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水まわり工事、粗利3割超え
独立系総合リフォーム店で2017年度に最も売り上げたのがニッカホーム(愛知県名古屋市)だ。2位以下に4倍の差をつけて、しかも同社として初めて300億円を達成した秘密は、創業時から一貫した水まわりリフォームの徹底追求にあった。
ニッカホームの店舗
4業態を展開
現在同社はリフォームを内容に応じて4つに細分化して業態を展開している。具体的には、水まわり設備機器のリフォームを行う「ニッカホーム」を70店舗、大型リフォームの「マニカホーム」4店舗、給湯器の「大問屋」31店舗、「ニッカホーム不動産」4店舗を運営しており、前期はそのいずれも好調だった。
事業の主力は「ニッカホーム」で、売り上げの大半が同業態だ。ビジネスモデルは明快で、人口15万人程度のエリアにメニュー型チラシを配布し、顧客から得た反響に対してリフォームを提案していくというものだ。
表裏併せて80種類以上の価格を掲載し、安さをPR
同社の強さは「地域一番」の価格で住設機器を提供できる安さにある。それは既存店のエリアでも、新規に出店したエリアでも徹底されている。
一般的に低価格で商品を提供すると粗利は下がる。しかし、同社は「地域一番」の安さでありながら、粗利率が30~35%確保できている。
中間コストを削減では、なぜ商品を安く提供できているのか。西田裕久社長は理由を2つ挙げた。
「1つは300億円売るスケールメリット。この規模で流通会社に交渉しますので、当然、他社の仕入れよりもはるかに安く仕入れられます。そして2つ目が営業マンによる、提案と施工管理の一気通貫サービス。ある程度規模のある地域の工務店では設計、積算、現場管理など縦割りでさまざまな人材が1件の工事に関わりますが、当社は、営業マン1人で完結させます」
1案件に加わる人材が少なければ人件費は削減できる。同社は、西田社長が「中間コスト」と呼ぶこの費用の削減に取り組んできた。
「創業時から、他のビジネスによそ見をせずに水まわりリフォームの質を高めてきた。そうすると、どうやればお客さまに安く提供しつつ粗利を確保できるかが見えてくる。それを愚直に追求してきた結果なんです」(西田社長)
西田裕久社長に聞く未来展望
脅威は家電量販店
――今や水まわりは総合リフォーム店だけでなく異業種も手がけ、非常に安く提供しています。
確かに商品そのものは安い。ですが、例えばその工事に付随する床や壁の材料や工事については、異業種の方々はまだまだ低コストにできていない。トータルではまだ私どもの方が安くできていると考えます。さらに、異業種の店舗では、現場に立つスタッフもリフォーム知識がまだまだ少ない。そこはリフォーム専業店の強みを出せていけるんです。
――ではライバルはいないと。
現時点では、ですね。ただ、今後については、家電量販店が脅威だと思っています。リフォームに関心のない層も来店するので、潜在ニーズの掘り起こしを進められるからです。その集客力の高さに、先ほど指摘したリフォーム知識が積み重なっていけば、私どもの優位性が失われます。
それともう1つ。リフォームというのはけっこう地域特性があって、全国一律のサービスだけではあまり好評を得られません。しかし今後、家電量販店各店舗が地域に根ざしたサービスを提供するようになるとしたら、手ごわい相手になると感じています。
建設業であってはならない
――今期の業績見通しは。
今年もプラス成長です。前期比11%増の345億円です。店舗も増えていますよ。
―― その先はどのような発展を考えていますか。
今すぐこれというのはありません。しかし、これまでアプローチできていなかったユーザーにどう訴求していくかにかかっていると感じています。現在チラシ反響による集客がほとんどですが、一般新聞の購読者も減少していますので、集客をその外側に求めなければならない。方法としてウェブなのか、どうPRしていくか、これは大きな課題です。
――他の事業者も同様の課題を抱えています。
持論ですが、私どもは「建設業であってはならない」と考えています。建設業として自社を考え
ている範囲では新しい発想は生まれません。
ですから、これまでとは全く違った新しい発想が必要になると思うんですね。それをどう求めるかはまだ決まっていません。しかし、数年以内に必ず始めないといけない、転換点に差し掛かっていると考えています。
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