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【プロ野球】

原監督、勝負師とパパの2人の丸くどく

2018年11月25日 紙面から

参拝に参列しナインと談笑する広島・丸(中央)=広島・護国神社で(飯室逸平撮影)

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 巨人は24日、広島からFA宣言した丸佳浩外野手(29)と東京都内のホテルで初めて入団交渉した。同席した原辰徳監督(60)は、高卒で地元・千葉を飛び出し、広島で家庭を築いた子煩悩バットマンへ最大級の配慮。破格の条件提示だけでなく、家庭生活への不安解消のために時間を割いたことを明かした。

 「彼は18歳で広島に行って、家族もでき、子どもさんもできた。その中で、もし東京に…。そうなったときは、という不安は当然ある。そういう話も当然出ましたね。その中でのお話は私はしっかりできたと思います」

 悩みに寄り添った。獲得調査の段階から、長男の小学校選びを控える丸家の事情を把握していた。学校の数が多い東京であれば、その選択肢は広がる。席上では「勝負師・丸」と、「パパ・丸」の2人を口説いた。

 5年総額35億円超と破格の条件を用意。広島の4年を越える契約年数に、倍以上の資金を確保した。そこに、日本ハムからFA宣言した小笠原(現中日2軍監督)を口説いた2006年オフ以来となる交渉同席で誠意も示した。

 是が非でも獲得したい。丸は打率3割超をマークし、39本塁打。その打撃だけでなく、外野で6年連続ゴールデングラブ賞も獲得している。内野手は米パドレスで今季20本塁打をマークしたビヤヌエバ、オリックスを退団する中島と次々に獲得。西武からFA宣言した炭谷の加入も決まった。続く最大、最強の補強ピースが、今季も固定できずに終わった中堅の「丸」なのだ。

 「あとは吉報というか、彼の答えというのを待つという立場」と一発交渉を示唆した原監督。「パパ・丸」のハートは大きく揺さぶったはずだ。 (川本光憲)

(金額は推定)

 

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