良く武田鉄矢やさだまさしは性格が悪い!と言われるが、それが彼らの仕事には何にも影響しない。
当たり前だ。
彼らは性格を売りにしている訳ではないからだ。
アイドルは若干ニュアンスが違ってくるが、基本同じだ。
ステージで輝く姿こそが大事だ。
犯罪や不倫やらをやらかしたら、さすがにその言動が非難されてもしょうがないだろう。
しかし「普通」の感覚では、性格がことさらに問題にされることはない。
自分をさらけ出して商売をするタレント・役者でさえ、世間では常識的にこういう受け止められ方をする。
しかし、タレントのみならず、本来裏方である監督やクリエイターにまで、「性格」の審査をするバカどもがいる。
それがアニメだ。
なぜそんなに作り手の性格を知りたいの?と言えば、もうそりゃ、
「アニメの観すぎだから」
と、言わざるを得ない。
アニメが善悪を単純化しすぎるから、観ている方も単純化され、「善でなきゃ悪!性格が悪なら作ってるものも悪!悪は滅ぼすしかないのじゃ!」という、極めて幼稚な判断をしてしまう。
「アニメを観ることは幼稚」という、オタクが最も嫌がる言説は、このように簡単に証明ができてしまう。
彼ら自身があからさまに証明しているのだ。
お前らが性格だ、人間性だと非常識に騒ぐ限り、「アニメを観ることは幼稚」のイメージは永遠に世間から払拭できないだろう。
自業自得。
まぁ僕は、もうオタクを直接攻撃しているから、仕方ないところもある。
しかし僕だけならまだしも、たつき監督にまで嫌悪の目が向けられている。
もう世も末だ。この業界狂っている。
「作品を観ず性格を見る」という風潮がなくならない限り、アニメへの偏見はなくならないし、更にはクリエイターの機会喪失にもなっているから、業界全体の衰退は避けられないだろう。
すべては「アニメを観ることは幼稚」だからだ。