仰天の背番号変更だ。巨人・原辰徳監督(60)が25日、菅野の背番号を「19」から球団のエース番号「18」へ変更することを明かした。
2年連続沢村賞を獲得した絶対エース。その代名詞、背番号が変わる。原監督は「ジャイアンツの長い歴史の中で、監督ではあるけれどもOBの立場でもね。やはり18番の重さというものは感じております」とエース番号を重視。菅野にさらなる重責を背負わせる。
そうそうたる面々が背負ってきた。半世紀で「18」を付けたのは藤田元司、堀内恒夫、桑田真澄、杉内俊哉の4人だけ。今季限りで杉内が引退して空き番号となった。
変更を告げられた菅野の反応は、謙虚だったという。指揮官はその時のやりとりを「いいんでしょうか? というところじゃないでしょうか。分かりましたということです」と振り返った。
もちろん、開幕投手を任せる。この日、自宅のある東京都目黒区内で開かれたマラソン大会「目黒シティラン」のスターターを務めた。そこで、12球団最速で開幕投手を公表した。
「宮本(投手総合コーチ)、水野(投手コーチ)、私の中では決めています」。3・29日の広島戦(マツダ)。順調にマウンドに上がれば2年連続5度目で、球団では上原浩治の7度、斎藤雅樹と堀内恒夫の6度に続く名誉。「18」の系譜を継ぐニュー・菅野で、第3次原政権が開幕する。(川本光憲)