『WUG』にしても『薄暮』にしても、結局僕は作品に「希望」を載せる。
作ってる最中に「こんなの嘘っぱちだよなぁ・・・」と何度も思いながら。
「リトル・チャレンジャー」の作詞をしてる時も、「信じあえる仲間がそこにいるから」なんて書いた瞬間、
「俺にはいねぇよ」
と、思わず呟いた。
でも、まぁそういう商売だから。
アニメを使って「この世には夢も希望もありませーん」と、語る意味はない。
この業界にはもう20年も夢も希望もないけれど、そんなの作品に込めて、観たいか?
「言いたいことは作品に込めろ!」というのは、原則できないんです。
商売だから。
アニメで「言いたいこと」は言ってはいけないんです。
「言わなきゃいけないこと」を、言うだけなんです。
不自由な仕事だ。