全日本実業団対抗女子駅伝は25日、宮城県松島町文化観光交流館前から弘進ゴムアスリートパーク仙台までの6区間42・195キロで行われ、パナソニックが2時間15分22秒で連覇。2位には天満屋、3位にはダイハツが入った。
創業100年イヤーに連覇を達成した。パナソニックのアンカーで18歳のルーキー、森磨皓(ましろ)は「会社に、みんなに恩返ししたい気持ちで走った。今年は真のゴールテープを切れた」と満面の笑み。昨年は1位チームのドーピング違反で繰り上げ優勝。今年は念願の1着ゴールを果たした。
3本柱が平均年齢20・7歳のチームで連覇を支えた。昨年に引き続き1区で区間賞を獲得した森田香織(23)が流れをつくり、3区の渡辺菜々美(19)、5区の堀優花(22)も昨年と区間は異なるが2年連続の区間賞。
今年のアジア大会(ジャカルタ)に1万メートルで出場したエース堀はレース前から区間賞宣言。「自分の使命は後ろの選手との差を広げること」。たすきを受け取ったときは10秒だった後続との差を1分6秒に広げて区間新記録もマークした。
連覇を成し遂げて安養寺(あんようじ)俊隆監督(53)は「1カ月前はまだまだ、という状態だった。逆に最後まで緊張感を持てたのが良かった。よくやってくれた」と目を細めた。 (広瀬美咲)