介護派遣では、高時給、残業な、仕事がすぐ見つかるといったメリットがありますが、それなりにデメリットも存在します。
メリットのみを見て介護派遣を始めると「こんなはずじゃなかった…」と後悔するかもしれません。
良い面、悪い面を十分理解し、働くことが大切です。
そこでこの記事は、介護派遣のメリット・デメリットをまとめました。ぜひ、参考にしてください。
[介護 派遣 メリット]
- パートに比べて時給が高い
- 希望の勤務時間を選べる
- 職場を選べる
- 無資格でも働けて無料で資格取得できる
- サービス残業がない
- 働きながら正社員を目指せる
介護派遣のメリット1:パートに比べて時給が高い
派遣を選ぶ理由の一つは、時給の高さです。
派遣とパートを比較すると1.3倍程度の差があります。
- 無資格 時給 1,130円~ 1,350円
- ヘルパー2級・初任者研修 時給 1,250円~ 1,400円
- 介護福祉士 時給 1,400円~ 1,500円
※介護福祉士のアルバイト平均時給は東京都で1,174円
無資格と有資格はほぼ同じ時給です。有資格者では、パート・アルバイトの1.3倍程度の時給でした。
特に有資格者になるほど時給が大きく上がっています。パートでは、介護福祉士 資格手当+50円とあまり時給を上げてくれません。
派遣では、資格・スキルを重視するため高時給になりやすい傾向があります。
派遣会社にもよりますが、高いところで1700円~の高待遇の給料もあるそうです。
介護派遣のメリット2:希望の勤務時間を選べる
派遣であれば希望する勤務時間で働けます。
- 家事と仕事を両立したい
- 習い事に行きたい
- 資格勉強に集中したい
日勤のみ、週3日だけ、短時間と希望のシフトで働ける派遣は人気があります。
夜勤専従の働き方もできる
派遣には夜間に限定した夜勤専従の働き方も選べます。
正社員であれば、夜勤と日勤が混在したシフトで大変ですが、夜勤専従であれば夜間のみなので生活リズムを作りやすいです。
夜勤専従は1日2万円~の日給が多いため、夜勤専従で生計を立てる人も少なくありません。
参考[介護 派遣 夜勤専従] 仕事内容は?高時給求人を見つけるポイントと注意点は?
介護派遣のメリット3:職場を選べる
介護派遣は、2,3ヶ月の更新期間で働くため、気軽に職場を変えれます。
正社員、パートの退職理由の上位を占めるのが人間関係です。
職場の上司のあたりがキツい、雰囲気が悪いなどといった場合には正社員、パートだと辞めにくいです。
しかし、派遣なら契約期間で更新せず別の派遣先へ切り替えれます。
介護派遣のメリット4:無資格でも働けて無料で資格取得できる
介護派遣は無資格から働けて無料で資格取得できます。
介護職の資格でも上級資格に介護福祉士があります。
受験資格は、①従業期間3年(1095日)以上かつ従事日数540日以上②実務者研修の2つです。
この従業期間、日数は派遣もカウントされます。
また、介護職員初任者研修、実務者研修の受講費用を負担してくれる派遣会社も増えています。
どうしても職場が嫌で退職したけど、派遣資格を取りたい方に派遣は魅力的ですね。
介護派遣のメリット5:サービス残業がない
介護派遣は残業少なめ。さらにサービス残業ができません。
介護派遣の働き方は、派遣先で仕事をしますが、雇用契約を結んでいるのは派遣会社となります。
勤怠管理を派遣会社がしているため、不正ができません。
また、正社員と異なり、派遣では、行事や書類関係を行わないため残り仕事もありません。周りが残っているから、仕方がなく一緒に残業する必要もないです。
派遣ではほぼ定時に「上がってください。」と言われて定時帰宅できます。
介護派遣のメリット6:働きながら正社員を目指せる
正社員転職を目指す人には職場を知ってから転職したい人もいます。
「次の就職は失敗したくない」と思う方におすすめなのが紹介予定派遣です。
直接雇用を前提に派遣として働き、双方の合意で派遣から正社員へ切り替えることができます。
採用時点でも派遣会社が仲介に入ってくれるため、雇用体系・給料の交渉を行ってくれます。
正社員採用としておきながら、契約社員だった事例も少なくありません。派遣会社が仲介に入ってくれることで安心して正社員を目指せます。
参考[介護士 紹介予定派遣]正社員を目指す派遣の働き方のメリットを紹介
[介護 派遣 デメリット]
介護派遣のデメリット1:ボーナスがないため年収は低くなる
介護派遣は給料が高いのですが、賞与(ボーナス)がありません。
パートと比較すると給料は高くなりますが、正社員と比較すると年収で負けてしまいます。
自由度が高いのは派遣です。サービス残業がないし、自由時間は増えます。
年収が高いのは正社員ですから、派遣は「お金」より「自由度の高さ」を優先した働き方と言えます。
年収を重視する場合は、正社員で働く方が良いです。
介護派遣のデメリット2:人間関係の構築が大変
派遣は有期雇用の働き方なので、一定期間の働き方となります。
期間が来るたびに別の施設に行かなければならないので人間関係の構築を一からしなければなりません。
人付き合いが苦手な方には職場が変わる派遣は大変でしょう。
介護派遣のデメリット3:雇用側の都合で派遣期間が終わる
介護派遣は有期ですから、雇用側の都合で契約期間が終わります。
3ヶ月更新でこちらが長く働きたいと思っても施設側が派遣を必要としなければお仕事がなくなります。
1ヶ月前までには契約更新の意思を確認してくれるため、次のお仕事を紹介してもらえます。求人は多いのでお仕事がなくなるわけではありません。
ですが、派遣社員の都合でなく施設側の都合で終了する点でデメリットになります。
参考[介護 派遣 期間]登録前に知っておきたい働ける期間と更新について
派遣会社のデメリット4:ひどい派遣会社だとサポートされない
評判の良くない派遣会社に登録すると満足なサポートを受けられないかもしれません。
過去、派遣社員でいじめ・嫌がらせにあった事例がありました。
4ヶ月前から6ヶ月間の契約で派遣社員として働いている。1ヶ月くらい前から派遣先の正社員に私物を隠される、大声でからかわれる等のいじめを受けた。派遣元に相談したところ、「思い違いではないか」、「もう少しで契約が満了するのだから我慢しろ」などと言うばかりで取り合ってくれない。いじめはエスカレートし、体調を崩してしまったので現在は出勤していない。病院へ行き診察を受けたところ「自律神経失調症」であった。こうなったのも派遣元・派遣先の対応が不適切なためではないか。せめて期間満了までの賃金を支払ってほしい。
経過・対応
センターでは、派遣元・派遣先から事情を聞いた。派遣先は「いじめの加害者とされる正社員はいじめの事実を否定しており、それ以上の追及は困難であった」との主張であった。また、派遣元では「相談者から苦情を受け、派遣先に善処を求めるなど、当方としてもできるだけのことはやった」とのこと。
センターではいじめがあったこと及びそれにより相談者が体調を崩したこと等は雇用管理上の責任であることを説明。金額について双方の主張をまとめ、契約期間満了までの賃金相当額プラス治療費で合意をみた。
本来であれば、いじめ・嫌がらせの対応は派遣会社が派遣先の会社に意見し、改善しなければなりません。派遣会社に派遣社員の相談窓口の設置、、派遣先の会社に意見できる窓口を用意することが義務付けられています。
対応を怠っている派遣会社があります。
派遣検定合格者のいる会社を選ぼう
このデメリットを回避する方法は、派遣検定合格者のいる派遣会社を選ぶことです。
派遣検定とは、労働者派遣にかかわる関係法令の知識をはかるために行われる検定であり、協議会が労働者派遣事業に従事する者として、一定レベルのコンプライアンス能力を有する者であることを判定し認定するものです。
引用http://www.comp.or.jp/lcn_outline/
労働者派遣に関する法令は変化してます。
2014年に改定された内容では、派遣労働者を守る法令がかなり盛り込まれました。
派遣会社として一定の知識がある団体を選ぶことがポイントと言えます。
大手派遣会社ほど取得人数が多いので派遣会社選びには「派遣検定合格者所属認定団体」であることをご確認ください。
介護派遣のデメリットを理解して派遣会社を選ぼう
改めてまとめると
メリット
- 希望の勤務時間を選べる
- 職場を選べる
- 無資格でも働けて無料で資格取得できる
- サービス残業がない
- 働きながら正社員を目指せる
デメリット
- ボーナスがない
- 派遣会社のサポートの質が良くないこともある
派遣会社のメリット・デメリットを紹介しましたが、デメリットに関しては派遣会社のサポートで回避できることが増えます。
各会社ごとで提携施設・サポート対応が異なるため、複数会社に登録しておくことをおすすめします。
より安心できるおすすめ介護 派遣会社を以下の記事でランキングしてみました。ぜひ参考にしてくださいね。