ雰囲気を醸し出すシャルティアを抱いたまま、地上へと降り立つ。

 

「とりあえず、それは今度な。」

「はい!」

シャルティアの頭を撫でてやると嬉しそうに微笑む。

 

ペロロンチーノはもう一度、月を眺めた。

地上に降りた為、月は更に遠く見える。

 

だが、確実にそこにあるのだ。

ペロロンチーノは手を伸ばし、月を握り絞める。

 

月が完全に拳に隠れようとも、その光はペロロンチーノを照らす。勘違いだとは分かるが、拳が神聖な光を持ったような気がしてくるのだから不思議なものだ。

 

 

 

きっと、ぶくぶく茶釜が言うように、もう一度指輪を使いアインズを消してしまうのが一番手っ取り早いのだろう。

だが、それで良いのだろうか。

ウルベルトが言ったように、それはこちら側の都合のように思えたのだ。

 

しかし、モモンガがアインズのままで良いとは思わない。

 

また一緒に笑える日を願って、ペロロンチーノは拳を強く握り絞めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「最悪だよ、もう。」

ぶくぶく茶釜は、寝室の扉を閉めて溜め息を吐いた。

耳を澄まし、扉の向こうにいたメイドが退室したのを確認する。

 

重い体をなんとか部屋まで運んだというのに、メイドとの面倒なやり取りに気が滅入る。

部屋仕えだか なんだか知らないが、自室ぐらいは遠慮して欲しいものだ。

 

ズリズリと体を動かし、真っ直ぐベッドへと向かう。

もう何も考えたくは無い。

モモンガの事も、これからの事も。今はどうでもいい。

 

ぶくぶく茶釜は、動かしていた足をふいに止める。

このまま、ベッドに潜り込もうと考えていたのだが、部屋に飾られた姿見に写った異形の姿に目を覆いたくなる。

 

卑猥な形の粘着質なピンクの異形。

ぶくぶく茶釜が作り上げた―そのままの姿だ。

 

「ほんと…あり得ない。」

ぶくぶく茶釜は触手をグニグニと伸ばし、鏡に触れる。

冷やりとした感触もぶくぶく茶釜の体温によって中和されていく。

 

ぶくぶく茶釜は、鏡に写った自分の姿を眺める。

 

醜い体だ。

 

リアルでは、取り立てて美人という訳ではなかった。

だが、それなりに整った顔立ちだとは思っていたし、体重だって適正よりちょっと下だ。

声に変化が出ないように、日常生活にも常に気を配っていた。

 

声優という職業を抜きにしても、それなりに異性にモテたし、胸だってそれなり、くびれだってあった。

生まれもった物を磨き上げてきた。

女らしく生きていたのだ。

あんな世界でも努力して夢を叶えたのに―

 

 

それが今や、この姿だ。

 

「はははははっ……。」

 

ぶくぶく茶釜は乾いた声で笑いだす。

 

「こんなのって、あんまりだよ……。」

顔を覆い、呟く。

 

何が、アインズだ。

何が、異世界だ。

 

悪い夢であって欲しい。今でもそう願ってしまう。

 

 

ぶくぶく茶釜は伸ばしたままの触手を振るう。

粉々に砕けた鏡の破片が飛び、四散する。

 

小さく砕けた鏡に、ぶくぶく茶釜が写し出された。

 

たった一つでも良かった。

どんな小さい鏡でも、人間の姿を写してくれたなら気も晴れた。

だが、形や大きさを変えようとも写し出す像は変わらない。

 

ただ反射するものを写すだけだ。

 

 

 

ぶくぶく茶釜は、のろのろとベッドへと這いずり、身を任せる。

 

スライムの顔には何も浮かばないが、視界があるのだから、目は存在するのだろう。

閉じていれば、その間だけでも、見たくない物を見ないで済む。

 

ピンク色の粘体の化物を。

 

 

もし、この場にやまいこが来ていたら、彼女ならどうしただろうか。

 

やまいこだって似たようなものだ。

人からかけ離れた化物―醜い半魔巨人(ネフィリム)

やまいこならぶくぶく茶釜の気持ちを理解してくれただろう。

 

この場にいない人物を思っても仕方がないのは分かっている。だが、隣にいて欲しかった。

大丈夫だと言って欲しかった。

ただ、それだけで良いのだ。

 

 

ぶくぶく茶釜は体を畳むようにして縮こまる。

 

「―ここが本当に異世界だとしても…絶対帰ってやる…。」

ぶくぶく茶釜は、泣きながら眠りについた。

 

目が覚めたら、あの終わった世界に戻れるように希望を込めて――

 

 

 

 

 

 

ウルベルトは第七階層を歩く。

追従するのは、階層守護者のデミウルゴスとその親衛隊。更に選りすぐりのシモベを引き連れ、七階層を巡回する。

 

禍々しい外見の悪魔を連れて歩く様は、正に支配者。

無数の悪魔を従えたウルベルトは感嘆の息を吐く。

 

「…すばらしい。」

ウルベルトの声に、デミウルゴスの口角が上がる。

顔には出ていないが、コキュートスであればデミウルゴスが浮かれていると直ぐに気づいただろう。

 

チラリとウルベルトを確認するが、幸いなことに気付いてないようだ。

デミウルゴスは気を引き締め直すと、歩き始めたウルベルトへと続いた。

 

 

ウルベルトは赤熱神殿へと着くとデミウルゴス以外のシモベを下がらせた。

回りにデミウルゴス以外のシモベがいないことを確認し、ウルベルトは口を開いた。

「さて、お前に聞きたいことがあるんだが。」

「私に答えられることであれば何でもお答え致します。」

「モモンガさんのことだ。アルベドからどんな説明があったか教えろ。」

「かしこまりました。」

デミウルゴスは深く一礼すると、見聞きした全てをウルベルトに伝えた。

 

ウルベルトは、デミウルゴスの話に目を見開いた。

「アルベドは確かにそう言ったんだな?」

「はい。はっきりと''罰を受けるべき者は他にいる''と言いました。」

 

ウルベルトは内心で毒を吐いた。

 

「確定だな…。」

 

アルベドが敵意を抱いているのは分かっていたことだが、それを隠すつもりは毛頭無いようだ。

アルベドは罰を与えるつもりでいるのだろう。

アインズ以外の至高の存在に。

 

その為なら、どのような手でも使うだろう。悪魔というものは、そういう生き物だ。

 

 

アウラやマーレはアルベドの言葉の裏にある思惑に気付いてはいないだろう。

ただ、アインズが受けるべき罪ではないと納得したことも分かっている。

 

気付いたのは、デミウルゴスただ一人だ。

 

「ウルベルト様、御命令を。」

デミウルゴスはウルベルトを見つめる。

目は閉じられているため伺いづらいが、言葉にははっきりとしたアルベドへの敵意がある。

命令さえ与えられれば、即座にアルベドを殺しに行くのだろう。

 

「それは早計だ、デミウルゴス。」

ウルベルトは、デミウルゴスの忠義に喜びつつ口を開いた。

「お前ではアルベドに勝てないだろう?」

デミウルゴスは直接戦闘には向かない。

例え一対一の状況を作り出せたとしてもアルベドには勝てない。

わかりきっていることだ。

 

デミウルゴスはウルベルトを真っ直ぐに見つめた。

「…確かにウルベルト様の仰る通りでございます。しかしながら、直接戦闘以外にやりようはあるかと。」

「ほう…。」

ウルベルトは自分で造り上げた最高のシモベに感嘆を吐く。

 

デミウルゴスはアルベドを許せないのだろう。

不敬だとわかっていての返答から、デミウルゴスの意思の強さが表れている。

 

最高の知能を持つデミウルゴスならば、アルベドを殺せないまでも無力化させることが出来るかもしれない。

そうでなくとも、良い案を出せるという確信はあった。

 

数の利はこちらにある。

 

アルベドがウルベルト達を殺そうとしたとしても、こちらには守護者たちが付いている。

装備は格段と落ちるが、数で押せばアルベドぐらい打ち滅すことが出来るだろう。

 

安全策を取るなら、直ぐにでもアルベドを殺すべきだ。

ウルベルトは冷ややかに判断する。

 

 

しかし、そう出来ない懸念があった。

アインズはアルベドを信頼しているようだった。

 

もし、ウルベルトがアルベドを殺せば、アインズはどう思うのか。

 

諸々、探る必要があるようだ。

 

「…そうだな。アルベドの事を踏まえて、お前に頼みたいことがある。」

「はい。なんなりと御命じ下さい。」

「そうだな、まずは―」

 

 

ウルベルトの唇が邪悪にめくれ上がり、これからの計画をその長い舌に乗せた。

 

 

 

 

 

 

たっち・みーは一人残った部屋で目を閉じた。

だらしなく体を椅子に預け、溜め息を吐く。

 

ただ息を吸い、吐くことを繰り返す。

 

そうしなければ何かが破裂しそうだったからだ。

 

「モモンガさんは私達を憎んでいたのだろうか…。」

吐き出した言葉に返答するものは誰もいない。

たっち・みーはもう一度、息を吸い込んだ。

 

 

アインズからは何も感じられなかった。

怒りも悲しみも、他の感情だってない。

あのぶくぶく茶釜ですら、感情的になったというのに―アインズからはそう言った人間らしい感情を全く感じなかった。

 

「種族的な違いもあるだろうな…。」

 

ウルベルトは感情の起伏が少ないと言っていた。

そうであれば、アンデッドとなったアインズにもその考えが適応出来るのではないだろうか。

 

何にせよ、時間はあまり無い。

 

「モモンガさんと動き始めたNPCと…。それから、外部の調査か。」

 

セバス達の調べで人間が生活していることがわかった。

その村を調べてみる必要もあるだろう。

 

ただ、今は。今だけは――

 

 

たっち・みーは呟く。

かつてのモモンガへと向けて―。

 

 

 

 







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