【首都スポ】[大学サッカー]東洋大インカレ初出場 坂本、同点千金ゴール2018年11月25日 紙面から
◇関東大学リーグ1部最終第22節 東洋大2-2国士舘大第92回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は24日、各地で最終第22節第1日の1部5試合、2部6試合を行い、1部では東洋大が2-2で国士舘大と引き分けて勝ち点30とし、得失点差で初の全日本大学選手権(インカレ、12月・関東各地)出場権を獲得した。2-1で順大に競り勝った流通経大は得失点差で東洋大に及ばず、連覇を目指したインカレの出場権を逃した。2部では、立正大が初の1部昇格を決めた。最終節最終日は25日、1部の早大-法大に引き続き、表彰式と閉会式が味の素フィールド西が丘で行われる。
J2山形への来季加入が内定している、エースが崖っぷちで真価を見せつけた。終盤に差しかかろうとしていた後半36分に東洋大の坂元達裕(4年・前橋育英)が起死回生の同点ゴール。右からの折り返しに飛び込み、左足で合わせた。 「いつもは(得点しても)そんなに喜ぶタイプではありません」というレフティーが千金の一発に歓喜をあらわにした。ベンチに駆け寄り、味方からの手荒い祝福を全身で受け止めた。 1-0から1-2に逆転された後、古川毅監督の指示によって、MFからFWへとポジションを上げていた。ビハインドを負った場合の緊急オプションだったが、指揮官の期待に背番号10が見事に応えた。 「自分が点を取ってインカレ出場を決めたいという思いが強かったんです」 その意気込みを結実させた大黒柱は、「自分の力で何かをなし遂げたことがこれまではなかったので、(それができて)本当に良かったです。間違いなく、大学の4年間で一番うれしいゴールです」と心から喜び、涙を流した。追いつけずに敗れていたら、自身にとっての大学サッカーが終焉(しゅうえん)を迎えるところだったが、かろうじて生き延びた。 シーズン前にチームとして掲げた、タイトル奪取の目標を集大成となるインカレで達成したい。個人的には、高3時の全国高校選手権で準Vに甘んじた、無念さを晴らす舞台でもあるのがインカレだ。「準優勝で終わった(高校時代の)悔しさがあるので、大学では何としてでも自分が結果を残して全国優勝したいです」と、初出場日本一の快挙を狙う。 (関孝伸) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。
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