広瀬隆雄

これ読んで（インフルエンサーになんか、なるもんじゃないな）とあなたが感じるなら、インフルエンサーは向いてないと思います。

SNSは「大衆現象」なのであり、それが名もなき群衆によって駆動されている以上、群衆はかならずキモチを翻します。

このようなことは、過去に何度もありました。実際、ドットコムブームの終わりの頃は、シリコンバレーは庶民からの妬み、やっかみ、ヘイトと戦っていました。昨日のヒーローは今日の裏切り者…そして大衆は昨日のヒーローを「血祭に上げる」ことを望みます。

FAANGが憧れの対象から憎悪の対象になっているということ……最近、株価評価がゲッソリ剥げてきているということ……これらはそれらの企業が成熟し、圧倒的な市場支配力を持ってきたこと、そしてその結果人々はそれを恨み始めていることを意味します。

はあちゅうは自分にヘイターが湧いていることに心を痛めているかもしれないけど、それは避けられない。フォロワーは「成功の匂い」「お金の匂い」を嗅ぎ付けて、それに対してヘイトの気持ちを表明しているわけだから、（なぜ自分が嫌われないといけないの？）と思う方が間違っている。

フェイスブックやグーグルのようなプラットフォーム企業が恨まれる次に来るものは、その延長線上にあるインフルエンサーが恨まれるということです。「はあちゅうヘイター」とか「イケダハヤト・ヘイター」とかがそれ。

ところが「ツイッター・ヘイター」は、あまり居ない（笑） これはどうしてか？　といえば、ツイッターの売上高を他の銘柄と比べればすぐわかる。ツイッターは儲かってない。つまり「格差のenabler」の役目を果たしていないのです。だから逆恨みされることもない。

「フェイスブック・ヘイター」「グーグル・ヘイター」「アマゾン・ヘイター」などが、いまアメリカに続々増えています。

ウチのワイフは「フェイスブック・ヘイター」です。まいにち1回、ザッカーバーグの悪口を言わないときがすまない。

ただツイッター「だけ」をやっていたら、アテンションをおカネに換えることはむずかしいです。それがしやすい、別のSNSもやらないと。

その意味では「フォロー」と「フォロワー」の適切な比率は3:100くらいだと思う。

これに対して、たんにツイッターで時間をムダに消費している人は「フォロー」数は多いけど、自分がフォローされている数はすくないです。 言い換えると「フォロー」数は「自分の貴重な時間をムダに消費していることの尺度」と捉えるべき。

おなじ「ツイッターやっている」と言う場合でも、たんに時間をムダに消費している人と、ツイートすることで「私有財産をふやしている」人の二種類に分類できます。「私有財産をふやしている」人は、フォロワー数がどんどん増えています。

もちろんアテンションを獲得するにあたり個人が払う犠牲ないしはコストはタダではありません。これはお給料をもらうため満員電車に乗り通勤するのと同じ。「見返り＞コスト」の数式が成り立てば、プライバシーや中傷があっても「それはやる価値がある！」という結論になりますhttps://twitter.com/iwa05/status/1066707693065269249 …