プロローグ
俺の名前は
なぜレスバトルをしたかと言うと俺の大好きな小説家がパクリ疑惑で貶められたからだ。検証を見てもたしかにパクリなのだがそんなものはどうでも良い。ネット小説においては面白いが正義なのだ。
だから自演で検証者をイラつかせて自演自爆させてやったぜ。こちらが自演をしてた? 正義はなにをもして良いんだぜ知らないのか?
とは言え完全に遅刻だ。横断歩道まで行ってたら完全に間に合わない、ここは道路を渡ってショートカットだ。車が来ようが関係なぜ、なぜなら歩行者は交通弱者、法律という絶対武装で守られているから車はどんな状態でも止まるしかないのだ。
「ははは、轢けるものなら轢いてみろ」
それが、俺のこの世での最後の言葉だった。
◆◇◆◇◆
俺の名前は
軽快な流行歌が流れる作業場で俺は配達先の荷物をトラックに積んでいた。
ベルトコンベアーを流れる荷物の住所を番号で判断して自分のトラックへと続くローラーへ引き入れ、それをトラックに積んだらまた引き入れるの繰り返しで俺の4tトラックがAM8時ころには満載になる。
俺の配達先はデパートだけなので個人宅配送ではないので比較的楽だ。とは言え、出きるだけ早く配達しなければ遅いと嫌な顔をされてしまうのだが、そこはコミュ力でカバーするのだ。
その時、時間指定の荷物を上司が持ってきた。上司が持ってくるということはガチで急いでいるものだ。通常の時間配達ではあり得ない時間を指定してくる。8時半か。ほぼデパートに到着時間と同じだ渋滞したらアウトの時間指定を受けるなよと心のなかでは文句を言うものの、俺はそれをほとんどパンパンになった荷台に積み込み、更に貴重品を積み込むと西敵デパートへと急いだ。
俺はたしかに焦っていた。だけどうちの会社は道交法に厳しく法廷速度を越えたら始末書を書かせるし、最悪ドライバーを下ろされる。だから事故などもってのほかなのだ。
しかし、学生が急に歩道のガードレールを飛び越えて道路に飛び出した。急ブレーキを踏んだが間に合わない。40Kmで走る車の制動距離は9mであるが実際に危険を感じてから止まるまでの停止距離は20mにおよぶ。しかもそれは普通の乗用車で荷物を満載したトラックなら制動距離は更に伸びる。
”ドゴン”
鈍い音が車内に響き渡り俺は目の前が真っ暗になった。やっちまった。自殺か? それともただのバカなのか。法律は権利を守るが自分の身を守ってはくれないんだぞ。
こんな飛び出しでも100%自動車側が悪くなるのが日本の法律だ。
とは言え、そんなことを考えていても仕方ない。轢いた人の救助をしなければ俺はさらに罪を科せられる。救助へ向かうため俺はエンジンを止めトラックを飛び降りる。しかし、そこはろくな舗装もされていない砂道で、周りは木々が生い茂る森だった。
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