[介護 派遣 給料 相場]は資格・地域で変わります
介護 派遣の時給相場は、持っている資格・地域によって違いがあります。
リクルートジョブリサーチセンターの情報によると三大都市圏(関東、東海、関西)の医療介護・教育 全体の平均時給は1,430~1440円を推移してました。
タウンワークの介護福祉士アルバイト・パートの平均時給を見ると一番高額な東京都で1194円です。(2018年11月時点)
パートの平均時給より派遣の平均時給の方が1.2倍程度です。
[介護 派遣 時給 相場]は資格で上がる
介護派遣の給料相場も資格に合わせて変わります。
派遣求人を見ると資格ごとで時給が異なっています。
派遣求人の例
- 無資格 時給 1,130円~1,350円
- ヘルパー2級・初任者研修 時給 1,250円~1,400円
- 介護福祉士 時給 1,400円~1,500円
地域によっても異なりますが、初任者研修取得で1,200~1,400円。介護福祉士で1,300円~1,600円が相場です。
タウンワークによると平成30年11月時点で介護福祉士のアルバイト平均時給は東京都で1194円なので、約1.2~1.3倍近く派遣時給の方が高い計算となります。
[介護 派遣 時給 相場] 地方ではやや下がる
介護 派遣の時給相場は労働力の需要と供給バランスによって時給に差が出ます。
獲得が困難な地域(都心部)では労働力が求められるため高くなります。
これらは最低賃金で地域毎に差が出ているように派遣でも同様の地域格差があります。
平成30年10月1日時点の東京の最低賃金は985円、一方地方では762円の地域と約200円の差があります。
同じように派遣時給も地域によって100円~200円の差が出るのです。
[介護 派遣 給料 相場]パートより高い理由
介護 派遣 時給がパートよりも高い理由
- 採用コストがかからないから
- 社会保険の費用負担がないから
- ニーズに合わせた採用ができるから
「どうして派遣時給がパートよりも高いの?何か特別なスキルが必要なのでは?」と不安に感じるかもしれません。
でも、介護施設としても派遣を利用するほうがメリットがあることが多いのです。
[介護 派遣 給料 相場]パートより高い理由1:採用コストがかからないから
派遣時給が高くても派遣を使う理由は採用コストがかからないからです。
介護施設がパートを採用するには広告費がかかります。
例えば、新聞求人広告やタウンワークで1コマ2万円程度で掲載できます(さらに写真ありなどで料金が変わります)。応募があれば書類選考、面接と採用選考に進みますが、対応する人件費が取られます。
最悪求めている人材の応募がなければ、コストをかけたのに採用できず費用を無駄にしてしまうことがあります。近年、この傾向は強く求めている人材の採用が出来なくなっているのです。
このため、介護施設は、時給相場が高くても派遣会社に依頼することが採用コストをいらずに人材を確保できるのです。
[介護 派遣 給料 相場]パートより高い理由2:社会保険の費用負担がないから
次に介護派遣の時給相場がパート時給よりも高い理由は社会保険の負担がないからです。
介護派遣は介護施設と直接雇用ではないため、社会保険料の企業負担がありません。
直接雇用で厚生年金や健康保険に加入させると介護施設は半分負担しなければなりません。事務手続きも増えるため、保険料の負担は増えるのです。
しかし、介護 派遣なら社会保険の負担も含まれているため、煩わしい手続きや負担が減ります。その金額も含まれているのです。
[介護 派遣 給料 相場]パートより高い理由3:ニーズに合わせた採用ができるから
介護施設の募集背景も様々です。
- 利用者増加のため無資格・未経験でも人出がすぐに欲しい
- 介護福祉士の正社員が退職した為、資格持ちの社員が欲しい
- 正社員を採用するまでの3ヶ月間だけ採用したい
- 社員の介護休暇の穴埋めをしたい
など…
こうした急募、期間限定の採用に活用できるのが介護派遣なのです。
これらのニーズに合わせて短期~長期の採用ができることが介護派遣の時給相場を引き上げる要因なのです。
[介護 派遣 時給 高い]施設は1600円程度
介護派遣は1600円あれば高い時給です。
ただ、時給以外の福利厚生や交通費を考慮すると支給額は変わるため一概にここが一番高い会社と言えません。
例えば、時給1550円でも交通費全額支給の会社もあれば、1600円交通費0円の会社もあります。
時給は50円でフルタイム勤務で月160時間なら8,000円高くなります。しかし、交通費が1日460円つくとしたら20日で9200円支給です。
1,550円 | 1,600円 | |
160時間 | 248,000円 | 256,000円 |
交通費 | 9200円 | 0円 |
合計 | 257,200円 | 256,000円 |
さらに、福利厚生で資格支援を行なっている会社であれば介護資格を無料で取得できます。持っている資格によって給料を上げる方法が異なるため、人によっておすすめの会社は異なるのです。
[介護 派遣 時給]1800円~2000円は要注意
介護派遣の時給でも1800円~2000円(日勤)で募集している求人も時々見かけます。
しかし、その実態は時給1800円などは初回契約2ヶ月のみが多いです。また1800円クラスの求人になると2chで釣り案件だったという口コミも多いです。
例えば、A社のHPでは時給1400円で募集しているが、別の求人サイトでは1800円として出しているケースがあります。
- 電話で問い合わせても求人の詳細を教えてもらえない
- 登録後に「その求人は終了した。」と伝えられる
- 別の派遣求人を紹介
介護派遣の時給が1800円クラスになるとほとんど存在しないものだと思ってください。あまりに高額なものは釣り案件である可能性が高いので気をつけてください。
[介護 派遣 時給 高い]夜勤は手当で1600円以上可能
介護派遣の夜勤なら1600円以上の時給で働けます。
22時~翌5時は25%割増時給が適用されるため、時給1400円でも1,750円の時給だからです。
夜勤専従では、夜勤手当もつくことから1日2万円~3万円程度稼げます。
※夜勤手当は1回4000~6000円程度
介護で稼ぐ=夜勤で稼ぐようなものですから、夜勤専従の働き方で効率よく稼ぐ方もいます。
正社員では、昼間と夜勤交互の勤務で生活リズムが狂いますが、夜勤に固定する働き方であれば生活リズムを作れます。
すぐに給料アップを狙うなら夜勤専従を狙うのが手っ取り早い方法です。
ただし、夜勤の働き方は施設と派遣社員のトラブルも多いので以下の記事で注意点を確認してください。
参考[介護 派遣 夜勤専従] 仕事内容は?高時給求人を見つけるポイントと注意点は?
[介護 派遣 時給 交渉]3つのポイント
介護 派遣 時給交渉 3つのポイント
- 資格取得後は時給アップできる!
- 更新月が交渉ベストのタイミング
- 時給上限に気をつけよう
派遣会社大手のエン派遣で行われたユーザーアンケートによると派遣社員の時給交渉をした人は20%。交渉した人のうち、時給アップした方は35%と少数しか時給が上がりませんでした。
時給アップした人は100円以下が8割を占めていました。
しかし、介護派遣では時給交渉がしやすく給料も100円単位で上がりやすいです。
[介護 派遣 時給 交渉]ポイント1:資格を取得後は確認しよう
介護派遣の時給交渉は資格を取得した後が最も上がります。
介護派遣では、無資格・未経験から募集しています。
派遣求人の時給例で紹介したように無資格から介護資格を1ステップ取得ごとに100円前後アップします。
求人例
- 無資格 時給 1,130円~1,350円
- ヘルパー2級・初任者研修 時給 1,250円~1,400円
- 介護福祉士 時給 1,400円~1,500円
例えば、無資格から介護職員初任者研修を取得すればおよそ300円程度時給が上がるので、月平均80時間で24,000円。年間288,000円も給料アップできます。
介護派遣で働くなら介護福祉士の資格を取ることで給料アップを狙えるわけです。
ポイント
- 介護福祉士の合格率:約70%
- 受験資格:実務経験3年以上かつ実務者研修終了
介護福祉士は福祉系の国会資格です。介護派遣のお仕事をしながら取得している方が多くいます。
資格取得後はお仕事のできる範囲、役割が広がります。
そのため、資格取得後はより介護施設から求められるのです。
もし、求められる仕事が派遣先になければ、取得した資格を求められる派遣先で切り替えるなどで給料を上げることができます。
[介護 派遣 時給]交渉できる資格は介護福祉士まで強い
介護職の派遣で求められるは介護福祉士までの資格です。
派遣の仕事は、身体介助と生活支援、要介護者の家族へのアドバイスがメインだからです。
それ以上の上級資格のケアマネジャー(介護支援専門員)は、正社員の仕事で計画書の作成や連携などのコーディネートなので、派遣の仕事としては求めらません。
直接、介護の現場で利用者と関わりを持ち介護現場で働くヘルパーへの指導、助言などが派遣に求められているのです。
特に介護施設では介護福祉士の資格保有者が求められています。この資格を持っていることで交渉が強くなります。
また資格支援を行う会社もあるため、以下の記事で確認してください。
参考[介護 派遣 資格支援]のあるおすすめ派遣会社|取れる資格と選び方
[介護 派遣 時給 交渉]ポイント2:タイミングは更新時がベスト
介護派遣の時給交渉のタイミングは更新時がベストです。
介護福祉士など介護資格を持っており長期間務めていると派遣会社と派遣先の施設と信頼関係が築けます。
以下の項目を武器に交渉してみてください。
- 保有資格
- 勤務態度:勤務態度(欠勤なし、欠勤のスタッフの代替出勤などの貢献)
- 派遣先への貢献:仕事量、仕事内容、貢献度
資格取得による時給交渉と比べると難易度は上がりますが、派遣先での重要度が高くなるほど交渉しやすいです。更新時には交渉してみてください。
[介護 派遣 時給 交渉]ポイント3:上限があることに注意しよう
派遣会社では、時給上限が設定されています。
というのも派遣料金が高くなりすぎないようにするだからです。
長く派遣で勤めればスキル(資格を含む)や評価が高くなり昇級していきます。しかし、長期間働いている=「時給を上がる」ではありません。
派遣社員の料金は派遣会社に支払う派遣料金から成り立っています。派遣会社の運営費(マージン)と派遣社員のお給料をもらっています。
介護派遣の時給を交渉でお給料が上がるとしたら、①派遣会社のマージンを減らす②派遣料金を上げるのどちらかしかありません。
介護施設としては派遣料金は経費なので出来る限り抑えたいというのが本音です。派遣料金を上げるなら別の会社に派遣料金の安い会社にお願いするということありえます。
ですから、交渉の際は介護派遣の時給相場で上限値に当たる1600円程度を目安であることを考慮しておきましょう。
介護派遣の時給は他社に比べて低くても福利厚生、交通費、サポート体制(コーディネーターの質の確保)で調整しています。総合的に満足できるポイントを探ってくださいね。
時給上限に達したら紹介予定派遣で正社員に切り替える方法も考えよう
介護福祉士として実務経験を積んだ後、ステップアップできる資格は生活相談員(社会福祉士)やケアマネジャー(介護支援専門員)です。
生活相談員とは、老人ホームへの入居希望者や入居中の利用者やその家族の相談に乗る人です。
ケアマネージャーとは、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプランを作成しサービス事業者との調整を行う人です。
(利用者の身体介護などは行いません。)
派遣ではケアマネを取得しても職務がないので求められませんが、正社員では夜勤が少なく平日の日勤のみや週休2日のみの働き方と一般の介護士と異なる働き方をします。
紹介予定派遣などで正社員になった際の給料比較では介護福祉士に比べて2万円~3.5万円ほど給料が上がります。
高齢化が進み、ケアマネージャー・生活相談員の必要性は増してきます。働きやすさの面からも資格取得後に派遣から正社員へキャリアチェンジは一つの給料アップの方法といえます。
以上のことから介護業界で働くなら資格取得が重要です。資格取得を積極的に支援する派遣会社をお選びください。
[介護 派遣 高時給]会社を見るけるには複数登録しよう
介護派遣で高時給の会社を見つけるには複数会社の求人を比較してみてください。
というのも介護派遣会社によって強みが異なるからです。
- 資格支援が強い派遣会社
- 初回キャンペーンで時給が高い派遣会社
- 無期雇用の働き方でケアマネなどの上級資格の手当てをつけてくれる派遣会社
と様々な会社があります。
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